Qt GUI の QTextBlock::operator<() とは?
Qt GUI の QTextBlock::operator<() の解説
構文
bool QTextBlock::operator<(const QTextBlock &other) const;
引数
other
: 比較対象となるQTextBlock
オブジェクト
戻り値
true
: 呼び出し元のブロックがother
より前に現れる場合
比較方法
QTextBlock::operator<()
は、以下の要素に基づいて 2 つのブロックを比較します。
- ブロックの位置: テキストドキュメント内のブロックの開始位置に基づいて比較されます。開始位置が早いブロックの方が先に現れると判断されます。
- ブロックフォーマット: ブロックフォーマットが異なる場合は、フォーマットIDに基づいて比較されます。フォーマットIDが小さいブロックの方が先に現れると判断されます。
- 文字内容: ブロックの内容が異なる場合は、文字列比較に基づいて比較されます。辞書順で先頭に来る文字列を持つブロックの方が先に現れると判断されます。
使用例
以下の例は、QTextBlock::operator<()
を使用して、テキストドキュメント内のブロックを順序に並べ替える方法を示しています。
#include <QtGUI>
int main() {
QTextDocument document;
document.setPlainText("This is a test document.\n"
"This is the second line.\n"
"This is the third line.");
QTextBlock block = document.begin();
while (block.isValid()) {
qDebug() << block.text();
block = block.next();
}
// ブロックを順序に並べ替える
std::sort(document.begin(), document.end());
// 並べ替え後のブロックを出力する
block = document.begin();
while (block.isValid()) {
qDebug() << block.text();
block = block.next();
}
return 0;
}
この例では、まずテキストドキュメント内のすべてのブロックを QTextBlock
オブジェクトのリストに格納します。次に、std::sort()
関数を使用して、QTextBlock::operator<()
を比較関数として指定してリストを並べ替えます。最後に、並べ替え後のブロックの内容を出力します。
QTextBlock::operator<()
は、Qt GUI モジュールのQTextBlock
クラスで定義されています。
Qt GUI の QTextBlock::operator<() を使用したサンプルコード
テキストドキュメント内のブロックを順序に並べ替える
#include <QtGUI>
int main() {
QTextDocument document;
document.setPlainText("This is a test document.\n"
"This is the second line.\n"
"This is the third line.");
// テキストブロックのリストを作成
std::vector<QTextBlock> blocks;
QTextBlock block = document.begin();
while (block.isValid()) {
blocks.push_back(block);
block = block.next();
}
// ブロックを順序に並べ替える
std::sort(blocks.begin(), blocks.end());
// 並べ替え後のブロックの内容を出力
for (const auto& block : blocks) {
qDebug() << block.text();
}
return 0;
}
特定の条件に基づいてブロックを検索する
#include <QtGUI>
int main() {
QTextDocument document;
document.setPlainText("This is a test document.\n"
"This is the second line.\n"
"This is the third line.");
// "second" という文字を含むブロックを検索
QTextBlock block = document.findBlock("second");
if (block.isValid()) {
qDebug() << "Found block: " << block.text();
} else {
qDebug() << "Block not found";
}
return 0;
}
ブロックのフォーマットに基づいてフィルタリングする
#include <QtGUI>
int main() {
QTextDocument document;
document.setPlainText("This is a test document.\n"
"This is the second line.\n"
"This is the third line.");
// 太字のブロックのみを抽出
QTextBlock block = document.begin();
while (block.isValid()) {
if (block.charFormat().font().weight() == QFont::Bold) {
qDebug() << block.text();
}
block = block.next();
}
return 0;
}
Qt GUI の QTextBlock::operator<() 以外の方法
QTextDocument::findBlock()
は、テキストドキュメント内の特定の条件に一致するブロックを検索するために使用できます。例えば、以下のコードは、"second" という文字を含むブロックを検索します。
QTextBlock block = document.findBlock("second");
QTextBlock::iterator
は、テキストドキュメント内のブロックを反復処理するために使用できます。以下のコードは、ドキュメント内のすべてのブロックの内容を出力します。
QTextBlock block = document.begin();
while (block.isValid()) {
qDebug() << block.text();
block = block.next();
}
QTextBlock::compare()
は、2 つの QTextBlock
オブジェクトを比較するために使用できます。この関数は、QTextBlock::operator<()
と同じように、ブロックの位置、フォーマット、文字内容に基づいて比較を行います。
以下のコードは、2 つのブロックを比較して、どちらが先に現れるかを判断します。
if (block1.compare(block2) < 0) {
// block1 が先に現れる
} else {
// block2 が先に現れる
}
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。状況に応じて、最適な方法を選択する必要があります。
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