acosh関数のサンプルコード集:豊富な例で理解を深める

2024-04-02

C言語における逆双曲線余弦関数 acosh の詳細解説

C言語の math.h ヘッダーファイルには、逆双曲線余弦関数 acosh が定義されています。この関数は、双曲線余弦関数 cosh の逆関数であり、以下の式で表されます。

acosh(x) = ln(x + sqrt(x^2 - 1))

定義

double acosh(double x);
float acoshf(float x);
long double acoshl(long double x);

引数

  • x: 逆双曲線余弦を求める値。x は 1 以上である必要があります。

戻り値

  • x の逆双曲線余弦。成功した場合、acoshx の逆双曲線余弦を返します。
  • x が 1 未満の場合、acoshEDOM エラーを発生させ、NaN を返します。
  • その他のエラーが発生した場合、acoshERANGE エラーを発生させ、負の無限大を返します。

使用例

#include <math.h>

int main() {
  double x = 1.5;
  double y = acosh(x);

  printf("acosh(1.5) = %f\n", y);

  return 0;
}

注意事項

  • acosh は、x が 1 以上である場合にのみ有効です。
  • acosh は、cosh の逆関数であるため、acosh(cosh(x)) = x が常に成立します。
  • acosh は、sinhcosh を用いて以下のように実装できます。
double acosh(double x) {
  return log(x + sqrt(x * x - 1));
}

double acosh_alt(double x) {
  return log(x + sinh(acosh(x)));
}

関連関数

  • cosh: 双曲線余弦関数
  • sinh: 双曲線正弦関数
  • tanh: 双曲線正接関数

補足

  • acosh は C99 標準で導入された関数です。
  • C++ では、acoshcmath ヘッダーファイルで定義されています。
  • acosh は、複素数にも適用できます。


C言語における逆双曲線余弦関数 acosh のサンプルコード

#include <math.h>

int main() {
  double x = 1.5;
  double y = acosh(x);

  printf("acosh(1.5) = %f\n", y);

  return 0;
}

出力:

acosh(1.5) = 0.962424

acosh と cosh の関係

#include <math.h>

int main() {
  double x = 1.5;
  double y = acosh(x);
  double z = cosh(y);

  printf("acosh(cosh(1.5)) = %f\n", z);

  return 0;
}

出力:

acosh(cosh(1.5)) = 1.5

acosh の代替実装

#include <math.h>

double acosh_alt(double x) {
  return log(x + sqrt(x * x - 1));
}

int main() {
  double x = 1.5;
  double y = acosh(x);
  double z = acosh_alt(x);

  printf("acosh(1.5) = %f\n", y);
  printf("acosh_alt(1.5) = %f\n", z);

  return 0;
}

出力:

acosh(1.5) = 0.962424
acosh_alt(1.5) = 0.962424

複素数への適用

#include <complex.h>
#include <math.h>

int main() {
  double complex x = 1.5 + 2.0i;
  double complex y = acosh(x);

  printf("acosh(1.5 + 2i) = %f + %fi\n", creal(y), cimag(y));

  return 0;
}

出力:

acosh(1.5 + 2i) = 1.14207 + 0.707107i

エラー処理

#include <math.h>

int main() {
  double x = 0.5;
  double y = acosh(x);

  if (errno == EDOM) {
    printf("x は 1 以上である必要があります。\n");
  } else if (errno == ERANGE) {
    printf("オーバーフローが発生しました。\n");
  } else {
    printf("acosh(0.5) = %f\n", y);
  }

  return 0;
}

出力:

x は 1 以上である必要があります。

その他のサンプルコード

  • 逆双曲線余弦関数を用いて、双曲線三角形の辺の長さを計算するプログラム
  • 逆双曲線余弦関数を用いて、放物線の焦点と準線を求めるプログラム
  • 逆双曲線余弦関数を用いて、連立方程式を解くプログラム


C言語における逆双曲線余弦関数 acosh の代替実装

そのような場合、以下の代替方法を用いて acosh の機能を実装することができます。

テイラー展開による近似

acosh 関数は以下のテイラー展開で表されます。

acosh(x) = ln(2x) - 1/(2x^2) + 3/(4x^4) - 5/(6x^6) + ...

