Djangoでラスターデータの空間参照系を変換する: gis.gdal.GDALRaster.warp() 完全ガイド
Django の django.contrib.gis における gis.gdal.GDALRaster.warp() の詳細解説
gis.gdal.GDALRaster.warp()
は、Django の django.contrib.gis
モジュールで提供される関数で、ラスターデータを別の空間参照系に投影変換するための強力なツールです。この関数は、GDALライブラリの機能を活用し、さまざまな方法でラスターデータの空間参照系を変換することができます。
機能
gis.gdal.GDALRaster.warp()
は、以下の機能を提供します。
- 空間参照系の変換: ラスターデータを別の空間参照系に投影変換することができます。
- リサンプリング: 変換後のラスターデータの解像度を指定することができます。
- リサンプリング方法: 最近傍法、バイリニア法、キュービック法など、さまざまなリサンプリング方法を選択することができます。
- オプション設定: さまざまなオプションを設定することで、変換処理を細かく制御することができます。
使用例
from django.contrib.gis.gdal import GDALRaster
# ラスターデータを読み込み
raster = GDALRaster('path/to/raster.tif')
# 目標となる空間参照系を指定
target_srs = '+proj=utm +zone=10 +datum=WGS84'
# ラスターデータを投影変換
warped_raster = raster.warp(target_srs, resampling='bilinear')
# 変換後のラスターデータを保存
warped_raster.save('path/to/warped.tif')
詳細解説
-
引数
target_srs
: 変換後のラスターデータの空間参照系を指定する文字列。EPSGコードまたはPROJ4形式で記述できます。resampling
: リサンプリング方法を指定する文字列。デフォルトは'nearest'
です。**kwargs
: その他のオプション設定を指定するキーワード引数。詳細は GDAL のWarp()
メソッドのドキュメントを参照してください。
-
オプション設定
output_type
: 出力ラスターデータのデータ型を指定します。creation_options
: GDAL のCreate()
メソッドに渡されるオプションを指定します。warp_options
: GDAL のWarp()
メソッドに渡されるオプションを指定します。
補足
gis.gdal.GDALRaster.warp()
は、GDAL ライブラリの機能をラップしているため、GDAL に関する知識があると、より高度な使い方ができます。django.contrib.gis
モジュールには、gis.gdal.GDALRaster
以外にも、ラスターデータ処理のためのさまざまな機能が提供されています。
- 上記のコードはあくまで例であり、実際の使用例では必要に応じて修正する必要があります。
- 問題が発生した場合は、Django のドキュメントや GDAL のドキュメントを参照してください。
gis.gdal.GDALRaster.warp() のサンプルコード
ラスターデータの空間参照系を変換する
from django.contrib.gis.gdal import GDALRaster
# ラスターデータを読み込み
raster = GDALRaster('path/to/raster.tif')
# 目標となる空間参照系を指定
target_srs = '+proj=utm +zone=10 +datum=WGS84'
# ラスターデータを投影変換
warped_raster = raster.warp(target_srs)
# 変換後のラスターデータを保存
warped_raster.save('path/to/warped.tif')
リサンプリング方法を指定する
from django.contrib.gis.gdal import GDALRaster
# ラスターデータを読み込み
raster = GDALRaster('path/to/raster.tif')
# 目標となる空間参照系を指定
target_srs = '+proj=utm +zone=10 +datum=WGS84'
# バイリニア法でリサンプリング
warped_raster = raster.warp(target_srs, resampling='bilinear')
# 変換後のラスターデータを保存
warped_raster.save('path/to/warped.tif')
オプション設定を行う
from django.contrib.gis.gdal import GDALRaster
# ラスターデータを読み込み
raster = GDALRaster('path/to/raster.tif')
# 目標となる空間参照系を指定
target_srs = '+proj=utm +zone=10 +datum=WGS84'
# オプション設定
warp_options = {
'creation_options': ['COMPRESS=LZW'],
'warp_options': ['NUM_THREADS=4'],
}
# ラスターデータを投影変換
warped_raster = raster.warp(target_srs, **warp_options)
# 変換後のラスターデータを保存
warped_raster.save('path/to/warped.tif')
複数のラスターデータをまとめて変換する
from django.contrib.gis.gdal import GDALRaster
# ラスターデータのリスト
raster_paths = ['path/to/raster1.tif', 'path/to/raster2.tif', 'path/to/raster3.tif']
# 目標となる空間参照系を指定
target_srs = '+proj=utm +zone=10 +datum=WGS84'
# オプション設定
warp_options = {
'creation_options': ['COMPRESS=LZW'],
'warp_options': ['NUM_THREADS=4'],
}
# ラスターデータをまとめて投影変換
warped_rasters = GDALRaster.warp_multi(raster_paths, target_srs, **warp_options)
# 変換後のラスターデータを保存
for warped_raster, raster_path in zip(warped_rasters, raster_paths):
warped_raster.save(f'path/to/warped_{raster_path}')
gis.gdal.GDALRaster.warp() 以外の方法
GDAL コマンドラインツールを使う
GDAL は、ラスターデータ処理のためのオープンソースライブラリです。GDAL コマンドラインツールを使うと、warp
コマンドを使ってラスターデータの空間参照系を変換することができます。
gdalwarp -s_srs EPSG:3857 -t_srs EPSG:4326 input.tif output.tif
このコマンドは、input.tif
を UTM ゾーン 10 投影 (EPSG:3857) から WGS84 地理座標系 (EPSG:4326) に変換し、output.tif
として保存します。
Python の他のライブラリを使う
GDAL 以外にも、Rasterio や Fiona などの Python ライブラリを使って、ラスターデータの空間参照系を変換することができます。
import rasterio
# ラスターデータを読み込み
with rasterio.open('path/to/input.tif') as src:
# 目標となる空間参照系を指定
target_crs = '+proj=utm +zone=10 +datum=WGS84'
# ラスターデータを投影変換
with rasterio.open('path/to/output.tif', 'w', **src.profile, crs=target_crs) as dst:
dst.write(src.read())
Web サービスを使う
Mapbox や Cloud Optimized GeoTIFF などの Web サービスを使って、ラスターデータの空間参照系を変換することができます。
これらのサービスは、API を通じてラスターデータの変換処理を実行することができます。
どの方法を使うべきかは、以下の要素を考慮する必要があります。
- データ量
- 処理速度
- 使いやすさ
- 機能
データ量が少ない場合は、GDAL コマンドラインツールや Python のライブラリを使うのが簡単です。
データ量が多い場合は、Web サービスを使うのが効率的です。
処理速度を重視する場合は、GDAL コマンドラインツールを使うのがおすすめです。
使いやすさを重視する場合は、Web サービスを使うのがおすすめです。
機能
高度な機能が必要な場合は、GDAL ライブラリを使うのがおすすめです。
gis.gdal.GDALRaster.warp()
は、Django でラスターデータの空間参照系を変換するための強力なツールです。しかし、他にもいくつかの方法があります。どの方法を使うべきかは、上記の要素を考慮して決定してください。
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