Django admin.ModelAdmin.get_paginator() とは?

2024-04-02

Django admin.ModelAdmin.get_paginator() 解説

概要:

  • get_paginator() は、Paginator クラスのインスタンスを返します。
  • Paginator クラスは、ページネーションロジックを提供します。
  • デフォルトでは、django.core.paginator.Paginator クラスが使用されます。
  • カスタムのページネーションロジックを実装するために、get_paginator() メソッドをオーバーライドできます。

詳細:

  • get_paginator() メソッドは、以下の引数を受け取ります。
    • request: 現在のリクエストオブジェクト
    • queryset: 変更リストページで表示されるクエリのセット
    • page: 現在のページ番号 (省略可能)
  • get_paginator() メソッドは、以下の属性を設定できます。
    • per_page: ページあたりのオブジェクト数
    • paginator_class: 使用する Paginator クラス
  • Paginator クラスは、以下のメソッドを提供します。
    • page(): 指定されたページ番号のページを取得します。
    • num_pages: ページの総数を返します。
    • has_previous_page(): 前のページがあるかどうかを返します。
    • has_next_page(): 次のページがあるかどうかを返します。

例:

class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
    def get_paginator(self, request, queryset, page=None):
        """
        カスタムのページネーションロジックを実装する例
        """
        per_page = 10
        paginator_class = MyPaginator

        return paginator_class(queryset, per_page, page, request=request)

class MyPaginator(Paginator):
    """
    カスタムの Paginator クラス
    """
    # ... カスタムロジック ...

補足:

  • get_paginator() メソッドは、変更リストページでのみ使用されます。
  • 管理サイトの他の部分でページネーションが必要な場合は、django.core.paginator.Paginator クラスを直接使用できます。


Django admin.ModelAdmin.get_paginator() サンプルコード

ページあたりのオブジェクト数を変更する

class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
    def get_paginator(self, request, queryset, page=None):
        """
        ページあたりのオブジェクト数を変更する例
        """
        per_page = 20
        return Paginator(queryset, per_page, page, request=request)

カスタムの Paginator クラスを使用する

class MyPaginator(Paginator):
    def page(self, page_number):
        """
        カスタムのページ取得ロジック
        """
        # ... カスタムロジック ...
        return super().page(page_number)

class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
    def get_paginator(self, request, queryset, page=None):
        """
        カスタムの Paginator クラスを使用する例
        """
        paginator_class = MyPaginator
        return paginator_class(queryset, per_page=20, page=page, request=request)

現在のページ番号を取得する

def changelist_view(self, request, extra_context=None):
    """
    変更リストビュー
    """
    paginator = self.get_paginator(request, self.queryset)
    page_num = paginator.page_number

    # ...

    return super().changelist_view(request, extra_context=extra_context)

前のページと次のページへのリンクを取得する

def changelist_view(self, request, extra_context=None):
    """
    変更リストビュー
    """
    paginator = self.get_paginator(request, self.queryset)
    page_obj = paginator.page(paginator.page_number)

    context = {
        # ...
        "previous_page_url": page_obj.previous_page_url(),
        "next_page_url": page_obj.next_page_url(),
    }

    return super().changelist_view(request, extra_context=context)


Django admin.ModelAdmin.get_paginator() の代替方法

ModelAdmin.list_per_page 属性を設定する

ModelAdmin クラスの list_per_page 属性を設定することで、変更リストページで表示されるオブジェクト数を変更できます。

class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
    list_per_page = 20

Paginator クラスを直接使用する

get_paginator() メソッドを使用せずに、django.core.paginator.Paginator クラスを直接使用することができます。

def changelist_view(self, request, extra_context=None):
    """
    変更リストビュー
    """
    queryset = self.get_queryset(request)
    paginator = Paginator(queryset, per_page=20)
    page_obj = paginator.page(paginator.page_number)

    context = {
        # ...
        "paginator": paginator,
        "page_obj": page_obj,
    }

    return super().changelist_view(request, extra_context=context)

カスタムテンプレートを使用する

管理サイトのテンプレートをカスタマイズすることで、ページネーションロジックを変更することができます。

{% extends "admin/change_list.html" %}

{% block pagination %}
    <ul class="pagination">
        {% for page in paginator.page_range %}
            <li{% if page == paginator.page_number %} class="active"{% endif %}>
                <a href="?page={{ page }}">{{ page }}</a>
            </li>
        {% endfor %}
    </ul>
{% endblock %}

これらの方法は、get_paginator() メソッドをオーバーライドするよりも柔軟な方法でページネーションロジックを変更することができます。




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