django.utils.html.html_safe() 関数の使い方

2024-04-02

Djangoのdjango.utils.html.html_safe()解説

django.utils.html.html_safe()は、Djangoテンプレート内でHTMLコードを安全に出力するために使用する関数です。この関数は、渡された文字列をSafeText型に変換します。SafeText型は、テンプレートエンジンによって自動的にエスケープ処理されずにそのまま出力される特殊な文字列型です。

使い方

html_safe()関数は、以下の2つの方法で使用できます。

  1. 文字列を直接渡す
from django.utils.html import html_safe

html_code = """
<h1>タイトル</h1>
<p>本文</p>
"""

safe_html = html_safe(html_code)

# テンプレート
{{ safe_html }}
  1. 変数に代入してから渡す
from django.utils.html import html_safe

html_code = """
<h1>タイトル</h1>
<p>本文</p>
"""

safe_html = SafeText(html_code)

# テンプレート
{{ safe_html }}

注意点

  • html_safe()関数は、渡された文字列を検証しないため、悪意のあるコードが含まれていないことを確認する必要があります。
  • html_safe()関数は、テンプレートエンジンによって自動的にエスケープ処理されずにそのまま出力されるため、XSS脆弱性の原因となる可能性があります。
  • テンプレート内でHTMLコードを出力する場合は、html_safe()関数と合わせてautoescapeタグを使用することをおすすめします。

html_safe()関数以外にも、Djangoテンプレート内でHTMLコードを出力する方法はいくつかあります。詳しくはDjangoドキュメントを参照してください。



django.utils.html.html_safe() のサンプルコード

文字列を直接渡す

from django.utils.html import html_safe

# ユーザー入力
user_input = "<h1>ユーザー入力</h1>"

# エスケープ処理なしで出力
safe_html = html_safe(user_input)

# テンプレート
{{ safe_html }}

変数に代入してから渡す

from django.utils.html import html_safe

# ユーザー入力
user_input = "<h1>ユーザー入力</h1>"

# SafeText 型に変換
safe_html = SafeText(user_input)

# テンプレート
{{ safe_html }}

テンプレート内で変数を展開

from django.utils.html import html_safe

# ユーザー入力
user_input = "<h1>ユーザー入力</h1>"

# テンプレート
{% autoescape off %}

{{ user_input }}

{% autoescape on %}

autoescape タグと組み合わせて使用する

from django.utils.html import html_safe

# ユーザー入力
user_input = "<h1>ユーザー入力</h1>"

# テンプレート
{% autoescape off %}

{{ safe_html }}

{% autoescape on %}

上記のサンプルコードは、django.utils.html.html_safe()関数の使い方をいくつか示しています。

  1. 文字列を直接 html_safe() 関数に渡して、エスケープ処理なしで出力します。
  2. 変数に代入してから html_safe() 関数に渡して、エスケープ処理なしで出力します。
  3. テンプレート内で autoescape タグをオフにして、変数を展開します。
  4. autoescape タグと html_safe() 関数を組み合わせて、特定の部分のみエスケープ処理なしで出力します。


DjangoテンプレートでHTMLコードを出力するその他の方法

# テンプレート
{% raw %}
<h1>タイトル</h1>
<p>本文</p>
{% endraw %}

テンプレートエンジンを Jinja2 に変更する

Jinja2 テンプレートエンジンは、Django 標準のテンプレートエンジンよりも多くの機能を提供しており、HTMLコードを安全に出力するための方法もいくつか用意されています。

カスタムテンプレートタグを作成する

特定の状況でHTMLコードを出力する必要がある場合は、カスタムテンプレートタグを作成することができます。

JavaScript を使用して、HTMLコードを動的に生成することができます。

それぞれの方法のメリットとデメリット

方法メリットデメリット
{% raw %} タグシンプルエスケープ処理を完全に無効にするため、XSS脆弱性のリスクがある
Jinja2 テンプレートエンジン機能豊富Django 標準のテンプレートエンジンではない
カスタムテンプレートタグ柔軟性が高い開発コストがかかる
JavaScript動的な出力複雑なコードになる可能性がある
  • HTMLコードを安全に出力するには、常に最新のセキュリティ対策を講じる必要があります。
  • テンプレート内でHTMLコードを出力する場合は、セキュリティリスクを十分に理解した上で、適切な方法を選択する必要があります。



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