django.utils.html.html_safe() 関数の使い方
Djangoのdjango.utils.html.html_safe()解説
django.utils.html.html_safe()
は、Djangoテンプレート内でHTMLコードを安全に出力するために使用する関数です。この関数は、渡された文字列をSafeText
型に変換します。SafeText
型は、テンプレートエンジンによって自動的にエスケープ処理されずにそのまま出力される特殊な文字列型です。
使い方
html_safe()
関数は、以下の2つの方法で使用できます。
- 文字列を直接渡す
from django.utils.html import html_safe
html_code = """
<h1>タイトル</h1>
<p>本文</p>
"""
safe_html = html_safe(html_code)
# テンプレート
{{ safe_html }}
- 変数に代入してから渡す
from django.utils.html import html_safe
html_code = """
<h1>タイトル</h1>
<p>本文</p>
"""
safe_html = SafeText(html_code)
# テンプレート
{{ safe_html }}
注意点
html_safe()
関数は、渡された文字列を検証しないため、悪意のあるコードが含まれていないことを確認する必要があります。html_safe()
関数は、テンプレートエンジンによって自動的にエスケープ処理されずにそのまま出力されるため、XSS脆弱性の原因となる可能性があります。- テンプレート内でHTMLコードを出力する場合は、
html_safe()
関数と合わせてautoescape
タグを使用することをおすすめします。
html_safe()
関数以外にも、Djangoテンプレート内でHTMLコードを出力する方法はいくつかあります。詳しくはDjangoドキュメントを参照してください。
django.utils.html.html_safe() のサンプルコード
文字列を直接渡す
from django.utils.html import html_safe
# ユーザー入力
user_input = "<h1>ユーザー入力</h1>"
# エスケープ処理なしで出力
safe_html = html_safe(user_input)
# テンプレート
{{ safe_html }}
変数に代入してから渡す
from django.utils.html import html_safe
# ユーザー入力
user_input = "<h1>ユーザー入力</h1>"
# SafeText 型に変換
safe_html = SafeText(user_input)
# テンプレート
{{ safe_html }}
テンプレート内で変数を展開
from django.utils.html import html_safe
# ユーザー入力
user_input = "<h1>ユーザー入力</h1>"
# テンプレート
{% autoescape off %}
{{ user_input }}
{% autoescape on %}
autoescape タグと組み合わせて使用する
from django.utils.html import html_safe
# ユーザー入力
user_input = "<h1>ユーザー入力</h1>"
# テンプレート
{% autoescape off %}
{{ safe_html }}
{% autoescape on %}
上記のサンプルコードは、django.utils.html.html_safe()
関数の使い方をいくつか示しています。
- 文字列を直接
html_safe()
関数に渡して、エスケープ処理なしで出力します。 - 変数に代入してから
html_safe()
関数に渡して、エスケープ処理なしで出力します。 - テンプレート内で
autoescape
タグをオフにして、変数を展開します。 autoescape
タグとhtml_safe()
関数を組み合わせて、特定の部分のみエスケープ処理なしで出力します。
DjangoテンプレートでHTMLコードを出力するその他の方法
# テンプレート
{% raw %}
<h1>タイトル</h1>
<p>本文</p>
{% endraw %}
テンプレートエンジンを Jinja2 に変更する
Jinja2 テンプレートエンジンは、Django 標準のテンプレートエンジンよりも多くの機能を提供しており、HTMLコードを安全に出力するための方法もいくつか用意されています。
カスタムテンプレートタグを作成する
特定の状況でHTMLコードを出力する必要がある場合は、カスタムテンプレートタグを作成することができます。
JavaScript を使用して、HTMLコードを動的に生成することができます。
それぞれの方法のメリットとデメリット
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
{% raw %} タグ | シンプル | エスケープ処理を完全に無効にするため、XSS脆弱性のリスクがある |
Jinja2 テンプレートエンジン | 機能豊富 | Django 標準のテンプレートエンジンではない |
カスタムテンプレートタグ | 柔軟性が高い | 開発コストがかかる |
JavaScript | 動的な出力 | 複雑なコードになる可能性がある |
- HTMLコードを安全に出力するには、常に最新のセキュリティ対策を講じる必要があります。
- テンプレート内でHTMLコードを出力する場合は、セキュリティリスクを十分に理解した上で、適切な方法を選択する必要があります。
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