Django django.db.models.Field.from_db_value() メソッド完全ガイド
Django の django.db.models.Field.from_db_value() メソッドについて
メソッドの役割
from_db_value()
メソッドは、以下の役割を果たします。
- データベースから取得された値を、Pythonオブジェクトに変換します。
- 値が None の場合、None を返します。
- 値が空文字列の場合、フィールドのデフォルト値を返します。
メソッドの引数
from_db_value()
メソッドは以下の引数を受け取ります。
- value: データベースから取得された値
- expression: フィールド式
- connection: データベース接続
- context: コンテキスト情報
メソッドの動作
from_db_value()
メソッドは、以下の手順で動作します。
- フィールドの
get_internal_type()
メソッドを呼び出して、データベースから取得された値の内部型を取得します。 - 取得した内部型に基づいて、値を変換します。
- 変換された値を返します。
メソッドの例
以下は、from_db_value()
メソッドの例です。
class MyModel(models.Model):
name = models.CharField(max_length=255)
def from_db_value(self, value, expression, connection, context):
if value is None:
return None
return value.upper()
この例では、name
フィールドから取得された値をすべて大文字に変換しています。
django.db.models.Field.from_db_value()
メソッドは、データベースから取得された値を変換して、Pythonオブジェクトに変換するために使用されます。このメソッドは、モデルフィールドクラスで定義されており、データベースから読み込まれた値を、モデル属性に設定する前に呼び出されます。
Django django.db.models.Field.from_db_value() メソッドのサンプルコード
数値フィールド
class MyModel(models.Model):
age = models.IntegerField()
def from_db_value(self, value, expression, connection, context):
if value is None:
return None
return value + 1
# 例
model = MyModel.objects.get(pk=1)
print(model.age) # 出力: 21
文字列フィールド
class MyModel(models.Model):
name = models.CharField(max_length=255)
def from_db_value(self, value, expression, connection, context):
if value is None:
return None
return value.upper()
# 例
model = MyModel.objects.get(pk=1)
print(model.name) # 出力: ジョン・ドウ
この例では、name
フィールドから取得された値をすべて大文字に変換しています。
日付フィールド
class MyModel(models.Model):
birthday = models.DateField()
def from_db_value(self, value, expression, connection, context):
if value is None:
return None
return value + timedelta(days=1)
# 例
model = MyModel.objects.get(pk=1)
print(model.birthday) # 出力: 2023-12-02
この例では、birthday
フィールドから取得された値に 1 日を加算しています。
Booleanフィールド
class MyModel(models.Model):
is_active = models.BooleanField()
def from_db_value(self, value, expression, connection, context):
if value is None:
return None
return bool(value)
# 例
model = MyModel.objects.get(pk=1)
print(model.is_active) # 出力: True
この例では、is_active
フィールドから取得された値を bool
型に変換しています。
外部キーフィールド
class MyModel(models.Model):
parent = models.ForeignKey('self', on_delete=models.CASCADE)
def from_db_value(self, value, expression, connection, context):
if value is None:
return None
return MyModel.objects.get(pk=value)
# 例
model = MyModel.objects.get(pk=1)
print(model.parent) # 出力: <MyModel: John Doe>
この例では、parent
フィールドから取得された値を使用して、関連する MyModel
オブジェクトを取得しています。
これらのサンプルコードは、django.db.models.Field.from_db_value()
メソッドの使い方を理解するのに役立ちます。必要に応じて、これらのサンプルコードを参考にして、独自のコードを作成することができます。
Django django.db.models.Field.from_db_value() メソッドの代替方法
カスタムフィールド
独自のフィールドクラスを作成し、from_db_value()
メソッドをオーバーライドすることができます。
class MyField(models.Field):
def from_db_value(self, value, expression, connection, context):
if value is None:
return None
return value.upper()
class MyModel(models.Model):
name = MyField(max_length=255)
この例では、name
フィールドから取得された値をすべて大文字に変換するカスタムフィールド MyField
を作成しています。
シグナル
pre_save
シグナルを使用して、データベースに保存する前に値を変換することができます。
from django.db.models.signals import pre_save
def pre_save_handler(sender, instance, **kwargs):
if isinstance(instance, MyModel):
instance.name = instance.name.upper()
pre_save.connect(pre_save_handler)
この例では、MyModel
インスタンスが保存される前に、name
フィールドをすべて大文字に変換しています。
モデルメソッド
モデルクラスにメソッドを作成し、そのメソッドを使用して値を変換することができます。
class MyModel(models.Model):
name = models.CharField(max_length=255)
def get_name_upper(self):
return self.name.upper()
# 例
model = MyModel.objects.get(pk=1)
print(model.get_name_upper()) # 出力: ジョン・ドウ
この例では、name
フィールドをすべて大文字に変換する get_name_upper()
メソッドを MyModel
クラスに追加しています。
これらの方法は、django.db.models.Field.from_db_value()
メソッドの代替方法として使用することができます。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。
django.db.models.Field.to_python()
メソッドは、Pythonオブジェクトをデータベースに保存するために使用されます。django.db.models.Field.get_prep_value()
メソッドは、データベースに保存する前に値を準備するために使用されます。
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