Cypressのtriggerコマンドを使いこなしてテストコードを効率的に記述しよう!

2024-04-02

Cypress Commandsにおけるtriggerの役割

triggerコマンドの利点:

  • テストコードを簡潔かつ分かりやすく記述できる
  • 複雑なユーザー操作を自動化できる
  • 特定のイベントに対する要素の反応を検証できる

triggerコマンドの使い方:

// 要素に対してクリックイベントを発火させる
cy.get('.button').trigger('click');

// 要素に対してマウスオーバーイベントを発火させる
cy.get('.element').trigger('mouseover');

// 要素に対してキー入力イベントを発火させる
cy.get('input').trigger('keydown', { keyCode: 13 }); // Enterキー

triggerコマンドの詳細:

  • イベントの種類は、Cypressドキュメント: URL Cypress triggerを参照
  • オプション引数を使用して、イベントの詳細を指定できる
  • 例: キー入力イベントの場合、keyCodeプロパティで押下するキーを指定

triggerコマンドの応用例:

  • ボタンをクリックして、ページ遷移を検証する
  • フォームに入力して、送信処理を検証する
  • ドラッグアンドドロップ操作を自動化する
  • 特定のキー操作に対する要素の反応を検証する

triggerコマンドの注意点:

  • 要素がactionableである必要がある (つまり、ユーザーが操作できる状態であること)
  • イベントの種類によっては、オプション引数が必要になる
  • 複雑なイベントを自動化する場合は、カスタムコマンドを作成することを検討

Cypressのtriggerコマンドは、テストコードを簡潔かつ分かりやすく記述し、複雑なユーザー操作を自動化するための強力なツールです。イベントの種類とオプション引数を理解することで、さまざまなテストシナリオを実現できます。

  • Cypressドキュメント - Commands - trigger: URL Cypress trigger
  • Cypress Cookbook - Custom Commands: URL Cypress Cookbook Custom Commands
  • Cypressには、click(), type(), hover()など、triggerコマンド以外にもイベントを発火させるためのコマンドが用意されています。
  • 特定のイベントに対する要素の反応を検証するには、should()コマンドを使用できます。


Cypressのtriggerコマンドを使ったサンプルコード

ボタンクリック

cy.get('.button').trigger('click');

フォーム入力

cy.get('#username').type('testuser');
cy.get('#password').type('password123');
cy.get('#submit-button').trigger('click');

このコードは、#username#passwordというIDを持つ要素にそれぞれ「testuser」と「password123」という文字列を入力し、#submit-buttonというIDを持つ要素に対してクリックイベントを発火させます。

マウスオーバー

cy.get('.product-image').trigger('mouseover');

このコードは、.product-imageクラスを持つ要素に対してマウスオーバーイベントを発火させます。

ドラッグアンドドロップ

const draggableElement = cy.get('.draggable-element');
const droppableElement = cy.get('.droppable-element');

draggableElement.trigger('dragstart');
droppableElement.trigger('drop');

このコードは、.draggable-elementクラスを持つ要素に対してdragstartイベントを発火させ、.droppable-elementクラスを持つ要素に対してdropイベントを発火させます。

キー入力

cy.get('input').trigger('keydown', { keyCode: 13 }); // Enterキー

このコードは、input要素に対してkeydownイベントを発火させ、keyCodeプロパティを13に設定することでEnterキーを押下します。

カスタムコマンド

Cypress.Commands.add('login', (username, password) => {
  cy.get('#username').type(username);
  cy.get('#password').type(password);
  cy.get('#submit-button').trigger('click');
});

cy.login('testuser', 'password123');

このコードは、loginという名前のカスタムコマンドを作成し、その中でユーザー名とパスワードを入力してログイン処理を行うようにしています。

上記は、Cypressのtriggerコマンドを使ったサンプルコードです。これらのコードを参考に、さまざまなテストシナリオを実現してください。



Cypress Commandsにおけるtriggerコマンドの代替方法

jQueryイベントトリガー

cy.get('.button').click(); // Cypressコマンド
cy.$('.button').trigger('click'); // jQueryイベントトリガー

Cypressのclick()コマンドは、jQueryのtrigger()メソッドと同様に使用できます。

JavaScriptイベントオブジェクト

const button = cy.get('.button');

button[0].dispatchEvent(new Event('click')); // JavaScriptイベントオブジェクト

JavaScriptのdispatchEvent()メソッドを使用して、イベントオブジェクトを直接生成して発火させることもできます。

Cypressカスタムコマンド

Cypress.Commands.add('clickButton', (selector) => {
  cy.get(selector).click();
});

cy.clickButton('.button'); // カスタムコマンド

特定のイベントを繰り返し使用する場合は、Cypressカスタムコマンドを作成することでコードを簡潔化できます。

Cypress Real Events (URL Cypress Real Events) を使用すると、実際のユーザー操作をシミュレートできます。

cy.realClick('.button');
  • シンプルなイベントの場合は、CypressコマンドやjQueryイベントトリガーを使うのが簡単です。
  • 複雑なイベントや、イベントオブジェクトの詳細な制御が必要な場合は、JavaScriptイベントオブジェクトを使うのが適切です。
  • 特定のイベントを繰り返し使用する場合は、Cypressカスタムコマンドを作成することでコードを簡潔化できます。
  • 実際のユーザー操作をシミュレートしたい場合は、Cypress Real Events を使用します。

Cypressのtriggerコマンド以外にも、イベントを発火させるための方法はいくつかあります。状況に合わせて適切な方法を選択することで、テストコードを効率的に記述することができます。




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