QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramPipelineInfoLog() 関数の詳細解説

2024-04-02

Qt GUIにおける QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramPipelineInfoLog() の詳細解説

関数の概要

  • 役割: OpenGLパイプラインの情報ログを取得する
  • ヘッダーファイル: QOpenGLFunctions
  • プロトタイプ:
void glGetProgramPipelineInfoLog(GLuint programPipeline, GLsizei bufSize, GLsizei *length, GLchar *infoLog);
  • 引数:

    • programPipeline: 情報を取得するパイプラインオブジェクト
    • bufSize: 情報ログバッファのサイズ
    • length: 実際に書き込まれた情報ログの長さ
    • infoLog: 情報ログを出力するバッファ

情報ログの種類

glGetProgramPipelineInfoLog() は、以下の種類の情報ログを取得できます。

  • エラーメッセージ: パイプラインのコンパイルや実行に関するエラー
  • 警告メッセージ: パイプラインに関する潜在的な問題
  • 情報メッセージ: パイプラインに関する補足情報

情報ログの取得例

// OpenGLパイプラインオブジェクトを作成
GLuint programPipeline = glCreateProgramPipeline();

// シェーダープログラムをパイプラインにアタッチ
glUseProgramStages(programPipeline, GL_VERTEX_SHADER_BIT, vertexShader);
glUseProgramStages(programPipeline, GL_FRAGMENT_SHADER_BIT, fragmentShader);

// パイプラインをリンク
glLinkProgramPipeline(programPipeline);

// 情報ログバッファのサイズを取得
GLsizei bufSize = 0;
glGetProgramPipelineInfoLog(programPipeline, 0, &bufSize, nullptr);

// 情報ログバッファを確保
std::vector<char> infoLog(bufSize);

// 情報ログを取得
glGetProgramPipelineInfoLog(programPipeline, bufSize, &bufSize, &infoLog[0]);

// 情報ログを出力
std::cout << infoLog << std::endl;

補足情報

  • 情報ログには、エラーや警告の詳細情報が含まれている場合があります。詳細情報は、OpenGLの仕様書を参照してください。
  • 情報ログは、パイプラインの状態によって異なる場合があります。パイプラインの状態を変更した後は、再度情報ログを取得することをおすすめします。
  • Qt GUIフレームワークでは、QOpenGLShader::log() や QOpenGLContext::log() などの関数を使用して、シェーダープログラムやコンテキストに関する情報ログを取得することもできます。


Qt GUIにおける QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramPipelineInfoLog() のサンプルコード

シンプルな情報ログ出力

#include <QtOpenGL>

int main() {
  // OpenGLパイプラインオブジェクトを作成
  GLuint programPipeline = glCreateProgramPipeline();

  // シェーダープログラムをパイプラインにアタッチ
  glUseProgramStages(programPipeline, GL_VERTEX_SHADER_BIT, vertexShader);
  glUseProgramStages(programPipeline, GL_FRAGMENT_SHADER_BIT, fragmentShader);

  // パイプラインをリンク
  glLinkProgramPipeline(programPipeline);

  // 情報ログバッファのサイズを取得
  GLsizei bufSize = 0;
  glGetProgramPipelineInfoLog(programPipeline, 0, &bufSize, nullptr);

  // 情報ログバッファを確保
  std::vector<char> infoLog(bufSize);

  // 情報ログを取得
  glGetProgramPipelineInfoLog(programPipeline, bufSize, &bufSize, &infoLog[0]);

  // 情報ログを出力
  std::cout << infoLog << std::endl;

  return 0;
}

エラーチェック

#include <QtOpenGL>

int main() {
  // OpenGLパイプラインオブジェクトを作成
  GLuint programPipeline = glCreateProgramPipeline();

  // シェーダープログラムをパイプラインにアタッチ
  glUseProgramStages(programPipeline, GL_VERTEX_SHADER_BIT, vertexShader);
  glUseProgramStages(programPipeline, GL_FRAGMENT_SHADER_BIT, fragmentShader);

