コードの可読性と保守性を向上させる!ESLintルール「func-name-matching」徹底解説
ESLintのルール「func-name-matching」について
ルールの概要
このルールは、以下の2つのオプションを設定できます。
- "never":関数名が変数名またはプロパティ名と一致しない場合、エラーが発生します。
- "always":関数名が変数名またはプロパティ名と一致している場合、警告が発生します。
デフォルトでは、"never"が設定されています。
ルールの例
以下のコード例は、"func-name-matching"ルールの設定と動作を示しています。
// "func-name-matching": "never"
// 違反例:関数名が変数名と一致していない
const add = function(a, b) {
return a + b;
};
// 適合例:関数名が変数名と一致している
const addNumbers = function(a, b) {
return a + b;
};
// "func-name-matching": "always"
// 違反例:関数名が変数名と一致していない
const add = function(a, b) {
return a + b;
};
// 警告例:関数名が変数名と一致していない
const addNumbers = function(a, b) {
return a + b;
};
ルールの利点
このルールを設定することで、以下の利点があります。
- コードの可読性と保守性が向上する。
- 関数名の命名規則を統一することで、コードレビューがしやすくなる。
- バグの発生を防ぐことができる。
ルールの注意点
このルールを設定する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 既存のコードにこのルールを適用すると、多くの警告が発生する可能性があります。
- 関数名の命名規則は、プロジェクトによって異なる場合があります。
設定方法
このルールは、ESLintの配置文件(.eslintrc.js
など)で設定できます。
module.exports = {
"rules": {
"func-name-matching": ["error", "always"]
}
};
ESLintのルール「func-name-matching」は、関数名の命名規則に関するルールです。このルールを設定することで、コードの可読性と保守性を向上させることができます。
設定方法や注意点などを理解した上で、プロジェクトに合わせて設定するようにしましょう。
ESLint ルール「func-name-matching」のサンプルコード
オプション "never"
違反例:関数名が変数名と一致していない
// 変数名:`add`
const add = function(a, b) {
return a + b;
};
// 変数名:`subtract`
const subtract = function(a, b) {
return a - b;
};
適合例:関数名が変数名と一致している
// 変数名:`addNumbers`
const addNumbers = function(a, b) {
return a + b;
};
// 変数名:`subtractNumbers`
const subtractNumbers = function(a, b) {
return a - b;
};
オプション "always"
違反例:関数名が変数名と一致していない
// 変数名:`add`
const add = function(a, b) {
return a + b;
};
// 変数名:`subtract`
const subtract = function(a, b) {
return a - b;
};
警告例:関数名が変数名と一致していない
// 変数名:`addNumbers`
const add = function(a, b) {
return a + b;
};
// 変数名:`subtractNumbers`
const subtract = function(a, b) {
return a - b;
};
その他の例
メソッド名の命名
class Person {
// メソッド名:`addNumbers`
addNumbers(a, b) {
return a + b;
}
// メソッド名:`subtractNumbers`
subtractNumbers(a, b) {
return a - b;
}
}
関数式
// 関数式:`addNumbers`
const addNumbers = (a, b) => a + b;
// 関数式:`subtractNumbers`
const subtractNumbers = (a, b) => a - b;
アロー関数
// アロー関数:`addNumbers`
const addNumbers = (a, b) => {
return a + b;
};
// アロー関数:`subtractNumbers`
const subtractNumbers = (a, b) => {
return a - b;
};
ESLint ルール「func-name-matching」の代替方法
命名規則のガイドライン
プロジェクト内で独自に命名規則のガイドラインを策定し、チームメンバー間で共有することで、コードの統一性と可読性を向上させることができます。
例:
- 関数名は、動詞と名詞の組み合わせで命名する。
- 関数名の先頭は小文字にする。
- 複数単語の関数名は、キャメルケースで命名する。
- 省略形は使用しない。
コードレビュー時に、関数名の命名規則が守られているかを確認することで、命名規則の統一を維持することができます。
自動フォーマッター
Prettierなどの自動フォーマッターを使用することで、コードのフォーマットを統一することができ、関数名の命名規則も統一することができます。
その他のツール
ESLint の他に、以下のようなツールを使用して、関数名の命名規則をチェックすることができます。
ESLint ルール「func-name-matching」は、関数名の命名規則を統一するための便利なツールです。
しかし、プロジェクトの規模や状況によっては、他の方法の方が適切な場合もあります。
上記の代替方法を参考に、プロジェクトに合った方法を選択してください。
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