Django テンプレートにおける文字列操作: template.defaultfilters.stringfilter() の完全ガイド
Django テンプレートにおける template.defaultfilters.stringfilter() の解説
template.defaultfilters.stringfilter()
は、Django テンプレート内で文字列を操作するためのデコレータです。デコレータで修飾された関数は、テンプレート内でフィルターとして使用でき、引数として渡された文字列に対して処理を行うことができます。
主な機能
- 文字列の変換 (大文字/小文字変換、トリミングなど)
- 文字列の検索・置換
- フォーマット処理
- その他、文字列操作に関する様々な機能
使い方
django.template.defaultfilters
モジュールからstringfilter
をインポートします。- フィルター関数を定義します。
- 関数は第一个引数として文字列を受け取ります。
- 関数は処理結果として文字列を返す必要があります。
- フィルター関数を
stringfilter
デコレータで修飾します。 - テンプレート内で、
{{ value|filter_name }}
のようにしてフィルター関数を適用します。
例
from django.template.defaultfilters import stringfilter
@stringfilter
def upper(value):
"""文字列を大文字に変換するフィルター"""
return value.upper()
# テンプレート
{{ name|upper }}
上記の例では、upper
フィルター関数は文字列を大文字に変換します。テンプレート内で {{ name|upper }}
と記述すると、name
変数の値がすべて大文字に変換されて出力されます。
補足
stringfilter
デコレータは、テンプレート内で使用するフィルター関数を定義するための便利な方法です。- フィルター関数は、複雑な文字列操作をテンプレート内で簡単に記述できるようにするものです。
- Django には、
stringfilter
以外にも様々なテンプレートフィルターが用意されています。
template.defaultfilters
モジュールには、stringfilter
以外にも様々なデコレータが用意されています。- 詳細については、Django ドキュメントを参照してください。
template.defaultfilters.stringfilter() のサンプルコード
- 大文字/小文字変換
@stringfilter
def upper(value):
return value.upper()
@stringfilter
def lower(value):
return value.lower()
# テンプレート
{{ name|upper }} # NAME
{{ name|lower }} # name
- 空白文字の削除
@stringfilter
def trim(value):
return value.strip()
# テンプレート
{{ value|trim }} # " value " -> "value"
文字列の検索・置換
- 文字列の検索
@stringfilter
def contains(value, substring):
return substring in value
# テンプレート
{{ value|contains:"abc" }} # "abc" が含まれている場合は True
- 文字列の置換
@stringfilter
def replace(value, old, new):
return value.replace(old, new)
# テンプレート
{{ value|replace:"a","A" }} # "abc" -> "Abc"
フォーマット処理
- 日付のフォーマット
from django.utils import timezone
@stringfilter
def date_format(value, format):
return timezone.localtime(value).strftime(format)
# テンプレート
{{ date|date_format:"Y/m/d" }} # 2023/12/31
- 数値のフォーマット
@stringfilter
def number_format(value, decimals):
return "{:,d}".format(value).replace(",", " ")
# テンプレート
{{ value|number_format:2 }} # 1,234,567.89 -> 1 234 567.89
その他
- 文字列の長さを取得
@stringfilter
def length(value):
return len(value)
# テンプレート
{{ value|length }} # 文字列の長さ
- 文字列を切り取る
@stringfilter
def slice(value, start, end):
return value[start:end]
# テンプレート
{{ value|slice:1:5 }} # "abcdefg" -> "bcde"
template.defaultfilters.stringfilter()
は、Django テンプレート内で文字列を操作するための便利なデコレータです。
上記はほんの一例です。stringfilter
を使って、様々な文字列操作を行うことができます。
詳細は Django ドキュメントを参照してください。
template.defaultfilters.stringfilter() 以外の方法
テンプレートタグ
Django テンプレートには、文字列操作を行うための様々なテンプレートタグが用意されています。
{% upper %}
: 文字列を大文字に変換{% trim %}
: 空白文字を削除{% replace %}
: 文字列を置換{% date %}
: 日付をフォーマット{% number %}
: 数値をフォーマット
これらのテンプレートタグは、stringfilter
よりも簡潔に記述できます。
Python 式
テンプレート内で直接 Python 式を使用することができます。
{{ value.upper }}
{{ value.lower }}
{{ value.strip }}
{{ value.replace("a", "A") }}
{{ value|date:"Y/m/d" }}
{{ value|floatformat:2 }}
Python 式は、より複雑な文字列操作を行うことができます。
カスタムフィルター
template.defaultfilters
には、用意されているフィルター以外にも、カスタムフィルターを作成することができます。
カスタムフィルターは、より複雑な処理や、特定のアプリケーションに特化した処理を行う場合に便利です。
- 簡単な文字列操作の場合は、テンプレートタグを使うのが最も簡潔です。
- より複雑な文字列操作の場合は、
stringfilter
や Python 式を使うことができます。 - 特定のアプリケーションに特化した処理を行う場合は、カスタムフィルターを作成することができます。
template.defaultfilters.stringfilter()
は、Django テンプレート内で文字列を操作するための便利なデコレータです。
しかし、他にも様々な方法があります。状況に合わせて適切な方法を選びましょう。
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