Qt GUI で Vulkan レンダリングを行うための QVulkanWindow クラス
QVulkanWindow::setFlags() 関数解説
関数の概要
setFlags()
関数は、以下の引数を受け取ります。
flags
: 設定するフラグのビットマスク
この関数は、設定されたフラグに基づいてウィンドウの動作を変更します。
使用例
// ウィンドウの作成
QVulkanWindow window;
// フラグの設定
window.setFlags(Qt::Window | Qt::Vulkan);
// ウィンドウの表示
window.show();
この例では、ウィンドウを Qt::Window
フラグと Qt::Vulkan
フラグで初期化しています。
Qt::Window
フラグは、ウィンドウを通常のウィンドウとして表示します。Qt::Vulkan
フラグは、Vulkan レンダリングを有効にします。
設定可能なフラグ
以下のフラグを設定できます。
Qt::MSAA
: マルチサンプルアンチエイリアシングを有効にします。Qt::Stereo
: ステレオレンダリングを有効にします。Qt::Resizable
: ウィンドウをサイズ変更可能にします。Qt::Minimizable
: ウィンドウを最小化可能にします。Qt::FullScreen
: ウィンドウをフルスクリーンモードで表示します。Qt::Frameless
: ウィンドウ枠を非表示にします。Qt::Transparent
: ウィンドウを透過にします。
これらのフラグは、ビットマスクとして組み合わせて使用できます。
詳細情報
setFlags()
関数に関する詳細は、Qt 公式ドキュメントの QVulkanWindow::setFlags(): [無効な URL を削除しました] を参照してください。
補足
- QVulkanWindow は、Qt 5.10 以降で利用可能です。
- QVulkanWindow を使用するには、Vulkan SDK がインストールされている必要があります。
- QVulkanWindow は、QWidget ベースのユーザーインターフェースに埋め込むことができます。
QVulkanWindow::setFlags() 関数のサンプルコード
シンプルなウィンドウ
#include <QVulkanWindow>
int main() {
// ウィンドウの作成
QVulkanWindow window;
// フラグの設定
window.setFlags(Qt::Window | Qt::Vulkan);
// ウィンドウの表示
window.show();
return 0;
}
マルチサンプルアンチエイリアシング
#include <QVulkanWindow>
int main() {
// ウィンドウの作成
QVulkanWindow window;
// フラグの設定
window.setFlags(Qt::Window | Qt::Vulkan | Qt::MSAA);
// ウィンドウの表示
window.show();
return 0;
}
このコードは、Qt::MSAA
フラグを追加することで、マルチサンプルアンチエイリアシングを有効にします。
ステレオレンダリング
#include <QVulkanWindow>
int main() {
// ウィンドウの作成
QVulkanWindow window;
// フラグの設定
window.setFlags(Qt::Window | Qt::Vulkan | Qt::Stereo);
// ウィンドウの表示
window.show();
return 0;
}
このコードは、Qt::Stereo
フラグを追加することで、ステレオレンダリングを有効にします。
フルスクリーンモード
#include <QVulkanWindow>
int main() {
// ウィンドウの作成
QVulkanWindow window;
// フラグの設定
window.setFlags(Qt::Window | Qt::Vulkan | Qt::FullScreen);
// ウィンドウの表示
window.show();
return 0;
}
このコードは、Qt::FullScreen
フラグを追加することで、ウィンドウをフルスクリーンモードで表示します。
透過ウィンドウ
#include <QVulkanWindow>
int main() {
// ウィンドウの作成
QVulkanWindow window;
// フラグの設定
window.setFlags(Qt::Window | Qt::Vulkan | Qt::Transparent);
// ウィンドウの表示
window.show();
return 0;
}
このコードは、Qt::Transparent
フラグを追加することで、ウィンドウを透過にします。
これらのサンプルコードは、setFlags()
関数の使い方を理解するのに役立ちます。
QVulkanWindow::setFlags() 関数以外の方法
コンストラクタ
QVulkanWindow クラスのコンストラクタでは、初期フラグを設定できます。
#include <QVulkanWindow>
int main() {
// 初期フラグを Qt::Window | Qt::Vulkan に設定
QVulkanWindow window(Qt::Window | Qt::Vulkan);
// ウィンドウの表示
window.show();
return 0;
}
setFlags()
関数は、ウィンドウ作成後にフラグを変更するために使用できます。
#include <QVulkanWindow>
int main() {
// ウィンドウの作成
QVulkanWindow window;
// フラグの設定
window.setFlags(Qt::Window | Qt::Vulkan);
// 後からフラグを変更
window.setFlags(window.flags() | Qt::MSAA);
// ウィンドウの表示
window.show();
return 0;
}
ウィンドウプロパティ
QVulkanWindow クラスは、ウィンドウの動作を制御するための様々なプロパティを提供しています。
#include <QVulkanWindow>
int main() {
// ウィンドウの作成
QVulkanWindow window;
// ウィンドウをフルスクリーンモードに設定
window.setProperty("fullscreen", true);
// ウィンドウの表示
window.show();
return 0;
}
詳細情報
上記以外にも、QVulkanWindow クラスの動作を制御する方法はいくつかあります。詳細は、Qt 公式ドキュメントの QVulkanWindow クラス: [無効な URL を削除しました] を参照してください。
補足
setFlags()
関数は、最も簡単な方法でフラグを設定できます。- コンストラクタは、ウィンドウ作成時にフラグを設定するのに便利です。
setFlags()
関数は、ウィンドウ作成後にフラグを変更するために使用できます。- ウィンドウプロパティは、より細かい制御を提供します。
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