PHP mb_ereg でマルチバイト文字列処理をマスターしよう!
PHP エンコーディング mb_ereg プログラミング解説
mb_ereg の特徴
- マルチバイト文字列に対応
- Perl 互換の正規表現を使用可能
- 大文字・小文字の区別、部分一致、置換など、豊富な機能
mb_ereg の使い方
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// パターンと文字列を定義
$pattern = '/^[a-zA-Z0-9]+$/';
$string = 'こんにちは、世界!';
// mb_ereg で一致をチェック
if (mb_ereg($pattern, $string)) {
echo 'パターンに一致しました';
} else {
echo 'パターンに一致しませんでした';
}
?>
mb_ereg のオプション
- i: 大文字・小文字を区別しない
- m: マルチラインモード
- s: ドット(.)が改行を含む
- x: 空白文字を無視
mb_ereg の注意点
- 使用する前に
mb_regex_encoding()
でエンコーディングを指定する必要があります。 - 正規表現は Perl 互換の形式を使用します。
mb_ereg 関連関数
mb_eregi
: 大文字・小文字を区別しないmb_ereg_match
: パターンが最初に一致する位置を取得mb_ereg_replace
: パターンを置換mb_ereg_search
: パターンをすべて検索
エンコーディングと mb_ereg
mb_ereg はマルチバイト文字列を扱うため、使用するエンコーディングを意識する必要があります。エンコーディングが異なると、処理結果が異なったり、エラーが発生したりする可能性があります。
mb_ereg を使う際のエンコーディング設定
- 使用するエンコーディングを
mb_regex_encoding()
で指定 - ソースコードファイルのエンコーディングを指定
- データベースのエンコーディングを指定
mb_ereg は、マルチバイト文字を含む文字列処理に便利な関数です。エンコーディング設定に注意しながら、多言語環境での開発に活用しましょう。
mb_ereg サンプルコード
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// パターンと文字列を定義
$pattern = '/^[a-zA-Z0-9]+$/';
$string = 'こんにちは、世界!';
// mb_ereg で一致をチェック
if (mb_ereg($pattern, $string)) {
echo 'パターンに一致しました';
} else {
echo 'パターンに一致しませんでした';
}
?>
大文字・小文字を区別しない検索
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// パターンと文字列を定義
$pattern = '/^[a-zA-Z0-9]+$/i';
$string = 'こんにちは、世界!';
// mb_eregi で一致をチェック
if (mb_eregi($pattern, $string)) {
echo 'パターンに一致しました';
} else {
echo 'パターンに一致しませんでした';
}
?>
部分一致
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// パターンと文字列を定義
$pattern = '/世界/';
$string = 'こんにちは、世界!';
// mb_ereg で部分一致をチェック
if (mb_ereg($pattern, $string)) {
echo 'パターンに一致しました';
} else {
echo 'パターンに一致しませんでした';
}
?>
置換
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// パターンと文字列を定義
$pattern = '/世界/';
$replacement = 'ワールド';
$string = 'こんにちは、世界!';
// mb_ereg_replace で置換
$new_string = mb_ereg_replace($pattern, $replacement, $string);
echo $new_string; // 出力: こんにちは、ワールド!
?>
パターンが最初に一致する位置を取得
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// パターンと文字列を定義
$pattern = '/世界/';
$string = 'こんにちは、世界!';
// mb_ereg_match で最初の一致位置を取得
$pos = mb_ereg_match($pattern, $string);
if ($pos !== false) {
echo 'パターンが最初に一致する位置: ' . $pos;
} else {
echo 'パターンは見つかりませんでした';
}
?>
パターンをすべて検索
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// パターンと文字列を定義
$pattern = '/世界/';
$string = 'こんにちは、世界!世界は広いですね';
// mb_ereg_search でパターンをすべて検索
$matches = mb_ereg_search($pattern, $string);
foreach ($matches as $match) {
echo 'パターンが見つかった位置: ' . $match . "\n";
}
?>
マルチラインモード
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// パターンと文字列を定義
$pattern = '/^こんにちは.*世界!$/m';
$string = "こんにちは、\n世界!";
// mb_ereg で一致をチェック
if (mb_ereg($pattern, $string)) {
echo 'パターンに一致しました';
} else {
echo 'パターンに一致しませんでした';
}
?>
mb_ereg 以外のマルチバイト文字列処理方法
mb_strpos / mb_strrpos は、マルチバイト文字列内の部分文字列の位置を取得する関数です。
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// 部分文字列と文字列を定義
$needle = '世界';
$haystack = 'こんにちは、世界!';
// mb_strpos で部分文字列の位置を取得
$pos = mb_strpos($haystack, $needle);
if ($pos !== false) {
echo '部分文字列が見つかった位置: ' . $pos;
} else {
echo '部分文字列は見つかりませんでした';
}
?>
mb_substr は、マルチバイト文字列の一部を切り出す関数です。
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// 文字列を定義
$string = 'こんにちは、世界!';
// mb_substr で一部分を切り出す
$substring = mb_substr($string, 0, 5);
echo $substring; // 出力: こんにちは、
?>
preg_match / preg_replace は、Perl 互換の正規表現を使用して、文字列処理を行う関数です。mb_ereg と同様に、マルチバイト文字列にも対応しています。
<?php
// エンコーディングを指定
mb_regex_encoding('UTF-8');
// パターンと文字列を定義
$pattern = '/世界/';
$replacement = 'ワールド';
$string = 'こんにちは、世界!';
// preg_replace で置換
$new_string = preg_replace($pattern, $replacement, $string);
echo $new_string; // 出力: こんにちは、ワールド!
?>
iconv は、文字エンコーディング変換を行う関数です。マルチバイト文字列処理を行う前に、エンコーディングを統一する必要がある場合に役立ちます。
// 文字列をUTF-8に変換
$string = iconv('SJIS', 'UTF-8', 'こんにちは、世界!');
// mb_ereg で処理
...
?>
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