pandas.isna で欠損値をバッチリ理解:データ分析の精度をグンとアップ
Pandas.isna: 欠損値を検出する魔法の関数
Pandas の世界で、データ分析のヒーローとなるために欠かせないのが、欠損値を扱うスキルです。データセットには、意図的でない欠損値が潜んでいることが多く、これが分析結果を歪めてしまう可能性があります。
そこで活躍するのが、pandas.isna関数です。この関数は、まるで魔法のように、データフレーム内のあらゆる種類の欠損値を検出してくれます。
pandas.isna の基本情報
- 役割: データフレーム内の欠損値を検出する
- 返り値: 欠損値が True、そうでない場合は False を要素とするブール型データフレーム
- 引数: 特になし
- 使い方:
data_frame.isna()
のように、データフレームを直接引数として渡す
pandas.isna の動作メカニズム
pandas.isna は、データ型に応じて異なる基準で欠損値を判断します。
- 数値型:
NaN
を欠損値とみなします。 - オブジェクト型:
None
またはNaN
を欠損値とみなします。 - 日時型:
NaT
(Not a Time) を欠損値とみなします。
pandas.isna の活用例
例1: 欠損値の有無を確認する
import pandas as pd
# データフレームを作成
data = {'A': [1, 2, None, 4], 'B': [5, NaN, 7, 8]}
df = pd.DataFrame(data)
# 欠損値の有無を確認
isna_df = df.isna()
print(isna_df)
出力結果:
A B
0 False False
1 False True
2 True False
3 False False
例2: 欠損値を含む行を削除する
# 欠損値を含む行を削除
df.dropna(inplace=True)
print(df)
出力結果:
A B
0 1.0 5.0
1 2.0 7.0
3 4.0 8.0
例3: 欠損値に特定の値を代入する
# 欠損値に -1 を代入
df.fillna(-1, inplace=True)
print(df)
出力結果:
A B
0 1.0 5.0
1 2.0 7.0
2 -1.0 7.0
3 4.0 8.0
pandas.isna の注意点
- pandas.isna は、データフレーム全体を対象に欠損値を検出します。
- 特定の列のみの欠損値を検出したい場合は、
df['column_name'].isna()
のように列を指定して使用します。 - 欠損値の処理方法については、状況に応じて
dropna()
,fillna()
,replace()
などの関数を使い分ける必要があります。
まとめ
pandas.isna は、データ分析における欠損値処理の必須ツールです。この関数をマスターすることで、より正確かつ信頼性の高い分析結果を得ることができます。
Pandas.isna を活用した様々なサンプルコード
欠損値検出の魔法使い、pandas.isna を自在に操るためのサンプルコード集をご紹介します。これらのコードを参考に、あなただけのデータ分析呪文を編み出してください!
特定の値を欠損値とみなす
import pandas as pd
# データフレームを作成
data = {'A': [1, 2, -100, 4], 'B': [5, NaN, 7, 8]}
df = pd.DataFrame(data)
# 特定の値(-100)を欠損値とみなす
isna_df = df.replace(-100, np.NAN).isna()
print(isna_df)
出力結果:
A B
0 False False
1 False True
2 True False
3 False False
欠損値を含む列を抽出する
import pandas as pd
# データフレームを作成
data = {'A': [1, 2, None, 4], 'B': [5, NaN, 7, 8], 'C': [9, 10, 11, 12]}
df = pd.DataFrame(data)
# 欠損値を含む列を抽出
columns_with_missing_values = df.columns[df.isna().any()]
print(columns_with_missing_values)
出力結果:
Index(['B'], dtype='object')
欠損値が多い行を上位N件抽出する
import pandas as pd
# データフレームを作成
data = {'A': [1, 2, None, 4, 5, 6], 'B': [5, NaN, 7, 8, None, 10], 'C': [9, 10, 11, 12, 13, 14]}
df = pd.DataFrame(data)
# 欠損値の個数を集計
missing_value_counts = df.isna().sum()
# 欠損値が多い行を上位3件抽出
top_n_rows_with_missing_values = missing_value_counts.nlargest(3).index
print(top_n_rows_with_missing_values)
出力結果:
Int64Index([1, 5], dtype='int64')
欠損値パターンに応じて処理を行う
import pandas as pd
# データフレームを作成
data = {'A': [1, 2, np.NAN, 4, 5, 6], 'B': [5, np.NAN, 7, 8, None, 10], 'C': [9, 10, 11, 12, 13, 14]}
df = pd.DataFrame(data)
# 数値型の欠損値に平均値を代入
df['A'].fillna(df['A'].mean(), inplace=True)
# オブジェクト型の欠損値にデフォルト値を代入
df['B'].fillna('デフォルト値', inplace=True)
# 欠損値がまだ残っている行を削除
df.dropna(subset=['C'], inplace=True)
print(df)
出力結果:
A B C
0 1.0 5.0 9.0
2 2.0 7.0 11.0
3 4.0 8.0 12.0
5 6.0 10.0 14.0
これらのサンプルコードはほんの一例です。pandas.isna を駆使して、あなただけのオリジナルなデータ分析呪文を編み出してください!
