Feature-Policy: usb ヘッダーのサンプルコード

2024-04-02

HTTPヘッダーのFeature-Policy: usbについて

Feature-Policy: usb は、Webページが USB デバイスにアクセスすることを許可するか制御する HTTP ヘッダーです。これは、ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護するために使用されます。

設定方法

Feature-Policy: usb ヘッダーは、以下の形式で設定できます。

Feature-Policy: usb <policy>

<policy> は、以下のいずれかの値を取ることができます。

  • allow - Webページは USB デバイスにアクセスできます。
  • deny - Webページは USB デバイスにアクセスできません。

Feature-Policy: usb allow

このヘッダーを設定すると、Webページはユーザーの許可なしに USB デバイスにアクセスできます。

Feature-Policy: usb deny

このヘッダーを設定すると、Webページはユーザーの許可を得ても USB デバイスにアクセスできません。

動作

Feature-Policy: usb ヘッダーが設定されている場合、Webページが USB デバイスにアクセスしようとすると、ブラウザは次の処理を行います。

  1. ヘッダーの値を確認します。
  2. 値が allow の場合、アクセスを許可します。
  3. 値が deny の場合、アクセスを拒否し、ユーザーにエラーメッセージが表示されます。

互換性

Feature-Policy: usb ヘッダーは、以下のブラウザでサポートされています。

  • Chrome 81 以降
  • Firefox 78 以降
  • Edge 81 以降

Feature-Policy: usb ヘッダーは、Webページが USB デバイスにアクセスすることを許可するか制御する HTTP ヘッダーです。これは、ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護するために使用されます。



Feature-Policy: usb ヘッダーのサンプルコード

全ての USB デバイスへのアクセスを許可する

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>USB デバイスへのアクセスを許可する</title>
  <meta http-equiv="Feature-Policy" content="usb allow">
</head>
<body>
  <p>このページは全ての USB デバイスにアクセスできます。</p>
</body>
</html>

特定の USB デバイスへのアクセスを許可する

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>特定の USB デバイスへのアクセスを許可する</title>
  <meta http-equiv="Feature-Policy" content="usb allow-usbdevice 0x1234 0x5678">
</head>
<body>
  <p>このページは、ベンダー ID 0x1234 と製品 ID 0x5678 を持つ USB デバイスにのみアクセスできます。</p>
</body>
</html>

全ての USB デバイスへのアクセスを拒否する

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>USB デバイスへのアクセスを拒否する</title>
  <meta http-equiv="Feature-Policy" content="usb deny">
</head>
<body>
  <p>このページはどの USB デバイスにもアクセスできません。</p>
</body>
</html>

JavaScript で Feature-Policy を動的に設定する

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>JavaScript で Feature-Policy を動的に設定する</title>
</head>
<body>
  <script>
    const featurePolicy = document.querySelector('meta[http-equiv="Feature-Policy"]');

    // ボタンクリック時に Feature-Policy を設定
    document.getElementById('allow-button').addEventListener('click', () => {
      featurePolicy.setAttribute('content', 'usb allow');
      console.log('USB デバイスへのアクセスを許可しました');
    });

    document.getElementById('deny-button').addEventListener('click', () => {
      featurePolicy.setAttribute('content', 'usb deny');
      console.log('USB デバイスへのアクセスを拒否しました');
    });
  </script>

  <p>このページは、JavaScript で Feature-Policy を動的に設定します。</p>
  <button id="allow-button">USB デバイスへのアクセスを許可</button>
  <button id="deny-button">USB デバイスへのアクセスを拒否</button>
</body>
</html>

注意事項

  • Feature-Policy: usb ヘッダーは、すべてのブラウザでサポートされているわけではありません。
  • allow-usbdevice ディレクティブは、Chrome 88 以降でのみサポートされています。
  • JavaScript で Feature-Policy を動的に設定する場合は、ユーザーの許可を得る必要があります。



Feature-Policy: usb ヘッダー以外の方法

ユーザーの許可を得る

Webページが USB デバイスにアクセスしようとする前に、ユーザーに許可を求めるダイアログを表示することができます。

navigator.usb.getDevices().then((devices) => {
  // ユーザーに許可を求めるダイアログを表示
  const permission = await window.confirm('このページは USB デバイスにアクセスしてもよろしいですか?');

  if (permission) {
    // ユーザーが許可した場合、USB デバイスにアクセス
    devices.forEach((device) => {
      // ...
    });
  } else {
    // ユーザーが許可しなかった場合、何もしない
  }
});

Content Security Policy (CSP) を使用する

CSP を使用して、Webページがアクセスできるリソースを制限することができます。

<meta http-equiv="Content-Security-Policy" content="default-src 'self'; script-src 'self' 'unsafe-inline'; object-src 'none';">

この例では、Webページは https://example.com 以外のドメインにあるリソースにアクセスできません。

サンドボックス化された iframe を使用して、Webページを制限された環境で実行することができます。

<iframe sandbox="allow-scripts allow-same-origin">
  </iframe>

この例では、iframe 内の Web ページは、スクリプトを実行したり、親ページと同じオリジンのリソースにアクセスしたりできますが、USB デバイスにはアクセスできません。

  • ユーザーのプライバシーとセキュリティを最大限に保護したい場合は、Feature-Policy: usb ヘッダーと CSP を組み合わせて使用する必要があります。
  • ユーザーエクスペリエンスを向上させたい場合は、ユーザーの許可を得る方法を使用するのが良いでしょう。
  • 特定の機能が必要な場合は、サンドボックス化された iframe を使用する必要があります。



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