SQLite データベースにおけるリテラル値の重要性
SQLite におけるリテラル値と Language との関係
Language は、SQLite で使用される SQL の方言を指定するものです。デフォルトは "ANSI" ですが、"SQLite" や "MSSQL" など他の方言も選択できます。
Language の設定は、リテラル値の解釈に影響を与える場合があります。例えば、数値リテラルの場合、デフォルトの "ANSI" では小数点表記は "." を使用しますが、"MSSQL" では "," を使用します。
以下は、SQLite における主なリテラル値と、Language による解釈の違いについて説明します。
数値リテラル
- 整数リテラル:
- 例: 123, 0xFFFF
- Language による違い: なし
- 浮動小数点リテラル:
- 例: 3.14, 1e6
- Language による違い:
- 小数点表記:
- "ANSI": "."
- "MSSQL": ","
- 指数表記:
- 小数点表記:
文字列リテラル
- 一重引用符で囲まれた文字列:
- 例: 'Hello, world!'
- Language による違い:
- エスケープシーケンス:
- 全ての Language で '' を使用
- 特殊文字:
- "ANSI": すべてのリテラル文字がそのまま解釈される
- "MSSQL": 一部の特殊文字はエスケープする必要がある
- エスケープシーケンス:
その他のリテラル
- NULL 値:
- 例: NULL
- BLOB リテラル:
- 例: X'00112233'
SQLite におけるリテラル値は、Language 設定によって解釈が異なる場合があります。クエリを記述する際には、使用している Language の設定を考慮し、適切なリテラル表記を使用する必要があります。
SQLite リテラル値のサンプルコード
数値リテラル
-- 整数リテラル
SELECT 123 + 456; -- 結果: 579
-- 浮動小数点リテラル
SELECT 3.14 * 2.71; -- 結果: 8.5344
-- 指数表記
SELECT 1e6 / 1000; -- 結果: 1000
文字列リテラル
-- 一重引用符で囲まれた文字列
SELECT 'Hello, world!'; -- 結果: Hello, world!
-- エスケープシーケンス
SELECT 'This is a newline: \n'; -- 結果: This is a newline:
-- 特殊文字 (ANSI)
SELECT 'This string contains a quote: "'; -- 結果: This string contains a quote: "
-- 特殊文字 (MSSQL)
SELECT 'This string contains a quote: \"'; -- 結果: This string contains a quote: "
その他のリテラル
-- NULL 値
SELECT NULL; -- 結果: NULL
-- BLOB リテラル
SELECT X'00112233'; -- 結果: BLOB データ
Language による違い
上記のサンプルコードは、デフォルトの "ANSI" Language を使用しています。他の Language を使用する場合、一部のコードは変更する必要があります。
例えば、"MSSQL" Language を使用する場合、数値リテラルの小数点表記は "," に変更する必要があります。
-- MSSQL Language での浮動小数点リテラル
SELECT 3,14 * 2,71; -- 結果: 8,5344
SQLite におけるリテラル値は、様々な方法で記述できます。クエリを記述する際には、使用している Language の設定を考慮し、適切なリテラル表記を使用する必要があります。
補足
- 上記のサンプルコードは、SQLite のバージョン 3.35.0 を使用しています。
- 詳細については、SQLite リファレンスを参照してください。
SQLite リテラル値のその他の方法
パラメータバインドを使用すると、クエリ実行時にリテラル値を動的に指定できます。これは、大量のデータを挿入したり、ユーザー入力を受け取る場合に便利です。
-- パラメータバインドを使用したクエリ
SELECT * FROM users WHERE age = ?;
-- パラメータへの値の割り当て
stmt = db.prepare("SELECT * FROM users WHERE age = ?");
stmt.bind_param(1, 25);
stmt.execute();
組み込み関数
SQLite には、文字列の連結、日付の処理など、様々な組み込み関数が用意されています。これらの関数を組み合わせて、複雑なリテラル値を生成することができます。
-- 組み込み関数を使用したクエリ
SELECT upper('Hello, world!'); -- 結果: HELLO, WORLD!
-- 現在の日付を取得
SELECT date('now'); -- 結果: 2023-11-14
サブクエリを使用して、リテラル値の一部を動的に生成することができます。
-- サブクエリを使用したクエリ
SELECT name FROM users WHERE age > (SELECT AVG(age) FROM users);
SQLite リテラル値を記述するには、様々な方法があります。状況に応じて、最適な方法を選択してください。
補足
- パラメータバインドは、SQL インジェクションを防ぐためにも有効です。
- 組み込み関数は、クエリの可読性を向上させるために役立ちます。
- サブクエリは、複雑なデータ抽出を行う場合に便利です。
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