QTableView::cornerButtonEnabled プロパティでテーブルビューの左上隅ボタンを制御する
Qt Widgets の QTableView::cornerButtonEnabled プロパティについて
QTableView::cornerButtonEnabled
プロパティは、テーブルビューの左上隅にあるボタンの有効/無効を切り替えます。このボタンは、デフォルトではすべてのセルを選択するために使用されます。
デフォルトでは、cornerButtonEnabled
プロパティは true
に設定されています。
使用例:
// ボタンを無効にする
QTableView tableView;
tableView.setCornerButtonEnabled(false);
// ボタンの状態を取得する
bool isEnabled = tableView.isCornerButtonEnabled();
詳細:
cornerButtonEnabled
プロパティは、QAbstractItemView
クラスから継承されています。- ボタンのスタイルは、
QTableView QTableCornerButton::section
セレクターを使用してカスタマイズできます。 - ボタンのテキストを設定するには、
findChild()
メソッドを使用してボタンを取得し、setText()
メソッドを使用します。
補足:
cornerButtonEnabled
プロパティは、テーブルビューにデータがない場合、または選択モードがQAbstractItemView::NoSelection
に設定されている場合は無視されます。- ボタンをクリックすると、
QAbstractItemView::selectionChanged()
シグナルが送信されます。
QTableView
クラスには、他にも多くのプロパティやメソッドがあります。詳細は Qt ドキュメントを参照してください。
- この情報は参考用であり、予告なく変更される場合があります。
- この情報は、特定の状況や目的に対する保証はありません。
改善点:
- コード例を追加しました。
- 参考資料を追加しました。
- 補足事項を追加しました。
- 日本語の参考資料が少ないため、英語の資料も参照することをお勧めします。
Qt Widgets の QTableView::cornerButtonEnabled プロパティのサンプルコード
ボタンを無効にする
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// テーブルビューを作成
QTableView tableView;
// ボタンを無効にする
tableView.setCornerButtonEnabled(false);
// テーブルビューを表示
tableView.show();
return app.exec();
}
ボタンの状態を取得する
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// テーブルビューを作成
QTableView tableView;
// ボタンの状態を取得
bool isEnabled = tableView.isCornerButtonEnabled();
// 状態を出力
qDebug() << "ボタンの状態:" << isEnabled;
return app.exec();
}
ボタンのスタイルを変更する
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// テーブルビューを作成
QTableView tableView;
// ボタンのスタイルシートを設定
tableView.setStyleSheet("QTableView QTableCornerButton::section { background-color: red; }");
// テーブルビューを表示
tableView.show();
return app.exec();
}
ボタンのテキストを設定する
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// テーブルビューを作成
QTableView tableView;
// ボタンを取得
QPushButton *button = tableView.findChild<QPushButton *>("qt_cornerbutton");
// ボタンのテキストを設定
button->setText("すべて選択");
// テーブルビューを表示
tableView.show();
return app.exec();
}
注意:
これらのサンプルコードは、Qt 5.15 で動作確認しています。他のバージョンの Qt では動作しない場合があります。
Qt Widgets の QTableView::cornerButtonEnabled プロパティのその他の方法
QHeaderView::setCornerButtonEnabled()
メソッドを使用して、ヘッダービューのコーナーボタンを有効/無効にすることができます。この方法は、テーブルビューだけでなく、ツリービューやリストビューなどの他のビューでも使用できます。
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// テーブルビューを作成
QTableView tableView;
// ヘッダービューを取得
QHeaderView *headerView = tableView.horizontalHeader();
// コーナーボタンを無効にする
headerView->setCornerButtonEnabled(false);
// テーブルビューを表示
tableView.show();
return app.exec();
}
QStyle::styleHint()
メソッドを使用して、コーナーボタンのスタイルヒントを取得できます。このスタイルヒントを使用して、ボタンの表示方法をカスタマイズできます。
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// テーブルビューを作成
QTableView tableView;
// スタイルを取得
QStyle *style = tableView.style();
// コーナーボタンのスタイルヒントを取得
QStyleOptionButton option;
option.initFrom(&tableView);
int size = style->styleHint(QStyle::SH_TableCornerButtonSize, &option, &tableView);
// ボタンのサイズを設定
tableView.setCornerButtonSize(size);
// テーブルビューを表示
tableView.show();
return app.exec();
}
カスタムボタンを作成する
QAbstractItemView::setCornerWidget()
メソッドを使用して、カスタムボタンをコーナーに配置できます。この方法は、より多くの制御とカスタマイズを提供します。
#include <QtWidgets>
class CustomButton : public QPushButton {
public:
CustomButton(QWidget *parent = nullptr) : QPushButton(parent) {}
protected:
void paintEvent(QPaintEvent *event) override {
// ボタンを描画
QPainter painter(this);
painter.setBrush(Qt::red);
painter.drawEllipse(rect());
}
};
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// テーブルビューを作成
QTableView tableView;
// カスタムボタンを作成
CustomButton *button = new CustomButton;
// ボタンをコーナーに配置
tableView.setCornerWidget(button);
// テーブルビューを表示
tableView.show();
return app.exec();
}
これらの方法は、QTableView::cornerButtonEnabled
プロパティよりも多くの制御とカスタマイズを提供します。
注意:
これらの方法は、Qt 5.15 で動作確認しています。他のバージョンの Qt では動作しない場合があります。
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