CSS color-adjust プロパティとその他の方法を組み合わせる
CSSで色の調整を行う:Miscellaneous
color-adjust
プロパティは、以下の4つの値を指定できます。
- economy:色の数を減らし、ファイルサイズを小さくします。
- contrast:色のコントラストを調整し、視認性を向上させます。
- saturation:色の彩度を調整し、鮮やかさを調整します。
- hue:色の色合いを調整し、暖色系/寒色系などのバランスを変えます。
各値の詳細
-
economy
この値は、色の数を減らすことでファイルサイズを小さくします。これは、低帯域幅環境での読み込み時間を短縮したい場合に役立ちます。
color-adjust: economy;
-
contrast
この値は、色のコントラストを調整し、視認性を向上させます。これは、色覚障碍者や視覚障碍者にとって、テキストや要素をより見やすくするために役立ちます。
color-adjust: contrast;
-
saturation
この値は、色の彩度を調整し、鮮やかさを調整します。彩度を低くすると、落ち着いた印象を与え、彩度を高くすると、鮮やかで目立つ印象を与えることができます。
color-adjust: saturation(50%);
-
hue
この値は、色の色合いを調整し、暖色系/寒色系などのバランスを変えます。色合いを調整することで、全体の雰囲気を変えることができます。
color-adjust: hue(180deg);
複数の値を組み合わせる
複数の値をカンマで区切って指定することで、複数の調整を同時に適用することができます。
color-adjust: economy, contrast;
使用例
- 画像の色を全体的に明るくしたい場合
img {
color-adjust: brightness(150%);
}
- ボタンの色を強調したい場合
button {
color-adjust: contrast(150%);
}
- グレー スケールに変換したい場合
img {
color-adjust: grayscale(100%);
}
注意事項
color-adjust
プロパティは、すべてのブラウザでサポートされているわけではありません。- 色の調整は、デザインに影響を与える可能性があります。調整を行う前に、どのように表示されるかを確認する必要があります。
免責事項
CSSのcolor-adjust
プロパティは、色の調整を行うことで、アクセシビリティ向上やデザインの微調整などに役立ちます。
CSS color-adjust プロパティのサンプルコード
img {
color-adjust: saturation(50%);
}
ボタンの色を強調する
button {
color-adjust: contrast(150%);
}
グレー スケールに変換する
img {
color-adjust: grayscale(100%);
}
セピア調に変換する
img {
color-adjust: sepia(100%);
}
色相を回転させる
img {
color-adjust: hue-rotate(180deg);
}
明るさを調整する
img {
color-adjust: brightness(120%);
}
複数の調整を組み合わせる
img {
color-adjust: contrast(150%) brightness(120%);
}
特定の要素のみ調整する
.my-class {
color-adjust: saturation(50%);
}
メディアクエリを使用してデバイスごとに調整する
@media (prefers-reduced-color-scheme: no-preference) {
img {
color-adjust: saturation(50%);
}
}
ユーザー設定に従う
img {
color-adjust: auto;
}
これらのサンプルコードは、color-adjust
プロパティのさまざまな使い方が分かるように作成されています。
CSS color-adjust プロパティ以外の色の調整方法
filter
プロパティを使用して、さまざまな色の調整を行うことができます。
blur()
:ぼかし効果brightness()
:明るさの調整contrast()
:コントラストの調整drop-shadow()
:影の追加grayscale()
:グレー スケールへの変換hue-rotate()
:色相の回転invert()
:色の反転opacity()
:透明度の調整saturate()
:彩度の調整sepia()
:セピア調への変換
これらのフィルタを組み合わせて、複雑な色の調整を行うこともできます。
例:ぼかし効果と彩度調整を組み合わせる
img {
filter: blur(2px) saturate(150%);
}
mix-blend-mode
プロパティを使用して、要素の色を別の要素の色と混合することができます。
normal
:通常の重ね合わせmultiply
:乗算screen
:スクリーンoverlay
:オーバーレイdarken
:暗色化lighten
:明色化color-dodge
:カラー ドッジcolor-burn
:カラー バーンhard-light
:ハード ライトsoft-light
:ソフト ライトdifference
:差分exclusion
:除外hue
:色相saturation
:彩度color
:色luminosity
:輝度
これらのモードを組み合わせて、さまざまな色の効果を作成することができます。
例:画像を暗くする
img {
mix-blend-mode: multiply;
}
@media
クエリを使用して、デバイスやユーザー設定に応じて色の調整を行うことができます。
例:モバイルデバイスでは彩度を低くする
@media (max-width: 768px) {
img {
color-adjust: saturation(50%);
}
}
JavaScriptを使用して、動的に色の調整を行うことができます。
例:ボタンをクリックすると色を変える
<button onclick="changeColor()">色を変える</button>
<script>
function changeColor() {
document.getElementById("my-element").style.color = "red";
}
</script>
これらの方法は、color-adjust
プロパティと組み合わせて使用することもできます。
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