vwscanf 関数を使ったファイル読み込み:サンプルコード集

2024-04-02

C言語における vwscanf 関数の詳細解説:フォーマット指定付きファイル読み込み

vwscanf 関数の概要:

vwscanf は可変引数関数であり、以下の形式で記述されます。

int vwscanf(FILE *stream, const char *format, va_list arg);
  • stream: データを読み込むストリーム。stdin またはファイルポインタを指定できます。
  • format: 読み込むデータのフォーマットを指定する文字列。
  • arg: 可変引数リスト。フォーマット指定に従って読み込んだデータを格納する変数のアドレスを順番に渡します。

フォーマット指定の詳細:

フォーマット指定は、scanf 関数と同様の書式を使用します。主な書式要素は以下の通りです。

  • %c: 文字を読み込みます。
  • %d: 整数を10進数で読み込みます。
  • %f: 浮動小数点数を読み込みます。
  • %n: 現在の入力位置を格納します。

これらの書式要素に、幅や修飾子を追加することで、より詳細な制御が可能です。

読み込み処理の流れ:

vwscanf 関数は以下の流れで処理を行います。

  1. フォーマット文字列を解析し、データ型と読み込み幅を決定します。
  2. ストリームからデータを読み込み、データ型と幅に従って変換します。
  3. 変換されたデータを可変引数リストで指定された変数に格納します。
  4. フォーマット文字列とデータの照合が成功するまで、2と3を繰り返します。
  5. フォーマット文字列の終端に達するか、入力データが不足すると、読み込みを終了します。

読み込み成功と失敗の判定:

vwscanf 関数は、読み込んだデータの個数を返します。

  • 読み込んだデータの個数がフォーマット指定で指定された個数と一致する場合、読み込みは成功します。
  • 読み込んだデータの個数がフォーマット指定で指定された個数よりも少ない場合、または入力データが不足している場合、読み込みは失敗します。

使用例:

#include <stdio.h>

int main() {
  int age;
  char name[20];

  // ファイルからデータを読み込む
  FILE *fp = fopen("data.txt", "r");
  if (fp == NULL) {
    perror("fopen");
    return 1;
  }

  // フォーマット指定付きで読み込む
  vwscanf(fp, "%d %s", &age, name);

  // 読み込んだデータを表示する
  printf("年齢: %d, 名前: %s\n", age, name);

  fclose(fp);

  return 0;
}

この例では、data.txt ファイルから年齢と名前を読み込み、標準出力に表示しています。

ポイント:

  • フォーマット指定は正確に行う必要があります。誤ったフォーマット指定は、予期しない動作やエラーを引き起こす可能性があります。
  • 入力データが不足している場合、vwscanf 関数はエラーを検出せずに読み込みを終了します。入力データのチェックは、プログラム側で行う必要があります。
  • ファイルストリームを使用する場合は、ファイルオープンエラーなどのエラー処理を忘れずに行う必要があります。

その他:

vwscanf 関数は、フォーマット指定付きファイル読み込み以外にも、様々な用途で使用できます。詳細は、C言語の参考書やオンラインチュートリアルなどを参照してください。



C言語における vwscanf 関数のサンプルコード

標準入力からデータを読み込む

#include <stdio.h>

int main() {
  int age;
  char name[20];

  // 標準入力からデータを読み込む
  vwscanf("%d %s", &age, name);

  // 読み込んだデータを表示する
  printf("年齢: %d, 名前: %s\n", age, name);

  return 0;
}

ファイルからデータを読み込む

#include <stdio.h>

int main() {
  int age;
  char name[20];

  // ファイルからデータを読み込む
  FILE *fp = fopen("data.txt", "r");
  if (fp == NULL) {
    perror("fopen");
    return 1;
  }

  // フォーマット指定付きで読み込む
  vwscanf(fp, "%d %s", &age, name);

  // 読み込んだデータを表示する
  printf("年齢: %d, 名前: %s\n", age, name);

  fclose(fp);

  return 0;
}

この例では、data.txt ファイルから年齢と名前を読み込み、標準出力に表示しています。

スペース区切りのデータを読み込む

#include <stdio.h>

int main() {
  int num1, num2, num3;

