django.contrib.admin.AdminSite.logout_template 属性を使いこなす！

Django の django.contrib.admin における admin.AdminSite.logout_template の詳細解説

django.contrib.admin.AdminSite.logout_template は、Django 管理サイトのログアウト処理に関連するテンプレートファイルのパスを指定する属性です。デフォルトでは、admin/logout.html というテンプレートファイルが使用されますが、この属性を書き換えることで、独自のログアウトテンプレートを適用することができます。

テンプレートファイルの内容

ログアウトテンプレートファイルは、ユーザーが Django 管理サイトからログアウトする際に表示される内容を定義します。テンプレートファイルには、以下の変数が利用可能です。

• site_title: 管理サイトのタイトル
• site_header: 管理サイトのヘッダー
• site_url: 管理サイトの URL
• user: ログアウトするユーザー

これらの変数を利用して、以下のような内容のテンプレートファイルを作成することができます。

{% extends "admin/base.html" %}

{% block title %}ログアウト{% endblock %}

{% block content %}
<h1>ログアウト</h1>
<p>
  ユーザー {{ user.username }} さん、ログアウトしました。
</p>
<p>
  <a href="{% url 'admin:index' %}">管理サイトに戻る</a>
</p>
{% endblock %}

属性の書き換え

admin.AdminSite.logout_template 属性を書き換える方法は、以下の2つがあります。

1. settings.py ファイルで設定する

ADMIN_SITE = {
    'logout_template': 'my_app/logout.html',
}

1. AdminSite クラスをサブクラス化する

class MyAdminSite(admin.AdminSite):
    logout_template = 'my_app/logout.html'

site = MyAdminSite()

注意点

• ログアウトテンプレートファイルは、Django テンプレート言語で記述する必要があります。
• ログアウトテンプレートファイルは、admin/ ディレクトリ以下に配置する必要があります。
• ログアウトテンプレートファイルが存在しない場合、Django はデフォルトのテンプレートファイルを使用します。

django.contrib.admin モジュールには、admin.AdminSite クラス以外にも、管理サイトのカスタマイズに役立つ様々な属性やメソッドが用意されています。詳細は、Django 公式ドキュメントを参照してください。

Django admin.AdminSite.logout_template 属性のサンプルコード

settings.py ファイルで設定する

ADMIN_SITE = {
    'logout_template': 'my_app/logout.html',
}

my_app/logout.html

{% extends "admin/base.html" %}

{% block title %}ログアウト{% endblock %}

{% block content %}
<h1>ログアウト</h1>
<p>
  ユーザー {{ user.username }} さん、ログアウトしました。
</p>
<p>
  <a href="{% url 'admin:index' %}">管理サイトに戻る</a>
</p>
{% endblock %}

AdminSite クラスをサブクラス化する

class MyAdminSite(admin.AdminSite):
    logout_template = 'my_app/logout.html'

site = MyAdminSite()

このコードにより、my_app/logout.html というテンプレートファイルが、site インスタンスによって管理される Django 管理サイトのログアウト処理に使用されます。

my_app/logout.html

{% extends "admin/base.html" %}

{% block title %}ログアウト{% endblock %}

{% block content %}
<h1>ログアウト</h1>
<p>
  ユーザー {{ user.username }} さん、ログアウトしました。
</p>
<p>
  <a href="{% url 'admin:index' %}">管理サイトに戻る</a>
</p>
{% endblock %}

ログアウトテンプレートで追加情報を表示する

以下のコードは、ログアウトテンプレートでユーザーのログイン履歴を表示する例です。

{% extends "admin/base.html" %}

{% block title %}ログアウト{% endblock %}

{% block content %}
<h1>ログアウト</h1>
<p>
  ユーザー {{ user.username }} さん、ログアウトしました。
</p>
<p>
  ログイン履歴:
</p>
<ul>
{% for login in user.login_set.all %}
  <li>{{ login.timestamp }}</li>
{% endfor %}
</ul>
<p>
  <a href="{% url 'admin:index' %}">管理サイトに戻る</a>
</p>
{% endblock %}

ログアウト後にリダイレクトする

以下のコードは、ログアウト後に別の URL にリダイレクトする例です。

class MyAdminSite(admin.AdminSite):
    logout_template = 'my_app/logout.html'

    def logout(self, request, **kwargs):
        """
        ログアウト処理を実行し、リダイレクトする。
        """
        super().logout(request, **kwargs)
        return HttpResponseRedirect('/')

site = MyAdminSite()

このコードにより、ユーザーがログアウトすると、Django プロジェクトのトップページにリダイレクトされます。

my_app/logout.html

{% extends "admin/base.html" %}

{% block title %}ログアウト{% endblock %}

{% block content %}
<h1>ログアウト</h1>
<p>
  ユーザー {{ user.username }} さん、ログアウトしました。
</p>
<p>
  <a href="/">トップページへ</a>
</p>
{% endblock %}

django.contrib.admin.AdminSite.logout_template 属性は、Django 管理サイトのログアウト処理をカスタマイズするために役立ちます。上記のサンプルコードを参考に、独自のログアウトテンプレートを作成してみてください。

Django admin.AdminSite.logout_template 属性のその他の方法

ログアウトミドルウェアを使用する

Django ミドルウェアを使用して、ログアウト処理をカスタマイズすることができます。

class MyLogoutMiddleware(object):
    def process_request(self, request):
        """
        すべてのリクエストに対して処理を行う。
        """
        if request.path == '/admin/logout/':
            # 独自のログアウト処理を実行
            ...

        return None

このミドルウェアは、'/admin/logout/' URL にアクセスするたびに、process_request メソッドが呼び出されます。このメソッド内で、独自のログアウト処理を実装することができます。

シグナルを使用する

Django は、ログアウト処理を含むさまざまなイベントに対してシグナルを送信します。これらのシグナルを利用して、ログアウト処理をカスタマイズすることができます。

from django.contrib.auth.signals import user_logged_out

def my_logout_handler(sender, user, **kwargs):
    """
    ユーザーログアウト時に処理を行う。
    """
    # 独自のログアウト処理を実行
    ...

user_logged_out.connect(my_logout_handler)

このコードは、ユーザーがログアウトするたびに、my_logout_handler 関数が呼び出されることを示しています。この関数内で、独自のログアウト処理を実装することができます。

カスタムビューを使用する

Django 管理サイトのログアウト処理を完全にカスタマイズしたい場合は、カスタムビューを作成することができます。

from django.contrib.auth.views import LogoutView

class MyLogoutView(LogoutView):
    """
    カスタムログアウトビュー。
    """
    template_name = 'my_app/logout.html'

    def get_success_url(self):
        """
        ログアウト後のリダイレクト先を返す。
        """
        return '/'

このコードは、LogoutView クラスをサブクラス化し、独自のテンプレートファイルとリダイレクト先を指定する例です。

django.contrib.admin.AdminSite.logout_template 属性以外にも、さまざまな方法で Django 管理サイトのログアウト処理をカスタマイズすることができます。上記の例を参考に、ニーズに合った方法を選択してください。