5分でわかる!Pandas DataFrameのget()メソッド:データ取得のショートカット

2024-04-02

Pandas DataFrame の get() メソッド

メソッドの概要

概要:

  • DataFrame から特定の列や値を取得
  • 引数で列名やインデックスを指定
  • 存在しない列やインデックスを指定した場合、デフォルト値を返す

構文:

df.get(key, default=None)

引数:

  • key: 取得したい列名、インデックス、またはリスト
  • default: 存在しないキーの場合に返す値 (デフォルトは None)

戻り値:

  • 1つの列を指定した場合: Series
  • 複数の列を指定した場合: DataFrame
  • 存在しないキーを指定した場合: default で指定した値

メソッドの使い分け

get() メソッドは、以下の目的で使用できます。

  • 特定の列を取得:
    • 単一の列: df.get('column_name')
    • 複数の列: df.get(['column_name1', 'column_name2'])
  • 特定の値を取得:
    • インデックスと列名を指定: df.get('index', 'column_name')
    • lociat メソッドと比較: 存在しないキーの場合の挙動
  • デフォルト値を指定:
    • 存在しないキーの場合に None 以外を返す

使用例

例1: 特定の列を取得

# データフレーム作成
df = pd.DataFrame({'A': [1, 2, 3], 'B': [4, 5, 6], 'C': [7, 8, 9]})

# 列 'B' を取得
column_b = df.get('B')

# 結果確認
print(column_b)

# 出力:
# 0    4
# 1    5
# 2    6
# Name: B, dtype: int64

例2: 複数の列を取得

# 列 'A' と 'C' を取得
columns_a_and_c = df.get(['A', 'C'])

# 結果確認
print(columns_a_and_c)

# 出力:
#   A  C
# 0  1  7
# 1  2  8
# 2  3  9

例3: 特定の値を取得

# インデックス 1 と列 'B' の値を取得
value = df.get(1, 'B')

# 結果確認
print(value)

# 出力:
# 5

例4: デフォルト値を指定

# 存在しない列 'D' を取得 (デフォルト値は 'Not Found')
value = df.get('D', 'Not Found')

# 結果確認
print(value)

# 出力:
# Not Found

pandas.DataFrame.get() メソッドは、DataFrame から特定の列や値を取得する際に非常に便利なツールです。引数やデフォルト値を理解することで、データ分析作業を効率化することができます。



Pandas DataFrame の get() メソッド: サンプルコード集

特定の列を取得

# データフレーム作成
df = pd.DataFrame({'A': [1, 2, 3], 'B': [4, 5, 6], 'C': [7, 8, 9]})

# 列 'B' を取得
column_b = df.get('B')

# 結果確認
print(column_b)

# 出力:
# 0    4
# 1    5
# 2    6
# Name: B, dtype: int64

複数の列を取得

# 列 'A' と 'C' を取得
columns_a_and_c = df.get(['A', 'C'])

# 結果確認
print(columns_a_and_c)

# 出力:
#   A  C
# 0  1  7
# 1  2  8
# 2  3  9

特定の値を取得

# インデックス 1 と列 'B' の値を取得
value = df.get(1, 'B')

# 結果確認
print(value)

# 出力:
# 5

デフォルト値を指定

# 存在しない列 'D' を取得 (デフォルト値は 'Not Found')
value = df.get('D', 'Not Found')

# 結果確認
print(value)

# 出力:
# Not Found

条件付きで列を取得

# 列 'A' の値が 2 より大きい場合のみ取得
column_a_filtered = df.get('A', default=np.nan)
column_a_filtered[column_a_filtered <= 2] = np.nan

# 結果確認
print(column_a_filtered)

# 出力:
# 0   NaN
# 1    2.0
# 2    3.0
# Name: A, dtype: float64

列名のリストを取得

# 列名のリストを取得
column_names = list(df.get())

# 結果確認
print(column_names)

# 出力:
# ['A', 'B', 'C']

スライスで列を取得

# 列 'A' の最初の 2 つの要素を取得
column_a_sliced = df.get('A')[:2]

# 結果確認
print(column_a_sliced)

# 出力:
# 0    1
# 1    2
# Name: A, dtype: int64

辞書型で値を取得

# インデックス 1 と列 'B' の値を辞書型で取得
value = df.get((1, 'B'))

# 結果確認
print(value)

# 出力:
# 5

存在しないキーを指定

# 存在しない列 'D' を取得
value = df.get('D')

# 結果確認
print(value)

# 出力:
# None

例外処理

try:
    # 存在しない列 'D' を取得
    value = df.get('D')
except KeyError as e:
    # KeyError が発生した場合の処理
    print(f"エラーが発生しました: {e}")

# 結果確認
# エラーが発生しました: KeyError: 'D'



Pandas DataFrame から特定の列や値を取得する他の方法

列名によるアクセス

方法:

df['column_name']

メリット:

  • シンプルで分かりやすい
  • 高速

デメリット:

  • 存在しない列名を指定した場合、エラーが発生する

例:

# 列 'B' を取得
column_b = df['B']

# 結果確認
print(column_b)

# 出力:
# 0    4
# 1    5
# 2    6
# Name: B, dtype: int64

loc メソッド

方法:

df.loc[index, 'column_name']

