Git add を使いこなして効率的なバージョン管理を実現

Gitにおける基本的なスナップショットと「git add」

基本的なスナップショットは、Gitでファイルの状態を保存するものです。スナップショットはコミットと呼ばれ、コミットごとにファイルの変更履歴が記録されます。

git addコマンドは、コミットしたいファイルの変更をステージングエリアに追加するものです。ステージングエリアは、コミットする前に変更を一時的に保存しておく場所です。

「git add」の使い方が分かるよう、以下に基本的なワークフローを説明します。

1. ファイルを変更します。
2. git addコマンドを実行して、変更をステージングエリアに追加します。
3. git commitコマンドを実行して、ステージングエリアにある変更をコミットします。

例:

# ファイルを変更
$ nano example.txt

# 変更をステージングエリアに追加
$ git add example.txt

# 変更をコミット
$ git commit -m "Added example.txt"

「git add」のオプション:

• -A: すべての変更を追跡する。
• -u: 変更されたファイルと、まだステージングエリアに追加されていないファイルをすべて追跡する。
• -p: 変更された部分を対話的に選択する。

補足:

• Gitには、コミット以外にもスナップショットを作成する方法があります。詳細は上記の参考資料を参照してください。
• Gitは非常に強力なツールですが、使いこなすには少し学習が必要です。上記の参考資料やオンラインチュートリアルなどを活用して、学習することをおすすめします。

Git add のサンプルコード

単一ファイルを追加する

# ファイルを変更
$ nano example.txt

# 変更をステージングエリアに追加
$ git add example.txt

# 変更をコミット
$ git commit -m "Added example.txt"

すべての変更を追加する

# すべての変更を追跡
$ git add -A

# 変更をコミット
$ git commit -m "Added all changes"

変更されたファイルと未追加ファイルをすべて追加する

# 変更されたファイルと未追加ファイルをすべて追跡
$ git add -u

# 変更をコミット
$ git commit -m "Added all changed and untracked files"

変更された部分を対話的に選択する

# 変更された部分を対話的に選択
$ git add -p

# 選択した変更をコミット
$ git commit -m "Added selected changes"

ディレクトリ内のすべてのファイルを再帰的に追加する

# ディレクトリ内のすべてのファイルを再帰的に追加
$ git add --recursive directory/

# 変更をコミット
$ git commit -m "Added all files in directory recursively"

特定の拡張子のファイルのみ追加する

# 特定の拡張子のファイルのみ追加
$ git add *.txt

# 変更をコミット
$ git commit -m "Added all .txt files"

変更を無視する

# ファイルの変更を無視
$ git add --ignore-removal example.txt

# 変更をコミット
$ git commit -m "Ignored changes to example.txt"

インデックスからファイルを削除する

# インデックスからファイルを削除
$ git rm example.txt

# 変更をコミット
$ git commit -m "Removed example.txt from index"

インデックスと作業ツリーの変更をすべて取り消す

# インデックスと作業ツリーの変更をすべて取り消す
$ git reset HEAD

# 変更をコミット
$ git commit -m "Reset all changes"

コミットを取り消す

# コミットを取り消す
$ git reset --hard HEAD^

# 変更をコミット
$ git commit -m "Reverted last commit"

Git add の代替方法

git commit -a コマンドは、git add と git commit を同時に実行します。つまり、すべての変更を自動的にステージングエリアに追加し、コミットします。

# すべての変更をコミット
$ git commit -a -m "Added all changes"

この方法は、すべての変更をコミットしたい場合に便利です。

git commit --interactive コマンドは、コミットメッセージを編集したり、コミットするファイルを選択したりできる対話型のコミットツールを起動します。

# 対話型コミットツールを起動
$ git commit --interactive

この方法は、コミットするファイルを選択したい場合や、コミットメッセージを詳細に編集したい場合に便利です。

git mv コマンドは、ファイルの名前を変更したり、ファイルを別のディレクトリに移動したりできます。

# ファイルの名前を変更
$ git mv example.txt new_name.txt

# ファイルを別のディレクトリに移動
$ git mv example.txt directory/

git mv コマンドは、ファイルの変更をコミットする前に、ファイルの名前や場所を変更したい場合に便利です。

git rm コマンドは、ファイルをインデックスから削除します。

# ファイルをインデックスから削除
$ git rm example.txt

git rm コマンドは、ファイルをコミットしたくない場合に便利です。

.gitignore ファイルは、Git が追跡しないファイルのパターンを指定するファイルです。

# .gitignore ファイルに *.tmp というパターンを追加
*.tmp

.gitignore ファイルは、一時ファイルやテストファイルなどの不要なファイルをコミットから除外したい場合に便利です。