Django ファイルストレージ: directory_permissions_mode 完全解説
Django の django.core.files.storage.FileSystemStorage.directory_permissions_mode について
デフォルトでは、FILE_UPLOAD_PERMISSIONS
という設定値が使用されます。これは、通常 0o644
に設定されており、ファイル所有者のみが読み書きでき、その他のユーザーは読み取りのみ可能です。
設定方法:
directory_permissions_mode
は、settings.py
ファイルで設定できます。以下に例を示します。
DEFAULT_FILE_STORAGE = 'django.core.files.storage.FileSystemStorage'
FILE_UPLOAD_PERMISSIONS = 0o755
# `FileSystemStorage` の `directory_permissions_mode` を明示的に設定
DIRECTORY_PERMISSIONS_MODE = 0o775
設定の例:
0o755
: ファイル所有者とグループは読み書きでき、その他のユーザーは読み取りのみ可能0o775
: ファイル所有者は読み書きでき、グループとその他のユーザーは読み取りのみ可能
注意事項:
directory_permissions_mode
は、FILE_UPLOAD_PERMISSIONS
よりも優先されます。- 設定したアクセス権限は、
FileSystemStorage
で作成されるすべてのディレクトリに適用されます。 - 既存のディレクトリのアクセス権限は変更されません。
django.core.files.storage.FileSystemStorage.directory_permissions_mode のサンプルコード
設定ファイル (settings.py)
# デフォルトのファイルストレージを `FileSystemStorage` に設定
DEFAULT_FILE_STORAGE = 'django.core.files.storage.FileSystemStorage'
# アップロードされたファイルのアクセス権限
FILE_UPLOAD_PERMISSIONS = 0o644
# `FileSystemStorage` で作成されるディレクトリのアクセス権限
DIRECTORY_PERMISSIONS_MODE = 0o775
モデル
from django.db import models
from django.core.files.storage import FileSystemStorage
class MyModel(models.Model):
# アップロードファイル
file = models.FileField(
storage=FileSystemStorage(
location='uploads',
directory_permissions_mode=0o755,
)
)
ビュー
from django.views.generic import CreateView
from .models import MyModel
class MyCreateView(CreateView):
model = MyModel
fields = ['file']
補足
- 上記のコードはあくまでもサンプルです。実際の使用例に合わせて変更する必要があります。
directory_permissions_mode
は、環境に合わせて適切な値を設定してください。- ファイルストレージの詳細については、Django ドキュメントを参照してください。
django.core.files.storage.FileSystemStorage.directory_permissions_mode 以外の方法
os.chmod
関数を使用して、ディレクトリのアクセス権限を手動で設定できます。
import os
# アップロードファイルの保存先ディレクトリ
directory = '/path/to/directory'
# ディレクトリのアクセス権限を設定
os.chmod(directory, 0o755)
umask
を使用して、新しく作成されるファイルとディレクトリのデフォルトのアクセス権限を設定できます。
# umask を設定
os.umask(0o022)
# ファイルをアップロード
# 新しく作成されるディレクトリのアクセス権限は 0o755 になる
# umask を元に戻す
os.umask(0o000)
カスタムストレージを使用する
FileSystemStorage
を継承したカスタムストレージを作成し、get_directory_permissions
メソッドをオーバーライドすることで、独自のアクセス権限を設定できます。
from django.core.files.storage import FileSystemStorage
class MyStorage(FileSystemStorage):
def get_directory_permissions(self, directory):
return 0o775
# 設定ファイル
DEFAULT_FILE_STORAGE = 'my_app.storage.MyStorage'
- 簡単な方法でアクセス権限を設定したい場合は、
directory_permissions_mode
を使用するのがおすすめです。 - より細かい制御が必要な場合は、
os.chmod
やumask
を使用できます。 - 独自のアクセス権限ロジックを実装したい場合は、カスタムストレージを使用できます。
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