llabs 関数のサンプルコード
C言語の Numerics 関数 llabs について
概要
- 関数名: llabs
- 引数: long long 型整数
- 戻り値: 引数の絶対値 (long long 型)
- ヘッダーファイル:
stdlib.h
動作
llabs は、引数として渡された long long 型整数の符号を反転し、絶対値を返します。
例
#include <stdlib.h>
int main() {
long long num = -1234567890LL;
long long abs_num = llabs(num);
printf("元の数値: %lld\n", num);
printf("絶対値: %lld\n", abs_num);
return 0;
}
このコードは、以下の出力を生成します。
元の数値: -1234567890
絶対値: 1234567890
注意事項
- 引数が
LLONG_MIN
(-9223372036854775808
) の場合、llabs はLLONG_MIN
を返します。 - llabs は、
long
型やint
型などの他の整数型には使用できません。これらの型には、labs
やabs
などの別の関数を使用する必要があります。
- llabs は、数値の符号を変えずにその大きさだけを取得したい場合にも使用できます。
- llabs は、負の数値を正の数値に変換したい場合にも使用できます。
C言語の Numerics 関数 llabs について理解を深めるために、上記のコード例を試し、実際に動作を確認することをお勧めします。
llabs 関数のサンプルコード
絶対値の計算
#include <stdlib.h>
int main() {
long long num1 = -1234567890LL;
long long num2 = 1234567890LL;
printf("num1 の絶対値: %lld\n", llabs(num1));
printf("num2 の絶対値: %lld\n", llabs(num2));
return 0;
}
num1 の絶対値: 1234567890
num2 の絶対値: 1234567890
符号反転
#include <stdlib.h>
int main() {
long long num1 = -1234567890LL;
long long num2 = 1234567890LL;
printf("num1 の符号反転: %lld\n", llabs(num1) * -1);
printf("num2 の符号反転: %lld\n", llabs(num2) * -1);
return 0;
}
出力例:
num1 の符号反転: 1234567890
num2 の符号反転: -1234567890
比較
#include <stdlib.h>
int main() {
long long num1 = -1234567890LL;
long long num2 = 1234567890LL;
if (llabs(num1) > llabs(num2)) {
printf("num1 の方が絶対値が大きい\n");
} else if (llabs(num1) < llabs(num2)) {
printf("num2 の方が絶対値が大きい\n");
} else {
printf("num1 と num2 の絶対値は同じ\n");
}
return 0;
}
出力例:
num2 の方が絶対値が大きい
エラー処理
#include <stdlib.h>
#include <stdio.h>
int main() {
long long num = LLONG_MIN;
// LLONG_MIN は特殊な値なので、llabs は LLONG_MIN を返す
if (llabs(num) != LLONG_MIN) {
fprintf(stderr, "エラー: llabs が正しく動作していない\n");
return 1;
}
return 0;
}
出力例:
エラー: llabs が正しく動作していない
これらのサンプルコードは、llabs 関数のさまざまな使い方を示しています。
llabs 関数を使用する際には、以下の点に注意しましょう。
これらのサンプルコードを参考に、llabs 関数を理解し、プログラムに活用してください。
C言語で long long 型整数の絶対値を取得する他の方法
条件分岐
long long abs_value(long long num) {
if (num >= 0) {
return num;
} else {
return -num;
}
}
この関数は、num が 0 以上であればそのまま num を返し、0 以下の場合は -num を返します。
ビット演算
long long abs_value(long long num) {
return (num ^ (num >> 63)) + (num >> 63);
}
この関数は、ビット演算を使用して、num の符号ビットを反転し、絶対値を取得します。
マクロ
#define llabs(x) (((x) >= 0) ? (x) : -(x))
このマクロは、llabs 関数と同じように動作します。
これらの方法は、それぞれ長所と短所があります。
条件分岐
- 長所: 理解しやすい
- 短所: コードが冗長になる
ビット演算
- 長所: コードが簡潔になる
- 短所: 理解するのが難しい
マクロ
- 短所: 可読性が低下する
どの方法を使用するかは、プログラムの要件やプログラマーの好みによって異なります。
その他の方法
- 独自の関数を作成する
- ライブラリ関数をを使用する
これらの方法は、上記の標準的な方法よりも特殊な場合に使用されます。
どの方法を使用するかは、状況に応じて選択してください。
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