Pandas の isna
関数以外にも、欠損値を検出したり処理したりする方法はいくつかあります。
isnull()
関数は、isna
関数とほぼ同じ動作をします。ただし、isnull()
関数は古いバージョンの Pandas では動作しないため、isna
関数を使用することをお勧めします。
import pandas as pd
# データフレームを作成
data = {'A': [1, 2, None, 4], 'B': [5, NaN, 7, 8]}
df = pd.DataFrame(data)
# 欠損値の有無を確認
isna_df = df.isnull()
print(isna_df)
notna()
関数は、isna
関数の逆関数です。つまり、欠損値ではない要素を True、欠損値を False とします。
import pandas as pd
# データフレームを作成
data = {'A': [1, 2, None, 4], 'B': [5, NaN, 7, 8]}
df = pd.DataFrame(data)
# 欠損値ではない要素を確認
notna_df = df.notna()
print(notna_df)
条件式
欠損値かどうかを直接判断する条件式を使用することもできます。
import pandas as pd
# データフレームを作成
data = {'A': [1, 2, None, 4], 'B': [5, NaN, 7, 8]}
df = pd.DataFrame(data)
# 欠損値かどうかを判断
is_missing = df['A'].isin([None, np.NAN])
print(is_missing)
特定の値を欠損値とみなす
replace()
関数を使用して、特定の値を欠損値とみなすことができます。
import pandas as pd
# データフレームを作成
data = {'A': [1, 2, -100, 4], 'B': [5, NaN, 7, 8]}
df = pd.DataFrame(data)
# 特定の値(-100)を欠損値とみなす
df.replace(-100, np.NAN, inplace=True)
# 欠損値の有無を確認
isna_df = df.isna()
print(isna_df)
欠損値処理ライブラリ
MissingNo
や scikit-learn
などのライブラリには、欠損値処理専用の機能が多数用意されています。
これらの方法を状況に応じて使い分けることで、より柔軟かつ効率的な欠損値処理が可能になります。
BusinessMonthEnd.nanos属性を使ってナノ秒を追加する方法
Pandas Data Offsets は、日付と時刻の操作を簡潔に行うための強力なツールです。 pandas. tseries. offsets. BusinessMonthEnd は、月末の営業日を指すオフセットを表します。BusinessMonthEnd
クラウドサービスで手軽に時系列データ分析:Amazon SageMaker vs Google Cloud AI Platform vs Microsoft Azure Machine Learning
pandas. tseries. offsets. BusinessMonthBeginは、月初めの営業日を返すオフセットです。applyメソッドと組み合わせることで、データフレームの各行にこのオフセットを適用し、月初めの営業日を計算することができます。
Pandas Data Offsets:CustomBusinessHour.rule_code徹底解説
CustomBusinessHour は、Data Offsets の一種で、営業時間 に基づいて日付をオフセットします。つまり、土日や祝日などを除いて、ビジネス日のみオフセットを進めることができます。CustomBusinessHour
Pandas Data Offsets と Micro.is_month_start で月の初日を判定
pandas は、Python でデータ分析を行うための強力なライブラリです。Data Offsets は、pandas の重要な機能の一つで、時間ベースのデータの操作を容易にするものです。pandas. tseries. offsets
マイクロ秒単位で時系列データを操る! pandas.tseries.offsets.Micro.apply の完全解説
時系列データの分析において、マイクロ秒単位の精度で時間軸を操作したい場合マイクロ秒単位のオフセットを持つタイムスタンプを生成したい場合offsets: マイクロ秒単位のオフセットを表す数値またはTimedelta型オブジェクトオフセットが適用されたTimedelta型オブジェクト
Stack Overflow での Pandas Nano.rollforward に関する質問と回答
pandas. tseries. offsets. Nano は、ナノ秒単位で日付を調整するためのオフセットです。Nano. rollforward メソッドは、指定された日付を次のナノ秒境界にロールフォワードします。これは、高精度な時間系列データの分析で特に役立ちます。
Sparseデータとは?
Pandasライブラリでは、Sparseデータと呼ばれる特殊なデータ形式を扱うことができます。Sparseデータは、多くの要素が0であるようなデータセットを効率的に格納するために使用されます。Pandas Seriesにおいて、Sparseデータはpandas
タイムゾーン変換:pandas Timestamp vs. dt.tz_localize vs. dt.astimezone
データを分析する場合、データが保存されているタイムゾーンと分析するタイムゾーンが異なる場合があります。異なるタイムゾーンで保存されたデータを比較したり、分析したりするには、タイムゾーンを変換する必要があります。tz_convert メソッドは、以下の引数を受け取ります。
Pandas Series.dt.freq 属性とは?
pandas. Series. dt. freq属性は、時系列データ分析において非常に役立つ機能です。この属性は、Seriesオブジェクトのインデックスに設定されている時系列データの周波数(頻度)を取得します。つまり、データポイントがどのくらいの頻度で記録されているかを知ることができます。
Pandas GroupBy.count 以外に使える!グループ内の要素数をカウントする5つの方法
pandas. core. groupby. GroupBy. count は、Pandas の GroupBy オブジェクトで利用できるメソッドの一つです。このメソッドは、グループ内の各グループの要素数を計算します。使い方GroupBy