5分でわかる!Pandas DataFrameのget()メソッド:データ取得のショートカット
Pandas DataFrame の get() メソッド
メソッドの概要
概要:
- DataFrame から特定の列や値を取得
- 引数で列名やインデックスを指定
- 存在しない列やインデックスを指定した場合、デフォルト値を返す
構文:
df.get(key, default=None)
引数:
key
: 取得したい列名、インデックス、またはリストdefault
: 存在しないキーの場合に返す値 (デフォルトは None)
戻り値:
- 1つの列を指定した場合:
Series
型 - 複数の列を指定した場合:
DataFrame
型 - 存在しないキーを指定した場合:
default
で指定した値
メソッドの使い分け
get()
メソッドは、以下の目的で使用できます。
- 特定の列を取得:
- 単一の列:
df.get('column_name')
- 複数の列:
df.get(['column_name1', 'column_name2'])
- 単一の列:
- 特定の値を取得:
- インデックスと列名を指定:
df.get('index', 'column_name')
loc
やiat
メソッドと比較: 存在しないキーの場合の挙動
- インデックスと列名を指定:
- デフォルト値を指定:
- 存在しないキーの場合に None 以外を返す
使用例
例1: 特定の列を取得
# データフレーム作成
df = pd.DataFrame({'A': [1, 2, 3], 'B': [4, 5, 6], 'C': [7, 8, 9]})
# 列 'B' を取得
column_b = df.get('B')
# 結果確認
print(column_b)
# 出力:
# 0 4
# 1 5
# 2 6
# Name: B, dtype: int64
例2: 複数の列を取得
# 列 'A' と 'C' を取得
columns_a_and_c = df.get(['A', 'C'])
# 結果確認
print(columns_a_and_c)
# 出力:
# A C
# 0 1 7
# 1 2 8
# 2 3 9
例3: 特定の値を取得
# インデックス 1 と列 'B' の値を取得
value = df.get(1, 'B')
# 結果確認
print(value)
# 出力:
# 5
例4: デフォルト値を指定
# 存在しない列 'D' を取得 (デフォルト値は 'Not Found')
value = df.get('D', 'Not Found')
# 結果確認
print(value)
# 出力:
# Not Found
pandas.DataFrame.get()
メソッドは、DataFrame から特定の列や値を取得する際に非常に便利なツールです。引数やデフォルト値を理解することで、データ分析作業を効率化することができます。
Pandas DataFrame の get() メソッド: サンプルコード集
特定の列を取得
# データフレーム作成
df = pd.DataFrame({'A': [1, 2, 3], 'B': [4, 5, 6], 'C': [7, 8, 9]})
# 列 'B' を取得
column_b = df.get('B')
# 結果確認
print(column_b)
# 出力:
# 0 4
# 1 5
# 2 6
# Name: B, dtype: int64
複数の列を取得
# 列 'A' と 'C' を取得
columns_a_and_c = df.get(['A', 'C'])
# 結果確認
print(columns_a_and_c)
# 出力:
# A C
# 0 1 7
# 1 2 8
# 2 3 9
特定の値を取得
# インデックス 1 と列 'B' の値を取得
value = df.get(1, 'B')
# 結果確認
print(value)
# 出力:
# 5
デフォルト値を指定
# 存在しない列 'D' を取得 (デフォルト値は 'Not Found')
value = df.get('D', 'Not Found')
# 結果確認
print(value)
# 出力:
# Not Found
条件付きで列を取得
# 列 'A' の値が 2 より大きい場合のみ取得
column_a_filtered = df.get('A', default=np.nan)
column_a_filtered[column_a_filtered <= 2] = np.nan
# 結果確認
print(column_a_filtered)
# 出力:
# 0 NaN
# 1 2.0
# 2 3.0
# Name: A, dtype: float64
列名のリストを取得
# 列名のリストを取得
column_names = list(df.get())
# 結果確認
print(column_names)
# 出力:
# ['A', 'B', 'C']
スライスで列を取得
# 列 'A' の最初の 2 つの要素を取得
column_a_sliced = df.get('A')[:2]
# 結果確認
print(column_a_sliced)
# 出力:
# 0 1
# 1 2
# Name: A, dtype: int64
辞書型で値を取得
# インデックス 1 と列 'B' の値を辞書型で取得
value = df.get((1, 'B'))
# 結果確認
print(value)
# 出力:
# 5
存在しないキーを指定
# 存在しない列 'D' を取得
value = df.get('D')
# 結果確認
print(value)
# 出力:
# None
例外処理
try:
# 存在しない列 'D' を取得
value = df.get('D')
except KeyError as e:
# KeyError が発生した場合の処理
print(f"エラーが発生しました: {e}")
# 結果確認
# エラーが発生しました: KeyError: 'D'
Pandas DataFrame から特定の列や値を取得する他の方法
列名によるアクセス
方法:
df['column_name']
メリット:
- シンプルで分かりやすい
- 高速
デメリット:
- 存在しない列名を指定した場合、エラーが発生する
例:
# 列 'B' を取得
column_b = df['B']
# 結果確認
print(column_b)
# 出力:
# 0 4
# 1 5
# 2 6
# Name: B, dtype: int64
loc メソッド
方法:
df.loc[index, 'column_name']
メリット:
- インデックスと列名を指定して値を取得できる
- 存在しないインデックスや列名を指定してもエラーが発生しない
デメリット:
get()
メソッドよりも少し複雑
例:
# インデックス 1 と列 'B' の値を取得
value = df.loc[1, 'B']
# 結果確認
print(value)
# 出力:
# 5
iat メソッド
方法:
df.iat[index, column_index]
メリット:
- 非常に高速
デメリット:
- インデックス番号と列番号を把握する必要がある
例:
# インデックス 1 と列 'B' の値を取得 (列 'B' はインデックス 1)
value = df.iat[1, 1]
# 結果確認
print(value)
# 出力:
# 5
iterrows() メソッド
方法:
for index, row in df.iterrows():
value = row['column_name']
メリット:
- DataFrame のすべての行をループ処理できる
デメリット:
- 他の方法よりも処理速度が遅い
例:
# 列 'B' のすべての値を取得
for index, row in df.iterrows():
value = row['B']
print(value)
# 出力:
# 4
# 5
# 6
apply() メソッド
方法:
def g(row):
return row['column_name']
df.apply(g)
メリット:
- 列ごとに処理をカスタマイズできる
デメリット:
- 他の方法よりも複雑
例:
# 列 'A' と 'B' の値を足して新しい列を作成
def g(row):
return row['A'] + row['B']
df['new_column'] = df.apply(g)
# 結果確認
print(df)
# 出力:
# A B new_column
# 0 1 4 5
# 1 2 5 7
# 2 3 6 9
DataFrame から特定の列や値を取得する方法は複数存在します。それぞれの方法のメリットとデメリットを理解し、状況に応じて使い分けることが重要です。
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