Django forms.ErrorList.template_name_text でエラーメッセージ表示をカスタマイズ
Django forms.ErrorList.template_name_text 詳細解説
概要
デフォルトの動作
forms.ErrorList
は、エラーメッセージのリストを生成するクラスです。デフォルトでは、forms/error_list.html
というテンプレートファイルを使用して、エラーメッセージを表示します。
template_name_text
属性は、デフォルトのテンプレートファイルとは別のテンプレートファイルを指定するために使用できます。この属性に文字列を代入することで、そのテンプレートファイルがエラーメッセージの表示に使用されます。
テンプレートファイルは、Djangoプロジェクトのtemplates
ディレクトリ以下に配置する必要があります。テンプレートファイル名は、拡張子.html
を含めて指定します。
テンプレートファイルは、Djangoテンプレート言語を使用して記述されます。テンプレートファイルには、以下の変数が使用できます。
errors
: エラーメッセージのリストform
: フォームオブジェクト
例
以下の例では、forms/custom_error_list.html
というテンプレートファイルを指定して、エラーメッセージを表示しています。
from django.forms import ErrorList
class MyForm(forms.Form):
name = forms.CharField()
def clean_name(self):
value = self.cleaned_data['name']
if len(value) < 3:
raise ValidationError('名前は3文字以上入力してください')
error_list = ErrorList()
error_list.template_name_text = 'forms/custom_error_list.html'
# テンプレートファイル: forms/custom_error_list.html
{% for error in errors %}
<p>{{ error }}</p>
{% endfor %}
テンプレートファイルの詳細
テンプレートファイルの変数
errors
: エラーメッセージのリストです。各要素は、文字列またはdjango.utils.safestring.SafeText
オブジェクトです。form
: フォームオブジェクトです。フォームオブジェクトを使用して、エラーメッセージに関連する情報を取り出すことができます。
テンプレートファイルの例
以下の例では、errors
変数を使って、エラーメッセージをul要素で囲んで表示しています。
{% for error in errors %}
<li>{{ error }}</li>
{% endfor %}
フォームオブジェクトの使用例
以下の例では、form
オブジェクトを使用して、エラーメッセージに関連するフィールド名を表示しています。
{% for error in errors %}
<p>{{ error }} (フィールド名: {{ form.field_errors.get(error.field) }})</p>
{% endfor %}
その他
テンプレートファイルは、Djangoプロジェクトのtemplates
ディレクトリ以下に配置する必要があります。サブディレクトリに配置することも可能です。
テンプレートファイルの拡張子は、.html
です。
テンプレートファイルは、Djangoテンプレート言語を使用して記述されます。詳細は、Django公式ドキュメントの「テンプレート」を参照してください。
補足
forms.ErrorList
クラスは、django.forms
モジュール以外にも、django.contrib.admin
モジュールなどでも使用されています。template_name_text
属性は、Django 1.9以降で導入されました。
Django forms.ErrorList.template_name_text サンプルコード
基本的なサンプル
from django.forms import ErrorList
class MyForm(forms.Form):
name = forms.CharField()
def clean_name(self):
value = self.cleaned_data['name']
if len(value) < 3:
raise ValidationError('名前は3文字以上入力してください')
error_list = ErrorList()
error_list.template_name_text = 'forms/custom_error_list.html'
# テンプレートファイル: forms/custom_error_list.html
{% for error in errors %}
<p>{{ error }}</p>
{% endfor %}
エラーメッセージにフィールド名を表示
from django.forms import ErrorList
class MyForm(forms.Form):
name = forms.CharField()
def clean_name(self):
value = self.cleaned_data['name']
if len(value) < 3:
raise ValidationError('名前は3文字以上入力してください')
error_list = ErrorList()
error_list.template_name_text = 'forms/custom_error_list.html'
# テンプレートファイル: forms/custom_error_list.html
{% for error in errors %}
<p>{{ error }} (フィールド名: {{ form.field_errors.get(error.field) }})</p>
{% endfor %}
エラーメッセージの種類によってスタイルを変更
from django.forms import ErrorList
class MyForm(forms.Form):
name = forms.CharField()
def clean_name(self):
value = self.cleaned_data['name']
if len(value) < 3:
raise ValidationError('名前は3文字以上入力してください')
error_list = ErrorList()
error_list.template_name_text = 'forms/custom_error_list.html'
# テンプレートファイル: forms/custom_error_list.html
{% for error in errors %}
{% if error.error_type == 'non_field_errors' %}
<p class="non_field_errors">{{ error }}</p>
{% else %}
<p class="{{ error.field }}">{{ error }}</p>
{% endif %}
{% endfor %}
Bootstrapと組み合わせてエラーメッセージを表示
from django.forms import ErrorList
class MyForm(forms.Form):
name = forms.CharField()
def clean_name(self):
value = self.cleaned_data['name']
if len(value) < 3:
raise ValidationError('名前は3文字以上入力してください')
error_list = ErrorList()
error_list.template_name_text = 'forms/custom_error_list.html'
# テンプレートファイル: forms/custom_error_list.html
{% for error in errors %}
<div class="alert alert-danger">
{{ error }}
</div>
{% endfor %}
補足
- 上記のサンプルコードは、あくまで基本的な例です。必要に応じて、自由にカスタマイズしてください。
forms.ErrorList
クラスの詳細については、Django公式ドキュメントを参照してください。
Django forms.ErrorList.template_name_text 以外の方法
テンプレートタグを使用する
{% for error in form.errors %} テンプレートタグを使用して、エラーメッセージをループ処理できます。
{% for error in form.errors %}
<p>{{ error }}</p>
{% endfor %}
{% if form.errors %} テンプレートタグを使用して、エラーメッセージがある場合のみ表示できます。
{% if form.errors %}
<div class="error-messages">
{% for error in form.errors %}
<p>{{ error }}</p>
{% endfor %}
</div>
{% endif %}
カスタムフォームクラスを作成する
clean_errors() メソッドをオーバーライドして、エラーメッセージの表示をカスタマイズできます。
from django.forms import Form
class MyForm(Form):
name = forms.CharField()
def clean_errors(self):
errors = super().clean_errors()
for error in errors:
error.message = 'エラーメッセージ: ' + error.message
return errors
JavaScriptを使用して、エラーメッセージを動的に表示/非表示できます。
<script>
function showErrors(errors) {
// エラーメッセージを表示する処理
}
// フォーム送信時の処理
document.getElementById('my-form').addEventListener('submit', function(event) {
event.preventDefault();
var form = document.getElementById('my-form');
var errors = form.errors;
if (errors.length > 0) {
showErrors(errors);
} else {
// フォーム送信処理
}
});
</script>
- シンプルなカスタマイズの場合は、テンプレートタグを使用するのが簡単です。
- より複雑なカスタマイズの場合は、カスタムフォームクラスを作成するか、JavaScriptを使用する必要があります。
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