  // パイプラインをリンク
  glLinkProgramPipeline(programPipeline);

  // エラーチェック
  GLint linkStatus;
  glGetProgramPipelineiv(programPipeline, GL_LINK_STATUS, &linkStatus);
  if (linkStatus != GL_TRUE) {
    // エラーが発生した場合は情報ログを出力
    GLsizei bufSize = 0;
    glGetProgramPipelineInfoLog(programPipeline, 0, &bufSize, nullptr);
    std::vector<char> infoLog(bufSize);
    glGetProgramPipelineInfoLog(programPipeline, bufSize, &bufSize, &infoLog[0]);
    std::cerr << infoLog << std::endl;
    return 1;
  }

  // ...

  return 0;
}

情報ログの詳細解析

#include <QtOpenGL>

int main() {
  // OpenGLパイプラインオブジェクトを作成
  GLuint programPipeline = glCreateProgramPipeline();

  // シェーダープログラムをパイプラインにアタッチ
  glUseProgramStages(programPipeline, GL_VERTEX_SHADER_BIT, vertexShader);
  glUseProgramStages(programPipeline, GL_FRAGMENT_SHADER_BIT, fragmentShader);

  // パイプラインをリンク
  glLinkProgramPipeline(programPipeline);

  // 情報ログバッファのサイズを取得
  GLsizei bufSize = 0;
  glGetProgramPipelineInfoLog(programPipeline, 0, &bufSize, nullptr);

  // 情報ログバッファを確保
  std::vector<char> infoLog(bufSize);

  // 情報ログを取得
  glGetProgramPipelineInfoLog(programPipeline, bufSize, &bufSize, &infoLog[0]);

  // 情報ログを解析
  for (int i = 0; i < bufSize; ++i) {
    // 各行を解析
    std::string line = infoLog[i];

    // エラーメッセージかどうかをチェック
    if (line.find("error") != std::string::npos) {
      // エラーメッセージの場合は詳細情報を解析
      // ...
    } else if (line.find("warning") != std::string::npos) {
      // 警告メッセージの場合は詳細情報を解析
      // ...
    } else {
      // 情報メッセージの場合は無視
    }
  }

  // ...

  return 0;
}


Qt GUIにおける OpenGL パイプラインの情報取得方法

QOpenGLShader::log()

QOpenGLShader::log() 関数は、シェーダープログラムに関する情報ログを取得するために使用されます。この関数は、シェーダープログラムのコンパイルや実行に関するエラーや警告メッセージを取得する際に役立ちます。

// シェーダープログラムの情報ログを取得
std::string log = vertexShader->log().toStdString();

QOpenGLContext::log()

QOpenGLContext::log() 関数は、OpenGLコンテキストに関する情報ログを取得するために使用されます。この関数は、OpenGLコンテキストの初期化や設定に関するエラーや警告メッセージを取得する際に役立ちます。

// OpenGLコンテキストの情報ログを取得
std::string log = QOpenGLContext::currentContext()->log().toStdString();

OpenGL デバッガー

OpenGL デバッガー は、OpenGL プログラミングにおける問題を診断するために使用できるツールです。多くの OpenGL デバッガーは、情報ログの表示だけでなく、フレームレートの監視やシェーダープログラムの実行ステップスルーなどの機能を提供しています。

その他の方法

上記の他にも、以下の方法で OpenGL パイプラインの情報を得ることができます。

  • OpenGL Profiler: OpenGL プログラミングのパフォーマンスを分析するために使用できるツールです。
  • OpenGL Extension Viewer: OpenGL コンテキストがサポートする拡張機能を表示するために使用できるツールです。

これらのツールは、OpenGL パイプラインの詳細な情報を取得する際に役立ちます。

Qt GUIフレームワーク上で OpenGL パイプラインの情報取得方法はいくつかあります。これらの方法を組み合わせて、ご自身のアプリケーションに合わせて情報を取得することができます。




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