Django settings.TIME_FORMAT 詳細解説
Django の settings.TIME_FORMAT
は、テンプレート内で時間フォーマットを指定するために使用する設定です。デフォルトでは 'P'
, つまり 24時間表記の "%H:%M:%S" 形式になっています。
設定方法
settings.TIME_FORMAT
は、settings.py
ファイル内で設定できます。以下の例のように、文字列形式でフォーマットを指定します。
# settings.py
TIME_FORMAT = '%H:%M'
利用可能なフォーマット
settings.TIME_FORMAT
で使用可能なフォーマットは以下の通りです。
文字 | 説明 | 例 |
---|---|---|
%a | 曜日名(短縮形) | 月、火、水、木、金、土、日 |
%A | 曜日名(フルネーム) | 月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日 |
%b | 月名(短縮形) | 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月 |
%B | 月名(フルネーム) | 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月 |
%d | 日付(1~31) | 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31 |
%H | 時刻(24時間表記) | 00、01、02、03、04、05、06、07、08、09、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23 |
%I | 時刻(12時間表記) | 01、02、03、04、05、06、07、08、09、10、11、12 |
%m | 月番号(01~12) | 01、02、03、04、05、06、07、08、09、10、11、12 |
%M | 分数(00~59) | 00、01、02、03、04、05、06、07、08、09、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59 |
%p | 午前/午後(AM/PM) | AM、PM |
%S | 秒数(00~59) | 00、01、02、03、04、05、06、07、08、09、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、 |
Django settings.TIME_FORMAT サンプルコード
# settings.py
TIME_FORMAT = '%H:%M:%S'
# テンプレート
{% now "TIME_FORMAT" %}
出力例:
15:11:58
12時間表記の表示
# settings.py
TIME_FORMAT = '%I:%M %p'
# テンプレート
{% now "TIME_FORMAT" %}
出力例:
03:11 PM
曜日と時刻の表示
# settings.py
TIME_FORMAT = '%A %H:%M'
# テンプレート
{% now "TIME_FORMAT" %}
出力例:
木曜日 15:11
複雑なフォーマット
# settings.py
TIME_FORMAT = '%A, %d %B %Y, %H:%M:%S'
# テンプレート
{% now "TIME_FORMAT" %}
出力例:
木曜日, 14 3月 2024, 15:11:58
タイムゾーンの考慮
# settings.py
TIME_ZONE = 'Asia/Tokyo'
# テンプレート
{% now "TIME_FORMAT" %}
出力例:
2024年3月14日 22:11:58
テンプレートフィルターの利用
# テンプレート
{{ now|date:'H:i' }}
出力例:
15:11
国際化対応
# settings.py
USE_I18N = True
# テンプレート
{% get_current_language as lang %}
{% now|date:'SHORT_DATETIME'|localize lang %}
出力例:
2024年3月14日 午後3時11分 (JST)
Django で時間フォーマットを指定するその他の方法
テンプレートフィルター
テンプレート内で以下のフィルターを使用できます。
date
: 時間オブジェクトを指定されたフォーマットに変換します。strftime
: strftime 関数と同様のフォーマットで時間オブジェクトを文字列に変換します。
例:
{{ now|date:'H:i' }}
{{ now|date:'h:i A' }}
{{ now|date:'l H:i' }}
{{ now|date:'Y-m-d H:i:s' }}
モデルフィールドで db_column
オプションを使用すると、データベースに保存される時間フォーマットを指定できます。
例:
class MyModel(models.Model):
created_at = models.DateTimeField(db_column='created_at', db_format='%Y-%m-%d %H:%M:%S')
カスタムフォーマット
django.utils.dateformat
モジュールを使用して、カスタムフォーマットを作成できます。
例:
from django.utils.dateformat import get_format
def my_format(dt):
return dt.strftime('%A %d %B %Y %H:%M:%S')
# テンプレート
{% now|my_format %}
ロケール
USE_I18N
設定を True
に設定すると、ロケールに基づいて時間フォーマットを自動的に設定できます。
例:
# settings.py
USE_I18N = True
# テンプレート
{% now|date:'SHORT_DATETIME' %}
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