  // スペース区切りのデータを読み込む
  vwscanf("%d %d %d", &num1, &num2, &num3);

  // 読み込んだデータを表示する
  printf("num1: %d, num2: %d, num3: %d\n", num1, num2, num3);

  return 0;
}

この例では、標準入力からスペース区切りの3つの整数を読み込み、標準出力に表示しています。

文字列を読み込む

#include <stdio.h>

int main() {
  char str[20];

  // 文字列を読み込む
  vwscanf("%s", str);

  // 読み込んだ文字列を表示する
  printf("str: %s\n", str);

  return 0;
}

この例では、標準入力から文字列を読み込み、標準出力に表示しています。

幅を指定して読み込む

#include <stdio.h>

int main() {
  int num;

  // 幅5桁の整数を読み込む
  vwscanf("%5d", &num);

  // 読み込んだデータを表示する
  printf("num: %d\n", num);

  return 0;
}

この例では、標準入力から幅5桁の整数を読み込み、標準出力に表示しています。

修飾子を使用して読み込む

#include <stdio.h>

int main() {
  int num;

  // 10進数の整数を読み込む
  vwscanf("%d", &num);

  // 読み込んだデータを表示する
  printf("num: %d\n", num);

  return 0;
}

この例では、標準入力から10進数の整数を読み込み、標準出力に表示しています。

エラー処理

#include <stdio.h>

int main() {
  int num;

  // 標準入力からデータを読み込む
  if (vwscanf("%d", &num) != 1) {
    // エラー処理
    printf("読み込みエラー\n");
    return 1;
  }

  // 読み込んだデータを表示する
  printf("num: %d\n", num);

  return 0;
}

この例では、標準入力からデータを読み込み、読み込みエラーが発生した場合はエラー処理を行っています。

これらのサンプルコードは、vwscanf 関数の基本的な使い方を理解するのに役立ちます。



fscanf 関数は、vwscanf 関数と同様の機能を提供しますが、可変引数リストを使用せず、代わりに個々の変数を引数として渡します。

#include <stdio.h>

int main() {
  int age;
  char name[20];

  // ファイルからデータを読み込む
  FILE *fp = fopen("data.txt", "r");
  if (fp == NULL) {
    perror("fopen");
    return 1;
  }

  // フォーマット指定付きで読み込む
  fscanf(fp, "%d %s", &age, name);

  // 読み込んだデータを表示する
  printf("年齢: %d, 名前: %s\n", age, name);

  fclose(fp);

  return 0;
}

この例では、fscanf 関数を使用して data.txt ファイルから年齢と名前を読み込み、標準出力に表示しています。

fread 関数は、ファイルからバイナリデータを直接読み込みます。

#include <stdio.h>

int main() {
  int data[10];

  // ファイルからデータを読み込む
  FILE *fp = fopen("data.bin", "rb");
  if (fp == NULL) {
    perror("fopen");
    return 1;
  }

  // バイナリデータを読み込む
  fread(data, sizeof(int), 10, fp);

  // 読み込んだデータを表示する
  for (int i = 0; i < 10; i++) {
    printf("data[%d]: %d\n", i, data[i]);
  }

  fclose(fp);

  return 0;
}

この例では、fread 関数を使用して data.bin ファイルから10個の整数をバイナリデータとして読み込み、標準出力に表示しています。

fgets 関数は、ファイルから1行分の文字列を読み込みます。

#include <stdio.h>

int main() {
  char str[100];

  // ファイルからデータを読み込む
  FILE *fp = fopen("data.txt", "r");
  if (fp == NULL) {
    perror("fopen");
    return 1;
  }

  // 文字列を読み込む
  fgets(str, sizeof(str), fp);

  // 読み込んだ文字列を表示する
  printf("str: %s\n", str);

  fclose(fp);

  return 0;
}

この例では、fgets 関数を使用して data.txt ファイルから1行分の文字列を読み込み、標準出力に表示しています。

これらの方法はそれぞれ異なる利点と欠点があり、状況に応じて使い分ける必要があります。




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