SQLite DEFAULT句の完全ガイド: データベースのデフォルト値をマスターしよう

2024-04-02

SQLiteの言語におけるDEFAULT句のプログラミング解説

SQLiteのDEFAULT句は、テーブルのカラムにデフォルト値を設定するために使用されます。これは、レコードが挿入される際に、明示的に値が指定されない場合に自動的に割り当てられる値です。

DEFAULT句の構文

CREATE TABLE テーブル名 (
  カラム名 型 DEFAULT デフォルト値,
  ...
);
  • カラム名: デフォルト値を設定したいカラムの名前
  • : カラムのデータ型
  • デフォルト値: デフォルトとして設定したい値

DEFAULT句の使用例

  • 数値型カラムにデフォルト値を設定する
CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  age INTEGER DEFAULT 18,
  name TEXT
);

上記の場合、ageカラムに値が指定されない場合は、デフォルトで18が割り当てられます。

CREATE TABLE products (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  name TEXT DEFAULT 'Unknown',
  price REAL
);

上記の場合、nameカラムに値が指定されない場合は、デフォルトで"Unknown"が割り当てられます。

  • NULLをデフォルト値として設定する
CREATE TABLE addresses (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  street_address TEXT,
  city TEXT DEFAULT NULL,
  postal_code TEXT
);

上記の場合、cityカラムに値が指定されない場合は、デフォルトでNULLが割り当てられます。

DEFAULT句の利点

  • コードの簡潔化: デフォルト値をINSERTステートメントで毎回指定する必要がなくなり、コードが簡潔になります。
  • データの一貫性: デフォルト値を設定することで、データの整合性を保ちやすくなります。
  • 欠損値の防止: デフォルト値を設定することで、NULL値によるデータの欠損を防ぐことができます。

DEFAULT句の注意点

  • デフォルト値は、カラムのデータ型と互換性のある値である必要があります。
  • 主キーカラムにデフォルト値を設定することはできません。
  • UNIQUE制約を持つカラムにデフォルト値を設定することはできません。

まとめ

DEFAULT句は、SQLiteの言語における便利な機能です。デフォルト値を設定することで、コードを簡潔化し、データの一貫性を保ち、欠損値を防ぐことができます。

補足

  • 上記の解説は、SQLiteバージョン3.35.0に基づいています。
  • DEFAULT句は、SQLite以外のデータベースでも使用できます。


SQLiteのDEFAULT句を使ったサンプルコード

CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  age INTEGER DEFAULT 18,
  name TEXT
);

-- デフォルト値が適用される
INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe');

-- 明示的に値を指定することもできる
INSERT INTO users (name, age) VALUES ('Jane Doe', 25);

SELECT * FROM users;

-- 出力:
-- id | age | name
-- -- | -- | --
-- 1 | 18 | John Doe
-- 2 | 25 | Jane Doe

文字列型カラムにデフォルト値を設定する

CREATE TABLE products (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  name TEXT DEFAULT 'Unknown',
  price REAL
);

-- デフォルト値が適用される
INSERT INTO products (price) VALUES (100.0);

-- 明示的に値を指定することもできる
INSERT INTO products (name, price) VALUES ('Apple', 200.0);

SELECT * FROM products;

-- 出力:
-- id | name | price
-- -- | -- | --
-- 1 | Unknown | 100.0
-- 2 | Apple | 200.0

NULLをデフォルト値として設定する

CREATE TABLE addresses (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  street_address TEXT,
  city TEXT DEFAULT NULL,
  postal_code TEXT
);

-- デフォルト値が適用される
INSERT INTO addresses (street_address) VALUES ('123 Main Street');

-- 明示的に値を指定することもできる
INSERT INTO addresses (street_address, city, postal_code) VALUES ('456 Elm Street', 'San Francisco', '94105');

SELECT * FROM addresses;

-- 出力:
-- id | street_address | city | postal_code
-- -- | -- | -- | --
-- 1 | 123 Main Street | NULL | NULL
-- 2 | 456 Elm Street | San Francisco | 94105

CURRENT_TIMESTAMP をデフォルト値として設定する

CREATE TABLE events (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  created_at TIMESTAMP DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);

-- デフォルト値が適用される
INSERT INTO events (name) VALUES ('New Event');

SELECT * FROM events;

-- 出力:
-- id | created_at | name
-- -- | -- | --
-- 1 | 2024-03-25 20:25:00 | New Event

他のカラムの値を参照するデフォルト値を設定する

CREATE TABLE orders (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  customer_id INTEGER,
  total_price REAL DEFAULT (customer_id * 10)
);

-- デフォルト値が適用される
INSERT INTO orders (customer_id) VALUES (1);

SELECT * FROM orders;

-- 出力:
-- id | customer_id | total_price
-- -- | -- | --
-- 1 | 1 | 10

これらのサンプルコードは、DEFAULT句のさまざまな使用方法を示しています。



DEFAULT句の代替方法

INSERTステートメントで値を明示的に指定する

INSERT INTO users (name, age) VALUES ('John Doe', 18);

CHECK制約を使用してデフォルト値を強制する

CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  age INTEGER CHECK (age >= 18),
  name TEXT
);

-- 18歳未満の年齢を指定しようとするとエラーが発生する
INSERT INTO users (name, age) VALUES ('Jane Doe', 17);

TRIGGERを使用してデフォルト値を設定する

CREATE TRIGGER before_insert_users
BEFORE INSERT ON users
FOR EACH ROW
BEGIN
  IF NEW.age IS NULL THEN
    SET NEW.age = 18;
  END IF;
END;

-- デフォルト値が設定される
INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe');

ビューを使用してデフォルト値を仮想的に設定する

CREATE VIEW users_with_default_age AS
SELECT id, name, COALESCE(age, 18) AS age
FROM users;

-- デフォルト値が表示される
SELECT * FROM users_with_default_age;

これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。

DEFAULT句 は、最もシンプルで直感的な方法ですが、CHECK制約やTRIGGERほど柔軟ではありません。

CHECK制約 は、デフォルト値を強制するのに役立ちますが、複雑なデフォルト値を設定するには不向きです。

TRIGGER は、複雑なデフォルト値を設定したり、その他の処理を実行したりするのに役立ちますが、コードが複雑になる可能性があります。

ビュー は、仮想的なデフォルト値を設定するのに役立ちますが、実際のデータ値を変更するものではありません。

最適な方法は、具体的な要件によって異なります。




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