JavaScript DateオブジェクトのsetHoursメソッドで時間を自在に操ろう!

2024-04-02

JavaScriptのDateオブジェクトのsetHoursメソッドについて

DateオブジェクトのsetHoursメソッドは、日付オブジェクトの時刻をローカル時間に基づいて設定するために使用されます。

メソッドの構成

dateObject.setHours(hoursValue[, minutesValue[, secondsValue[, msValue]]]);

引数

  • hoursValue: 設定する時(0~23の範囲)
  • minutesValue: 設定する分(省略可、0~59の範囲)
  • secondsValue: 設定する秒(省略可、0~59の範囲)
  • msValue: 設定するミリ秒(省略可、0~999の範囲)

返り値

更新された日付オブジェクト

使用例

// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();

// 時刻を15時に設定
now.setHours(15);

// 出力:2023-11-14T15:00:00.000Z
console.log(now.toString());

// 時刻を15時35分1秒に設定
now.setHours(15, 35, 1);

// 出力:2023-11-14T15:35:01.000Z
console.log(now.toString());

補足

  • setHoursメソッドは、Dateオブジェクトの時刻のみを変更します。日付は変更されません。
  • 引数に省略可能な値を指定しない場合は、省略された値は現在の日付オブジェクトの値から取得されます。
  • 引数に有効範囲外の値を指定すると、自動的に調整されます。例えば、hoursValueに24を指定すると、時刻は0時に設定されます。
  • setHoursメソッドは、ローカル時間に基づいて時刻を設定します。UTC時間に基づいて設定するには、setUTCHoursメソッドを使用します。


Date.setHoursメソッドのサンプルコード

時刻のみを設定する

// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();

// 時刻を12時に設定
now.setHours(12);

// 出力:2023-11-14T12:00:00.000Z
console.log(now.toString());

時刻と分を設定する

// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();

// 時刻を15時30分に設定
now.setHours(15, 30);

// 出力:2023-11-14T15:30:00.000Z
console.log(now.toString());

時刻、分、秒を設定する

// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();

// 時刻を10時20分30分に設定
now.setHours(10, 20, 30);

// 出力:2023-11-14T10:20:30.000Z
console.log(now.toString());

時刻、分、秒、ミリ秒を設定する

// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();

// 時刻を13時5分2秒100ミリ秒に設定
now.setHours(13, 5, 2, 100);

// 出力:2023-11-14T13:05:02.100Z
console.log(now.toString());

引数を省略して現在の日付オブジェクトの値を使用する

// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();

// 時刻を現在の日付オブジェクトの値から取得
const hours = now.getHours();

// 時刻を1時間後(24時間表記)に設定
now.setHours(hours + 1);

// 出力:2023-11-14T22:00:00.000Z
console.log(now.toString());

無効な値を指定した場合

// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();

// 時刻を25時に設定 (無効な値)
now.setHours(25);

// 出力:2023-11-15T01:00:00.000Z
// 時刻は自動的に0に調整される
console.log(now.toString());

UTC時間に基づいて時刻を設定する

// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();

// UTC時間を12時に設定
now.setUTCHours(12);

// 出力:2023-11-14T12:00:00.000Z
// ローカル時間とは異なる時刻が表示される
console.log(now.toString());


Dateオブジェクトの時刻を設定する他の方法

Dateコンストラクタを使用する

const date = new Date(2023, 10, 14, 15, 30, 0);

// 出力:2023-11-14T15:30:00.000Z
console.log(date.toString());

setDateメソッドとsetTimeメソッドを使用する

// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();

// 日付を2023年11月14日に設定
now.setDate(14);

// 時刻を15時に設定
now.setTime(now.getTime() + (15 * 60 * 60 * 1000));

// 出力:2023-11-14T15:00:00.000Z
console.log(now.toString());

toISOStringメソッドを使用する

// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();

// 時刻を15時に設定
now.toISOString().replace(/T.*$/, 'T15:00:00.000Z');

// 出力:2023-11-14T15:00:00.000Z
console.log(now.toString());

これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。どの方法を使用するかは、状況によって異なります。

setHoursメソッドの利点

  • シンプルで使いやすい
  • 引数に省略可能な値を指定できる

setHoursメソッドの欠点

  • ローカル時間に基づいて時刻を設定する

Dateコンストラクタの利点

  • UTC時間に基づいて時刻を設定できる

Dateコンストラクタの欠点

  • 引数が多く、複雑

setDateメソッドとsetTimeメソッドの利点

  • 細かい設定が可能

setDateメソッドとsetTimeメソッドの欠点

  • 複雑

toISOStringメソッドの利点

  • 文字列として時刻を設定できる

toISOStringメソッドの欠点

  • 文字列操作が必要



JavaScript Date.setUTCSeconds() の詳細解説

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