eMbedded Visual StudioでWINCE C++プロジェクトをデバッグする

2024-04-02

CMakeの変数とWINCEプログラミング

CMake変数は、ビルドプロセス中に設定できる値です。これらの変数は、プロジェクトのソースコード、コンパイラオプション、出力ファイルの場所など、さまざまなビルド設定を制御するために使用できます。

WINCEプログラミングにおけるCMake変数

WINCEプログラミングにおいて、いくつかの重要なCMake変数が存在します。

TARGET_PLATFORM

この変数は、ターゲットとするプラットフォームを指定します。WINCEの場合、"WINCE"または"Windows CE"に設定します。

WINCE_VERSION

この変数は、ターゲットとするWINCEのバージョンを指定します。例:

set(WINCE_VERSION 7.0)

_WIN32_WINNT

この変数は、WINCE APIのバージョンを指定します。例:

set(_WIN32_WINNT 0x501)

ARM

この変数は、ARMアーキテクチャ向けのビルドを指定します。例:

if(ARM)
  set(CMAKE_C_FLAGS "${CMAKE_C_FLAGS} -marm")
  set(CMAKE_CXX_FLAGS "${CMAKE_CXX_FLAGS} -marm")
endif()

MIPS

この変数は、MIPSアーキテクチャ向けのビルドを指定します。例:

if(MIPS)
  set(CMAKE_C_FLAGS "${CMAKE_C_FLAGS} -mips32")
  set(CMAKE_CXX_FLAGS "${CMAKE_CXX_FLAGS} -mips32")
endif()

X86

この変数は、x86アーキテクチャ向けのビルドを指定します。例:

if(X86)
  set(CMAKE_C_FLAGS "${CMAKE_C_FLAGS} -m32")
  set(CMAKE_CXX_FLAGS "${CMAKE_CXX_FLAGS} -m32")
endif()

CMakeLists.txtファイルでの変数の設定

これらの変数は、CMakeLists.txtファイル内で設定できます。例:

set(TARGET_PLATFORM "WINCE")
set(WINCE_VERSION 7.0)
set(_WIN32_WINNT 0x501)

if(ARM)
  set(CMAKE_C_FLAGS "${CMAKE_C_FLAGS} -marm")
  set(CMAKE_CXX_FLAGS "${CMAKE_CXX_FLAGS} -marm")
endif()

...

add_executable(my_app main.cpp)

CMake変数は、WINCE向けのC++プロジェクトのビルド設定を管理するのに役立ちます。上記の重要な変数を理解することで、効率的なビルドプロセスを構築することができます。

関連キーワード

  • CMake
  • WINCE
  • C++
  • ビルド
  • 変数
  • CMakeLists.txt


CMakeとWINCEを使用したサンプルコード

Hello World

set(TARGET_PLATFORM "WINCE")
set(WINCE_VERSION 7.0)
set(_WIN32_WINNT 0x501)

add_executable(hello_world main.cpp)

target_link_libraries(hello_world coredll)

ファイル操作

set(TARGET_PLATFORM "WINCE")
set(WINCE_VERSION 7.0)
set(_WIN32_WINNT 0x501)

add_executable(file_ops main.cpp)

target_link_libraries(file_ops coredll)

シリアル通信

set(TARGET_PLATFORM "WINCE")
set(WINCE_VERSION 7.0)
set(_WIN32_WINNT 0x501)

add_executable(serial_comm main.cpp)

target_link_libraries(serial_comm coredll)

ソケット通信

set(TARGET_PLATFORM "WINCE")
set(WINCE_VERSION 7.0)
set(_WIN32_WINNT 0x501)

add_executable(socket_comm main.cpp)

target_link_libraries(socket_comm coredll ws2_32)

マルチスレッド

set(TARGET_PLATFORM "WINCE")
set(WINCE_VERSION 7.0)
set(_WIN32_WINNT 0x501)

add_executable(multi_thread main.cpp)

target_link_libraries(multi_thread coredll)

これらのサンプルコードは、基本的な機能を示すためのものです。実際のプロジェクトでは、必要に応じてコードを変更する必要があります。

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Visual Studioは、Microsoftが提供する統合開発環境(IDE)です。Visual Studioには、WINCE向けのプロジェクトテンプレートが用意されており、簡単にプロジェクトを作成することができます。

eMbedded Visual Studioは、Visual Studioの拡張版です。eMbedded Visual Studioには、WINCE向けのデバッガやプロファイラなどの機能が追加されています。

Platform Builderは、Microsoftが提供するコマンドラインツールです。Platform Builderを使用して、WINCEプロジェクトをビルドしたり、デバッグしたりすることができます。

NMakeは、Microsoftが提供するメイクツールです。NMakeを使用して、WINCEプロジェクトをビルドすることができます。

これらの方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。プロジェクトの規模や要件に応じて、最適な方法を選択する必要があります。

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