Djangoの django.db.models.CursorWrapper.callproc() メソッド
Django の django.db.models.CursorWrapper.callproc() メソッド
django.db.models.CursorWrapper.callproc()
メソッドは、データベースに保存されているストアドプロシージャを呼び出すためのものです。ストアドプロシージャは、データベース内で完結する処理をまとめたプログラムであり、複雑な処理を効率的に実行したり、データベースサーバの機能を活用したりすることができます。
使い方
callproc()
メソッドは、以下の引数を受け取ります。
- procname: 呼び出すストアドプロシージャの名前
- parameters: ストアドプロシージャのパラメータのリスト
パラメータは、名前付きパラメータと位置パラメータのどちらでも指定できます。
例
from django.db import connection
# 名前付きパラメータを使ってストアドプロシージャを呼び出す
cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_by_id', {'customer_id': 123})
# 位置パラメータを使ってストアドプロシージャを呼び出す
cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_by_id', [123])
戻り値
callproc()
メソッドは、ストアドプロシージャから返された結果セットを返します。結果セットは、cursor.fetchall()
などのメソッドを使って取得できます。
注意点
- ストアドプロシージャの名前は、データベースによって異なる場合があります。
- ストアドプロシージャのパラメータの型と順序は、ストアドプロシージャの定義によって異なります。
- ストアドプロシージャから返される結果セットの構造は、ストアドプロシージャの定義によって異なります。
補足
callproc()
メソッドは、Django の ORM では提供されていない機能を実行するために使用できます。例えば、以下のような場合に callproc()
メソッドを使用できます。
- データベースサーバの固有の機能を利用する
- 複雑な処理を効率的に実行する
- ストアドプロシージャで実装されたビジネスロジックを利用する
ただし、callproc()
メソッドは、データベースに依存したコードになるため、注意して使用する必要があります。
callproc()
メソッドに関する質問は、Django の公式フォーラムやチャットで質問することができます。
Django django.db.models.CursorWrapper.callproc() メソッドのサンプルコード
名前付きパラメータを使ってストアドプロシージャを呼び出す
from django.db import connection
# 'sp_get_customer_by_id' という名前のストアドプロシージャを呼び出す
# customer_id パラメータに 123 を指定する
cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_by_id', {'customer_id': 123})
# 結果セットを取得する
results = cursor.fetchall()
# 結果セットを処理する
for row in results:
print(row)
位置パラメータを使ってストアドプロシージャを呼び出す
from django.db import connection
# 'sp_get_customer_by_id' という名前のストアドプロシージャを呼び出す
# customer_id パラメータに 123 を指定する
cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_by_id', [123])
# 結果セットを取得する
results = cursor.fetchall()
# 結果セットを処理する
for row in results:
print(row)
出力パラメータを取得する
from django.db import connection
# 'sp_get_customer_name' という名前のストアドプロシージャを呼び出す
# customer_id パラメータに 123 を指定する
# customer_name 出力パラメータを取得する
cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_name', [123], [out_param])
# 出力パラメータの値を取得する
customer_name = out_param.value
# customer_name を処理する
print(customer_name)
複数結果セットを取得する
from django.db import connection
# 'sp_get_customer_orders' という名前のストアドプロシージャを呼び出す
# customer_id パラメータに 123 を指定する
cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_orders', [123])
# 結果セットをすべて取得する
results = cursor.fetchall()
# 結果セットを処理する
for result in results:
for row in result:
print(row)
Django でストアドプロシージャを呼び出す他の方法
django.db.models.Model
クラスの raw()
メソッドは、生の SQL クエリを実行するために使用できます。このメソッドを使って、ストアドプロシージャを呼び出す SQL クエリを実行することができます。
from django.db import models
class Customer(models.Model):
name = models.CharField(max_length=255)
# 'sp_get_customer_by_id' という名前のストアドプロシージャを呼び出す
customer = Customer.objects.raw('EXEC sp_get_customer_by_id @customer_id = %s', [123]).first()
# customer オブジェクトを処理する
print(customer.name)
django.db.connection.cursor()
メソッドは、データベース接続のカーソルを取得するために使用できます。このカーソルを使って、ストアドプロシージャを呼び出す SQL クエリを実行することができます。
from django.db import connection
# 'sp_get_customer_by_id' という名前のストアドプロシージャを呼び出す
cursor = connection.cursor()
cursor.execute('EXEC sp_get_customer_by_id @customer_id = ?', [123])
# 結果セットを取得する
results = cursor.fetchall()
# 結果セットを処理する
for row in results:
print(row)
カスタムのデータベースアクセスレイヤー
独自のデータベースアクセスレイヤーを作成して、ストアドプロシージャを呼び出すことができます。このレイヤーは、django.db
モジュールに含まれる機能を利用して、ストアドプロシージャを呼び出すためのコードをカプセル化することができます。
- 1 つのストアドプロシージャだけを呼び出す場合は、
django.db.models.Model
クラスのraw()
メソッドを使用するのが最も簡単です。 - 複数のストアドプロシージャを呼び出す場合や、より複雑な処理を行う場合は、
django.db.connection.cursor()
メソッドを使用するか、カスタムのデータベースアクセスレイヤーを作成することを検討してください。
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