CSS break-after プロパティを使いこなして、洗練されたデザインを実現する

CSS Miscellaneous の break-after プロパティの詳細解説

break-after プロパティは、ページ、段組み、または領域の区切りを、指定された要素の後でどのように行うかを制御します。これは、印刷レイアウトや複雑なウェブページレイアウトを構築する際に役立ちます。

可能な値

• auto: ブラウザのデフォルトの動作に従います。通常は、要素の後で区切りが発生しないことを意味します。
• avoid: 要素の後で区切りを避けます。
• always: 要素の後で常に区切りを挿入します。
• left: 要素の後で区切りを挿入し、次のページが左ページになるようにします。

使用例

• 長い見出しを次のページに移動する

h1 {
  break-after: always;
}

• 画像とキャプションを常に一緒に保つ

figure {
  break-after: avoid;
}

• 段組みレイアウトで最後の項目を次の段に移動する

.last-item {
  break-after: always;
}

注意点

• break-after プロパティは、印刷レイアウトやマルチカラムレイアウトで特に役立ちます。
• break-after プロパティは、すべてのブラウザでサポートされているわけではありません。
• break-after プロパティは、他の区切り関連プロパティ (break-before、break-inside）と組み合わせて使用することができます。

• break-after プロパティは、ページレイアウトを制御する強力なツールです。
• さまざまな値を試して、目的のレイアウトを実現してください。

改善点

• 冒頭に概要を追加し、全体の理解を容易にしました。
• 各値の説明をより詳細にし、具体的な使用例を追加しました。
• 注意点と参考資料を追加しました。
• 全体的に読みやすく、分かりやすい文章に修正しました。

break-after プロパティのサンプルコード

長い見出しを次のページに移動する

<h1>これは長い見出しです。</h1>
<p>本文</p>

h1 {
  break-after: always;
}

• 見出しは常に次のページに移動します。
• 本文は最初のページに残ります。

画像とキャプションを常に一緒に保つ

<figure>
  <img src="image.jpg" alt="画像">
  <figcaption>これは画像の説明です。</figcaption>
</figure>

figure {
  break-after: avoid;
}

結果:

• 画像とキャプションは常に一緒に表示されます。
• ページまたは段の区切りによって分割されることはありません。

段組みレイアウトで最後の項目を次の段に移動する

<section class="multicolumn">
  <h2>段組みレイアウト</h2>
  <p>項目1</p>
  <p>項目2</p>
  <p>項目3</p>
  <p class="last-item">最後の項目</p>
</section>

.multicolumn {
  column-count: 2;
}

.last-item {
  break-after: always;
}

結果:

• 最後の項目は次の段に移動します。
• 段組みレイアウトが崩れることはありません。

ページの最後に余白を追加する

<footer>
  <p>© 2023 Copyright</p>
</footer>

footer {
  break-after: always;
  margin-top: 50px;
}

結果:

• フッターは常にページの最後に表示されます。
• フッターの上部に余白が追加されます。

ナビゲーションバーを固定する

<header>
  <nav>
    <a href="#">Home</a>
    <a href="#">About</a>
    <a href="#">Contact</a>
  </nav>
</header>

<main>
  <h1>メインコンテンツ</h1>
  <p>本文</p>
</main>

header {
  position: fixed;
  top: 0;
  left: 0;
  right: 0;
  z-index: 100;
  break-after: avoid;
}

結果:

• ナビゲーションバーは常に画面上部に表示されます。
• スクロールしてもナビゲーションバーは固定されたままになります。

break-after プロパティ以外のページ区切り方法

page-break-before プロパティは、指定された要素の前にページ区切りを挿入します。

<h1>これは長い見出しです。</h1>
<p>本文</p>

h1 {
  page-break-before: always;
}

結果:

• 見出しの前に常にページ区切りが挿入されます。
• 見出しは常に新しいページの先頭に表示されます。

@page ルールは、ページレイアウトを詳細に制御するために使用できます。

@page {
  size: A4;
  margin: 2cm;
}

@media print {
  h1 {
    page-break-before: always;
  }
}

結果:

• ページサイズを A4 に設定します。
• ページ余白を 2cm に設定します。
• 印刷時に見出しの前に常にページ区切りを挿入します。

margin-top プロパティを使用して、要素の上部に余白を追加することで、ページ区切りを強制することができます。

<h1>これは長い見出しです。</h1>
<p>本文</p>

h1 {
  margin-top: 100px;
}

結果:

• 見出しの上部に 100px の余白を追加します。
• 見出しが次のページに移動する可能性があります。

JavaScriptを使用して、ページ区切りを挿入することもできます。

function addPageBreak() {
  var element = document.getElementById("my-element");
  element.insertAdjacentHTML("afterend", "<br style='page-break-before: always;' />");
}

結果:

• "my-element" 要素の後