admin.apps.SimpleAdminConfig.default_site に関する高度なテクニック

Django の admin.apps.SimpleAdminConfig.default_site 解説

Django の django.contrib.admin モジュールにある admin.apps.SimpleAdminConfig.default_site は、Django 管理サイトのデフォルト設定を管理する変数です。

詳細

default_site は、django.contrib.admin.sites モジュールで定義された AdminSite クラスのインスタンスです。このインスタンスは、Django 管理サイトの全体的な設定と動作を制御します。

default_site の主な属性は以下の通りです。

• name: 管理サイトの名前
• app_list: 管理サイトで登録されているアプリのリスト
• model_admin_dict: 各モデルに対応する ModelAdmin クラスの辞書
• root_path: 管理サイトのルートURL
• login_form: ログインフォーム
• index_template: 管理サイトのインデックスページテンプレート
• app_index_template: アプリインデックスページテンプレート
• change_list_template: 変更リストページテンプレート
• change_form_template: 変更フォームページテンプレート
• delete_confirmation_template: 削除確認ページテンプレート
• object_history_template: オブジェクト履歴ページテンプレート

使い方

default_site は、Django 管理サイトの設定をカスタマイズするために使用できます。例えば、以下のことができます。

• 管理サイトの名前を変更する
• 管理サイトで登録されているアプリを変更する
• 各モデルに対応する ModelAdmin クラスを変更する
• 管理サイトのテンプレートを変更する

コード例

from django.contrib.admin import AdminSite

# 管理サイトの名前を変更する
default_site.name = "My Admin Site"

# 管理サイトで登録されているアプリを変更する
default_site.app_list = [
    'myapp1',
    'myapp2',
]

# 各モデルに対応する ModelAdmin クラスを変更する
from myapp.models import MyModel

class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
    pass

default_site.model_admin_dict[MyModel] = MyModelAdmin

補足

• default_site は、Django プロジェクト内で複数の管理サイトを使用する場合にのみ必要です。
• 複数の管理サイトを使用する場合は、django.contrib.admin.sites モジュールで AdminSite クラスのインスタンスを複数作成する必要があります。

• Django のバージョンによって、default_site の属性や動作が異なる場合があります。
• default_site を変更する場合は、Django のドキュメントをよく読んでください。

Django admin.apps.SimpleAdminConfig.default_site サンプルコード

from django.contrib.admin import AdminSite

# 管理サイトの名前を変更する
default_site.name = "My Admin Site"

管理サイトで登録されているアプリを変更する

from django.contrib.admin import AdminSite

# 管理サイトで登録されているアプリを変更する
default_site.app_list = [
    'myapp1',
    'myapp2',
]

各モデルに対応する ModelAdmin クラスを変更する

from django.contrib.admin import ModelAdmin

from myapp.models import MyModel

class MyModelAdmin(ModelAdmin):
    #ModelAdmin クラスのカスタマイズ

default_site.model_admin_dict[MyModel] = MyModelAdmin

管理サイトのテンプレートを変更する

from django.contrib.admin import AdminSite

# 管理サイトのテンプレートを変更する
default_site.index_template = 'admin/my_index.html'

# その他のテンプレートも同様に設定可能

複数管理サイトを使用する

from django.contrib.admin import AdminSite

# 2つ目の管理サイトを作成
site2 = AdminSite()

# 2つ目の管理サイトの名前を変更
site2.name = "My Second Admin Site"

# 2つ目の管理サイトで登録されているアプリを変更
site2.app_list = [
    'myapp3',
    'myapp4',
]

カスタム管理サイトを作成する

from django.contrib.admin import AdminSite

class MyAdminSite(AdminSite):
    # カスタム管理サイトのロジック

# カスタム管理サイトを登録
site = MyAdminSite()

注意

• 上記のコードはサンプルです。実際のコードは、プロジェクトの要件に合わせて変更する必要があります。

Django admin.apps.SimpleAdminConfig.default_site のその他の方法

Django は、DJANGO_ADMIN_SITE 環境変数を使用して、デフォルトの管理サイトの設定をカスタマイズできます。この環境変数は、admin.apps.SimpleAdminConfig クラスのインスタンスへのパスを指します。

例

# .env ファイル

DJANGO_ADMIN_SITE="myapp.admin.MyAdminSite"

settings.py ファイルで、ADMIN_SITE 設定を使用して、デフォルトの管理サイトの設定をカスタマイズできます。この設定は、admin.apps.SimpleAdminConfig クラスのインスタンスへのパスを指します。

例

# settings.py

ADMIN_SITE = "myapp.admin.MyAdminSite"

カスタム管理サイト

django.contrib.admin.AdminSite クラスを継承したカスタム管理サイトを作成し、default_site 変数にそのインスタンスを設定できます。

例

from django.contrib.admin import AdminSite

class MyAdminSite(AdminSite):
    # カスタム管理サイトのロジック

# カスタム管理サイトを登録
default_site = MyAdminSite()

ミドルウェア

Django ミドルウェアを使用して、デフォルトの管理サイトの動作をカスタマイズできます。

例

from django.contrib.admin import AdminSite

class MyAdminMiddleware(object):
    def process_request(self, request):
        # リクエストを処理

        # 管理サイトの設定を変更

        return None

# ミドルウェアを登録
MIDDLEWARE = [
    ...
    'myapp.middleware.MyAdminMiddleware',
]

注意

• 上記の方法は、高度な技術を必要とします。
• これらの方法を使用する前に、Django のドキュメントをよく読んでください。