Qt GUIプログラミング:QColor::lightness()関数による色の明度操作
Qt GUIにおけるQColor::lightness()関数解説
使い例
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// QColorオブジェクトを作成
QColor color(Qt::red);
// 明度を取得
int lightness = color.lightness();
// 明度を表示
qDebug() << "明度:" << lightness;
return 0;
}
出力例
明度: 127
詳細
- QColor::lightness()は、QColorオブジェクトのHSV色空間における明度を返します。
- HSV色空間では、色は色相(hue)、飽和度(saturation)、明度(value)の3つの要素で表されます。
- 明度は、色の明るさの度合いであり、0(暗い)から255(明るい)までの値で表されます。
- QColor::lightness()は、QColorオブジェクトの色相や飽和度に影響を受けません。
関連関数
- QColor::hue():色相を取得
- QColor::saturation():飽和度を取得
- QColor::setHsv():HSV色空間で色を設定
補足
- Qt GUIは、C++で書かれたクロスプラットフォームのGUIフレームワークです。
- QColorクラスは、Qt GUIで色を表現するために使用されます。
- QColor::lightness()関数は、QColorオブジェクトの明度を取得するために使用されます。
- 上記のコードは、Qt 5.15で動作確認しています。
- Qtのバージョンによって、関数の挙動が異なる場合があります。
QColor::lightness()関数のサンプルコード
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// QColorオブジェクトを作成
QColor color(Qt::red);
// 明度を取得
int lightness = color.lightness();
// 明度に基づいて、テキストの色を設定
QPalette palette;
if (lightness > 127) {
palette.setColor(QPalette::WindowText, Qt::black);
} else {
palette.setColor(QPalette::WindowText, Qt::white);
}
// ウィジェットにパレットを設定
QWidget widget;
widget.setPalette(palette);
// ウィジェットを表示
widget.show();
return 0;
}
明度スライダーを使って、色の明度を変更する
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// ウィジェットを作成
QWidget widget;
// QHBoxLayoutレイアウトを作成
QHBoxLayout layout;
widget.setLayout(&layout);
// QColorオブジェクトを作成
QColor color(Qt::red);
// QSliderを作成
QSlider slider(Qt::Horizontal);
slider.setRange(0, 255);
slider.setValue(color.lightness());
// QPushButtonを作成
QPushButton button("色を設定");
// レイアウトにウィジェットを追加
layout.addWidget(&slider);
layout.addWidget(&button);
// スライダーの値が変化した時の処理
QObject::connect(&slider, &QSlider::valueChanged, [&](int value) {
// QColorオブジェクトの明度を設定
color.setHsv(color.hue(), color.saturation(), value);
// ウィジェットの背景色を設定
widget.setStyleSheet(QString("background-color: %1").arg(color.name()));
});
// ボタンがクリックされた時の処理
QObject::connect(&button, &QPushButton::clicked, [&]() {
// QColorDialogを使用して、色を選択
QColorDialog dialog(color);
if (dialog.exec()) {
// 選択した色をQColorオブジェクトに設定
color = dialog.selectedColor();
// スライダーの値を設定
slider.setValue(color.lightness());
// ウィジェットの背景色を設定
widget.setStyleSheet(QString("background-color: %1").arg(color.name()));
}
});
// ウィジェットを表示
widget.show();
return 0;
}
画像の明度を変更する
#include <QtWidgets>
#include <QImage>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// 画像を読み込む
QImage image("image.png");
// 画像の明度を変更
QImage::Format format = image.format();
if (format == QImage::Format_RGB32) {
for (int y = 0; y < image.height(); ++y) {
for (int x = 0; x < image.width(); ++x) {
QRgb pixel = image.pixel(x, y);
int lightness = qGray(pixel);
image.setPixel(x, y, qRgb(lightness, lightness, lightness));
}
}
}
// 画像を表示
QLabel label;
label.setPixmap(QPixmap::fromImage(image));
label.show();
return 0;
}
HSV色空間と明度
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// QColorオブジェクトを作成
QColor color(Qt::red);
// HSV色空間に変換
QColor::Hsv hsv = color.toHsv();
// 明度を取得
int lightness = hsv.value;
// 明度を変更
hsv.value = 127;
// QColorオブジェクトに変換
QColor
QColor::lightness()関数のその他の方法
// QColorオブジェクトを作成
QColor color(Qt::red);
// HSV色空間に変換
QColor::Hsv hsv = color.toHsv();
// 明度を取得
int lightness = hsv.value;
// 明度を変更
hsv.value = 127;
// QColorオブジェクトに変換
QColor newColor = QColor::fromHsv(hsv);
QColor::lighter()とQColor::darker()を使用する
// QColorオブジェクトを作成
QColor color(Qt::red);
// 色を明るくする
QColor lighterColor = color.lighter();
// 色を暗くする
QColor darkerColor = color.darker();
QColor::rgb()を使用する
// QColorオブジェクトを作成
QColor color(Qt::red);
// RGB値を取得
int red = color.red();
int green = color.green();
int blue = color.blue();
// 明度に基づいて、RGB値を変更
int lightness = 127;
red = (red * lightness) / 255;
green = (green * lightness) / 255;
blue = (blue * lightness) / 255;
// QColorオブジェクトを作成
QColor newColor(red, green, blue);
QColor::hsl()を使用する
// QColorオブジェクトを作成
QColor color(Qt::red);
// HSL値を取得
int hue = color.hue();
int saturation = color.saturation();
int lightness = color.lightness();
// 明度を変更
lightness = 127;
// QColorオブジェクトを作成
QColor newColor = QColor::fromHsl(hue, saturation, lightness);
自作関数を作成する
int getLightness(const QColor& color) {
// HSV色空間に変換
QColor::Hsv hsv = color.toHsv();
// 明度を返す
return hsv.value;
}
void setLightness(QColor& color, int lightness) {
// HSV色空間に変換
QColor::Hsv hsv = color.toHsv();
// 明度を設定
hsv.value = lightness;
// QColorオブジェクトに変換
color = QColor::fromHsv(hsv);
}
上記以外にも、様々な方法でQColor::lightness()関数の機能を実現できます。
QColor::lightness()関数は、QColorオブジェクトの明度を取得するために使用されます。
その他の方法
- QColor::getHsv()とQColor::setHsv()を使用する
- QColor::lighter()とQColor::darker()を使用する
- QColor::rgb()を使用する
- 自作関数を作成する
これらの方法の中から、状況に応じて最適な方法を選択してください。
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