LIKE演算子、使いこなせてますか？MariaDBのSQL Statements & Structureにおける文字列パターンマッチング

MariaDB の "SQL Statements & Structure" における "LIKE" 演算子の詳細解説

LIKE 演算子とは？

LIKE 演算子の構文

SELECT column_name
FROM table_name
WHERE column_name LIKE pattern;

• column_name: 比較対象となる列名
• pattern: 比較する文字列パターン
• %: ワイルドカード。任意の文字列に一致
• _: 単一文字に一致

LIKE 演算子の使用例

完全一致

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '山田太郎';

この例では、name 列が "山田太郎" と完全に一致するレコードがすべて選択されます。

部分一致

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '%山田%';

この例では、name 列が "山田" を含むレコードがすべて選択されます。

先頭一致

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '山田%';

この例では、name 列が "山田" で始まるレコードがすべて選択されます。

末尾一致

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '%山田';

この例では、name 列が "山田" で終わるレコードがすべて選択されます。

LIKE 演算子のオプション

• ESCAPE: ワイルドカード文字 (% や _) をエスケープするために使用します。
• CASE: 大文字と小文字を区別するかどうかを指定します。

ESCAPE オプション

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '山田\%太郎';

この例では、name 列が "山田%太郎" と完全に一致するレコードがすべて選択されます。\% は % をエスケープし、ワイルドカードとしてではなく、文字列 "%"" として解釈されます。

CASE オプション

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '山田太郎' ESCAPE '#' COLLATE latin1_swedish_ci;

この例では、name 列が "山田太郎" と完全に一致するレコードがすべて選択されます。COLLATE latin1_swedish_ci は、大文字と小文字を区別しないことを指定します。

LIKE 演算子の注意点

• ワイルドカード文字 (% や _) は、パターン内の任意の位置で使用できます。
• パターンに複数のワイルドカード文字を使用できます。
• パターンは、アンダーバー (_) やパーセント記号 (%) などの特殊文字を含めることができます。
• 大文字と小文字を区別するかどうかは、データベースの設定によって異なります。

LIKE 演算子の応用例

• 顧客の名前の一部で検索
• 商品名の曖昧な検索
• メールアドレスの形式チェック

LIKE 演算子は、MariaDB の "SQL Statements & Structure" における重要な演算子の 1 つです。文字列パターンマッチングを使用して、必要なデータを効率的に検索することができます。

LIKE 演算子のサンプルコード

完全一致

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '山田太郎';

部分一致

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '%山田%';

この例では、name 列が "山田" を含むレコードがすべて選択されます。

先頭一致

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '山田%';

この例では、name 列が "山田" で始まるレコードがすべて選択されます。

末尾一致

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '%山田';

この例では、name 列が "山田" で終わるレコードがすべて選択されます。

ワイルドカードの組み合わせ

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '%山田太郎%';

この例では、name 列が "山田太郎" を含むレコードがすべて選択されます。"%" は 0 個以上の任意の文字列に一致します。

エスケープ文字

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '山田\%太郎';

この例では、name 列が "山田%太郎" と完全に一致するレコードがすべて選択されます。\% は % をエスケープし、ワイルドカードとしてではなく、文字列 "%"" として解釈されます。

大文字と小文字の区別

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '山田太郎' COLLATE latin1_swedish_ci;

この例では、name 列が "山田太郎" と完全に一致するレコードがすべて選択されます。COLLATE latin1_swedish_ci は、大文字と小文字を区別しないことを指定します。

SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '%山田%';

この例では、name 列が "山田" を含む顧客がすべて選択されます。

SELECT * FROM products WHERE name LIKE '%スマホ%';

この例では、name 列に "スマホ" を含む商品がすべて選択されます。

SELECT * FROM customers WHERE email LIKE '%@%';

この例では、email 列に "@" 記号を含む顧客がすべて選択されます。

LIKE 演算子は、様々なデータ検索において非常に便利な演算子です。上記のサンプルコードを参考に、実際の業務で活用してみてください。

LIKE 演算子の代替方法

REGEXP 演算子

正規表現を使用して、より複雑なパターンマッチングを行うことができます。

メリット

• LIKE 演算子よりも柔軟なパターンマッチングが可能
• 特定の文字列パターンを抽出するのに役立つ

デメリット

• LIKE 演算子よりも複雑で習得難易度が高い
• パフォーマンスが LIKE 演算子よりも劣る場合がある

例

SELECT * FROM customers WHERE name REGEXP '[山田][太郎]';

この例では、name 列が "山田太郎" と完全に一致するレコードがすべて選択されます。

INSTR 関数

文字列の中に別の文字列が含まれているかどうかを判断することができます。

メリット

• LIKE 演算子よりもシンプルで使いやすい

デメリット

• LIKE 演算子のようなワイルドカード機能がない
• 部分一致や先頭一致、末尾一致などの複雑なパターンマッチングには対応していない

例

SELECT * FROM customers WHERE INSTR(name, '山田') > 0;

この例では、name 列に "山田" が含まれる顧客がすべて選択されます。

SUBSTRING 関数

文字列の一部を抽出することができます。

メリット

• 特定の部分文字列を抽出するのに役立つ

デメリット

• LIKE 演算子のようなパターンマッチング機能がない

例

SELECT SUBSTRING(name, 1, 2) FROM customers;

この例では、name 列の最初の 2 文字が抽出されます。

LIKE 演算子は、文字列パターンマッチングを行うための基本的な演算子です。しかし、より複雑なパターンマッチングやパフォーマンスの向上が必要な場合は、REGEXP 演算子や INSTR 関数、SUBSTRING 関数などの代替方法を検討することも有効です。

それぞれの方法のメリットとデメリットを理解した上で、状況に応じて適切な方法を選択してください。