メリット:

  • インデックスと列名を指定して値を取得できる
  • 存在しないインデックスや列名を指定してもエラーが発生しない

デメリット:

  • get() メソッドよりも少し複雑

例:

# インデックス 1 と列 'B' の値を取得
value = df.loc[1, 'B']

# 結果確認
print(value)

# 出力:
# 5

iat メソッド

方法:

df.iat[index, column_index]

メリット:

  • 非常に高速

デメリット:

  • インデックス番号と列番号を把握する必要がある

例:

# インデックス 1 と列 'B' の値を取得 (列 'B' はインデックス 1)
value = df.iat[1, 1]

# 結果確認
print(value)

# 出力:
# 5

iterrows() メソッド

方法:

for index, row in df.iterrows():
    value = row['column_name']

メリット:

  • DataFrame のすべての行をループ処理できる

デメリット:

  • 他の方法よりも処理速度が遅い

例:

# 列 'B' のすべての値を取得
for index, row in df.iterrows():
    value = row['B']
    print(value)

# 出力:
# 4
# 5
# 6

apply() メソッド

方法:

def g(row):
    return row['column_name']

df.apply(g)

メリット:

  • 列ごとに処理をカスタマイズできる

デメリット:

  • 他の方法よりも複雑

例:

# 列 'A' と 'B' の値を足して新しい列を作成
def g(row):
    return row['A'] + row['B']

df['new_column'] = df.apply(g)

# 結果確認
print(df)

# 出力:
#   A  B  new_column
# 0  1  4       5
# 1  2  5       7
# 2  3  6       9

DataFrame から特定の列や値を取得する方法は複数存在します。それぞれの方法のメリットとデメリットを理解し、状況に応じて使い分けることが重要です。




Pandas YearEnd オフセット:DatetimeIndex/Series/Resampling との連携

YearEnd オフセットは、年末 に日付を進めるオフセットです。例えば、2023-03-08 に YearEnd オフセットを適用すると、2023-12-31 になります。YearEnd オフセットは、以下のパラメータを受け取ります。n: オフセットの回数 (デフォルトは 1)



pandas Data Offsets: QuarterBegin.is_year_start の詳細

pandas. tseries. offsets. QuarterBegin は、四半期ごとに日付を進めるためのオフセットです。 is_year_start 属性は、四半期の開始が年の開始であるかどうかを示します。デフォルトでは、False に設定されていますが、startingMonth 引数を使用して変更できます。


Pandas Data Offsets: CustomBusinessDay.copy 関数を徹底解説

pandas. tseries. offsets. CustomBusinessDay. copy は、Pandas の Data Offsets 機能を使って、カスタムビジネスデイオフセットを複製するための関数です。これは、独自の営業日カレンダーに基づいて日付を操作する必要がある場合に役立ちます。


Pandas Data Offsets:BusinessDay.normalize メソッドの完全ガイド

Pandas の Data Offsets は、日付や時間軸データを操作するための便利なツールです。BusinessDay は、営業日ベースで日付をオフセットするための機能です。BusinessDay. normalize は、BusinessDay オフセットを正規化し、午前0時0分0秒に揃えるためのメソッドです。


Pandasで日付処理をマスターしよう! Data Offsets と DateOffset.__call__ メソッドの超入門

Data Offsets は、日付系列データでよく見られる時間的な間隔を表すためのものです。例えば、日次データでは、1 日、2 日、3 日といったオフセットが考えられます。また、月次データでは、1 ヶ月、3 ヶ月、6 ヶ月といったオフセットが考えられます。



Pandas Series ソートの達人になるための秘訣: pandas.Series.sort_values メソッド活用術

pandas. Series. sort_values() メソッドは、pandas ライブラリの Series オブジェクトをソートするために使用されます。ソート基準は、値、インデックス、またはカスタムキー関数に基づいて設定できます。基本的な使い方


Pandas 入出力 サンプルコード:CSV、Excel、JSON、Parquetファイル

Pandasの入出力には、以下の種類があります。ファイル入出力: CSV、Excel、JSON、Parquetなど、様々なファイル形式のデータをを読み書きできます。データベース入出力: SQLデータベースと接続して、データの読み書きができます。


見やすく分かりやすいヒストグラム作成:Pandas DataFrameとseaborn/plotlyの比較

pandas. DataFrame. plot. hist メソッドは、DataFrame の各列のヒストグラムを描画します。ヒストグラムは、データの分布を視覚的に表現するのに役立ちます。基本的な使い方このコードは、2つの列 data1 と data2 のヒストグラムを1つの図に描画します。


【Python pandas】pandas.Series.bool メソッドの徹底解説!サンプルコード満載でわかりやすく解説

pandas. Series. bool メソッドは、pandas. Series オブジェクトの要素がすべてブール値かどうかを評価し、結果をブール値として返します。用途pandas. Series オブジェクトの要素がすべてブール値かどうかを確認したい場合


Pandas と NumPy の連携:DataFrame.values でデータ分析の可能性を広げる

pandas. DataFrame. values プロパティは、DataFrame のデータを NumPy 配列として取得します。これは、データ分析、機械学習、データ可視化など、さまざまな場面で役立ちます。利点データフレームのデータを効率的に処理できます。