スクロール連動アニメーションの作り方:CSS vs JavaScript
CSS スクロールタイムライン:スクロール連動アニメーションを簡単実装
概要
- 動作環境: 主要なブラウザでサポートされています。
- 利点:
- コード量が少なく、記述がシンプル
- スクロール量とアニメーションを直接結びつけ、直感的に操作可能
- 高度なアニメーションも容易に実現
- 欠点:
- 一部の古いブラウザではサポートされていない
主な機能
- スクロール位置とアニメーションの連動:
- スクロールに応じて、要素の表示・非表示、位置、色、形状などの変化をアニメーションさせる
- 複数のアニメーションを同時に実行し、複雑な動きを表現
- アニメーションのタイミング制御:
- スクロール開始時、終了時、特定の位置でのみアニメーションを実行
- アニメーションの速度やイージングを調整
- 複数タイムラインの管理:
- 複数のスクロールタイムラインを定義し、個別にアニメーションを制御
- タイムラインを組み合わせることで、より複雑なアニメーションを実現
基本的な使い方
- @scroll-timeline ルールでタイムラインを定義
- タイムラインの名前と、スクロール方向(縦 or 横)を指定
- scroll-timeline プロパティでアニメーション対象を指定
- タイムラインの名前と、アニメーションの開始位置・終了位置を指定
- アニメーションプロパティで具体的な動きを定義
- opacity、transform、background-color など、アニメーションさせるプロパティと変化量を指定
- スクロールタイムラインは、視覚的な訴求力向上、ユーザーエンゲージメント向上、操作性向上などに役立ちます。
- 実装例やチュートリアルが多数公開されているので、参考にしながら学習を進めると効果的です。
CSS スクロールタイムラインは、スクロール連動アニメーションを簡単に実装できる便利な機能です。コード量が少なく、直感的に操作できるため、初心者にもおすすめです。
スクロールタイムライン サンプルコード
<div class="box"></div>
.box {
width: 100px;
height: 100px;
background-color: red;
}
@scroll-timeline {
name: "my-timeline";
}
.box {
scroll-timeline: my-timeline;
scroll-timeline-position: 0% 100%;
animation: fade-in 2s ease-in-out;
}
@keyframes fade-in {
from {
opacity: 0;
}
to {
opacity: 1;
}
}
解説:
.box
要素は、スクロール開始時に透明で、スクロール完了時に完全に表示されます。- アニメーションは
fade-in
キーフレームで定義されています。
スクロール位置に応じて要素の大きさを変化
<div class="box"></div>
.box {
width: 100px;
height: 100px;
background-color: red;
}
@scroll-timeline {
name: "my-timeline";
}
.box {
scroll-timeline: my-timeline;
scroll-timeline-position: 0% 100%;
animation: grow 2s ease-in-out;
}
@keyframes grow {
from {
width: 50px;
height: 50px;
}
to {
width: 200px;
height: 200px;
}
}
解説:
.box
要素は、スクロール開始時に50px x 50pxで、スクロール完了時に200px x 200pxに拡大されます。- アニメーションは
grow
キーフレームで定義されています。
スクロールに応じて要素の色を変更
<div class="box"></div>
.box {
width: 100px;
height: 100px;
}
@scroll-timeline {
name: "my-timeline";
}
.box {
scroll-timeline: my-timeline;
scroll-timeline-position: 0% 100%;
animation: color-change 2s ease-in-out;
}
@keyframes color-change {
from {
background-color: red;
}
to {
background-color: blue;
}
}
解説:
.box
要素は、スクロール開始時に赤色で、スクロール完了時に青色になります。- アニメーションは
color-change
キーフレームで定義されています。
複数のアニメーションを組み合わせる
<div class="box"></div>
.box {
width: 100px;
height: 100px;
background-color: red;
}
@scroll-timeline {
name: "my-timeline";
}
.box {
scroll-timeline: my-timeline;
scroll-timeline-position: 0% 100%;
animation: fade-in 2s ease-in-out, grow 2s ease-in-out;
}
@keyframes fade-in {
from {
opacity: 0;
}
to {
opacity: 1;
}
}
@keyframes grow {
from {
width: 50px;
height: 50px;
}
to {
width: 200px;
height: 200px;
}
}
解説:
.box
要素は、スクロール開始時に透明で50px x 50px、スクロール完了時に完全に表示されて200px x 200pxに拡大されます。fade-in
とgrow
アニメーションが同時に実行されます。
スクロール位置に応じて要素を移動
<div class="box"></div>
.box {
width: 100px;
CSS スクロールタイムラインの代替方法
そこで、CSS スクロールタイムラインの代替方法として、以下の3つの方法を紹介します。
JavaScriptを使用する
従来の方法として、JavaScriptを使用してスクロール位置を取得し、それに応じてアニメーションを制御する方法があります。
メリット:
- すべてのブラウザで動作する
- 高度なアニメーションを実現できる
デメリット:
- コード量が多くなる
- スクロールイベントの処理など、複雑な処理が必要
ライブラリを使用する
スクロールアニメーションを簡単に実装できるライブラリが多数公開されています。
メリット:
- コード量が少なく、簡単に実装できる
- さまざまなアニメーション効果が用意されている
デメリット:
- ライブラリの追加読み込みが必要
- ライブラリに依存するため、自由度が低くなる
CSS変数とアニメーションタイミング関数を使用する
CSS変数と animation-timing-function
を使用して、スクロール位置に応じて要素のスタイルを変化させる方法があります。
メリット:
- コード量が比較的少ない
- スクロールタイムラインよりも軽量
デメリット:
- スクロールタイムラインほど機能が豊富ではない
- 複雑なアニメーションには不向き
CSS スクロールタイムラインは、スクロール連動アニメーションを簡単に実装できる便利な機能ですが、ブラウザのサポート状況によっては代替方法が必要になります。
上記で紹介した3つの方法はそれぞれメリットとデメリットがあるので、目的に合った方法を選択することが重要です。
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