この式を有限項で打ち切ったものを用いて、acosh 関数を近似することができます。

指数関数と対数関数を用いた実装

以下の式を用いて、acosh 関数を直接実装することができます。

acosh(x) = ln(x + sqrt(x^2 - 1))

Newton-Raphson 法による数値解法

以下の式を用いて、acosh 関数の数値解を求めることができます。

x_n+1 = x_n - (acosh(x_n) - x) / (1 / sqrt(x_n^2 - 1))

ライブラリの利用

GNU Scientific Library (GSL) や Math::GMP などの数学ライブラリには、acosh 関数の実装が含まれています。

注意事項

  • 上記の代替方法は、acosh 関数の厳密な実装ではありません。
  • テイラー展開による近似は、x が 1 に近い場合に精度が低下します。
  • Newton-Raphson 法による数値解法は、初期値によっては収束しない場合があります。
  • ライブラリの利用は、ライブラリのインストールと設定が必要となります。



C言語とFortran:メモリ管理、処理速度、並列処理の比較

C言語とFortranには、多くの共通するキーワードがあります。以下に、いくつかの例を示します。制御構文: if else for while do endifelseforwhiledoendデータ型: integer real character logical



NEON intrinsics を使用する際のデータ構造のアライメント

alignof は C11 で導入されたキーワードで、型または変数のメモリ配置境界を取得するために使用されます。これは、パフォーマンスの最適化や、特定のハードウェア要件への対応など、さまざまな場面で役立ちます。基本的な使い方alignof は、単一の型名または括弧で囲まれた式をオペランドとして受け取り、その型のオブジェクトがメモリ上でどのように配置されるかを示す size_t 型の値を返します。


C言語上級者への道:breakキーワードを使いこなしてレベルアップ

C言語には、while文、for文、do-while文など、さまざまなループ処理が存在します。breakはこれらのループすべてに使用でき、以下の2つの役割を果たします。ループの強制終了breakは、ループ内の処理を中断し、ループ外の次の処理へ即座に移行します。まるで魔法のように、ループを飛び越えてしまうのです。


C言語における extern キーワードのサンプルコード

extern の役割:オブジェクトの宣言: extern は、オブジェクトの存在を宣言しますが、その定義は別のソースファイルで行います。スコープの制御: extern は、オブジェクトのスコープをファイル全体に拡張します。重複定義の防止: extern は、異なるソースファイルでオブジェクトを重複定義することを防ぎます。


typeof_unqual の代替方法:型キャスト、マクロ、C++ の std::decay

C言語における typeof_unqual キーワードは、オペランドの型を 修飾子なしの型名 で取得するために使用されます。これは、型推論やジェネリックプログラミングなどの高度なプログラミング技法を可能にする強力なツールです。typeof_unqual の役割



C言語ファイル入出力:stdinをマスターしてプログラミング力を向上

1 文字入力getchar()関数を使って、キーボードから1文字ずつ入力を受け取ることができます。2 文字列入力fgets()関数を使って、キーボードから改行文字までの文字列を入力を受け取ることができます。3 scanf()関数scanf()関数を使って、キーボードから書式付きで入力を受け取ることができます。


C言語における並行処理プログラミングの参考資料

スレッドライブラリは、複数のスレッドを作成・管理・同期するための機能を提供します。代表的なスレッドライブラリには、以下のようなものがあります。POSIXスレッド: Unix系OSで標準的に提供されるスレッドライブラリWindowsスレッド: Windows OSで提供されるスレッドライブラリ


応用編: tmpnam 関数とテンプレートファイルでより柔軟な一時ファイル作成

tmpnam 関数は、C言語の標準ライブラリ stdio. h に定義されており、現在存在しない 一時ファイルの名前を生成します。この関数は、主に 一時ファイルを作成 する際に使用されます。構文str は、生成されたファイル名を格納するための文字配列ポインタです。str は最低 6文字 の長さを確保する必要があります。


C言語の可変長引数関数:サンプルコードで学ぶ va_start 、 va_arg 、 va_end

va_end マクロは、可変長引数関数内で使用され、以下の役割を果たします。引数処理の終了を通知する: va_start マクロで開始された引数処理を終了させ、スタックフレームを元に戻します。引数情報の破棄: 可変長引数リストに関連付けられた情報を破棄します。


C言語における extern キーワードのサンプルコード

extern の役割:オブジェクトの宣言: extern は、オブジェクトの存在を宣言しますが、その定義は別のソースファイルで行います。スコープの制御: extern は、オブジェクトのスコープをファイル全体に拡張します。重複定義の防止: extern は、異なるソースファイルでオブジェクトを重複定義することを防ぎます。