SQLでJSONデータも楽々操作!MariaDBのJSON関数によるデータ処理
MariaDB の JSON 関数:SQL ステートメントと構造
JSON 関数の概要
MariaDB の JSON 関数は、JSON データ型を操作するための関数群です。主な機能は以下の通りです。
-
JSON データの生成・解析:
JSON_ARRAY()
: 配列を生成JSON_OBJECT()
: オブジェクトを生成JSON_QUOTE()
: 文字列をエスケープJSON_EXTRACT()
: オブジェクトから値を取得JSON_VALID()
: JSON データの妥当性を検証JSON_TYPE()
: JSON データの型を取得
-
JSON データの変換:
JSON_ARRAY_APPEND()
: 配列に要素を追加JSON_ARRAY_INSERT()
: 配列に要素を挿入JSON_REMOVE()
: オブジェクトから要素を削除JSON_REPLACE()
: オブジェクトの値を置換
-
SQL との連携:
JSON_TABLE()
: JSON データをテーブル形式に変換TO_JSON()
: 値を JSON 形式に変換FROM_JSON()
: JSON 形式の文字列を値に変換
具体的な例
JSON データの生成
-- オブジェクトの生成
SELECT JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'age', 30);
-- 配列の生成
SELECT JSON_ARRAY(1, 2, 3, 'foo', 'bar');
JSON データの解析
-- オブジェクトから値を取得
SELECT JSON_EXTRACT('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name');
-- JSON データの妥当性を検証
SELECT JSON_VALID('{"name": "John Doe", "age": 30}');
JSON データの変換
-- 配列に要素を追加
SELECT JSON_ARRAY_APPEND('[1, 2, 3]', 4);
-- オブジェクトの値を置換
SELECT JSON_REPLACE('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.age', 31);
SQL との連携
-- JSON データをテーブル形式に変換
SELECT * FROM JSON_TABLE('[{"name": "John Doe", "age": 30}, {"name": "Jane Doe", "age": 25}]',
'$[*]',
COLUMNS(name VARCHAR(255), age INT));
-- 値を JSON 形式に変換
SELECT TO_JSON(CURRENT_TIMESTAMP);
-- JSON 形式の文字列を値に変換
SELECT FROM_JSON('{"name": "John Doe"}', '$.name');
補足
- MariaDB 10.2 以降で利用可能です。
- JSON 関数は、標準の SQL 関数と同様に使用できます。
- 詳細については、上記の参考資料を参照してください。
- 上記は基本的な例です。より複雑な操作も可能です。
- JSON 関数は、MariaDB の強力な機能の一つです。データの格納、処理、交換などに活用できます。
MariaDB の JSON 関数:サンプルコード集
JSON データの生成
-- シンプルなオブジェクト
SELECT JSON_OBJECT('name', 'John Doe');
-- ネストしたオブジェクト
SELECT JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'address', JSON_OBJECT('street', '123 Main Street', 'city', 'Anytown'));
-- 配列を含むオブジェクト
SELECT JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'hobbies', JSON_ARRAY('hiking', 'reading', 'coding'));
2 配列の生成
-- 数字の配列
SELECT JSON_ARRAY(1, 2, 3, 4, 5);
-- 文字列の配列
SELECT JSON_ARRAY('apple', 'banana', 'orange', 'grape', 'melon');
-- 混合型の配列
SELECT JSON_ARRAY(1, 'foo', TRUE, NULL, JSON_OBJECT('name', 'John Doe'));
3 JSON データの文字列化
-- オブジェクトを JSON 文字列に変換
SELECT TO_JSON(JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'age', 30));
-- 配列を JSON 文字列に変換
SELECT TO_JSON(JSON_ARRAY(1, 2, 3, 4, 5));
JSON データの解析
1 オブジェクトから値を取得
-- オブジェクトからキー "name" の値を取得
SELECT JSON_EXTRACT('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name');
-- ネストしたオブジェクトから値を取得
SELECT JSON_EXTRACT('{"name": "John Doe", "address": {"street": "123 Main Street", "city": "Anytown"}}', '$.address.city');
2 配列の要素を操作
-- 配列の最初の要素を取得
SELECT JSON_EXTRACT('[1, 2, 3, 4, 5]', '$[0]');
-- 配列の最後の要素を取得
SELECT JSON_EXTRACT('[1, 2, 3, 4, 5]', '$[-1]');
-- 配列の長さを取得
SELECT JSON_LENGTH('[1, 2, 3, 4, 5]');
3 JSON データの型を取得
SELECT JSON_TYPE('{"name": "John Doe", "age": 30}'); -- OBJECT
SELECT JSON_TYPE('[1, 2, 3, 4, 5]'); -- ARRAY
SELECT JSON_TYPE('123'); -- NUMBER
SELECT JSON_TYPE('true'); -- BOOLEAN
SELECT JSON_TYPE('null'); -- NULL
JSON データの変換
1 オブジェクトの編集
-- オブジェクトに新しいキーを追加
SELECT JSON_SET('{"name": "John Doe"}', '$.age', 30);
-- オブジェクトのキーの値を変更
SELECT JSON_REPLACE('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name', 'Jane Doe');
-- オブジェクトからキーを削除
SELECT JSON_REMOVE('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.age');
2 配列の編集
-- 配列に要素を追加
SELECT JSON_ARRAY_APPEND('[1, 2, 3]', 4);
-- 配列から要素を削除
SELECT JSON_ARRAY_REMOVE('[1, 2, 3]', 2);
-- 配列の要素を入れ替える
3 JSON データと SQL の相互変換
-- JSON データをテーブル形式に変換
SELECT * FROM JSON_TABLE('[{"name": "John Doe", "age": 30}, {"name": "Jane Doe", "age": 25}]',
'$[*]',
COLUMNS(name VARCHAR(255), age INT));
-- 値を JSON 形式に変換
SELECT TO_JSON(CURRENT_TIMESTAMP);
-- JSON 形式の文字列を値に変換
SELECT FROM_JSON('{"name": "John Doe"}', '$.name');
その他のサンプル
1 JSON データの検索
-- オブジェクト内のすべての "name" キーの値を取得
SELECT JSON_SEARCH('{"name": "John Doe", "age": 30}', 'one', '$.name');
-- 配列内の
MariaDB JSON 関数:その他の方法
JSON データの操作
JSON_TABLE()
関数を使用して、JSON データをテーブル形式に変換できます。これは、JSON データを分析したり、他の SQL クエリで使用したりする場合に便利です。
-- JSON データをテーブル形式に変換
SELECT * FROM JSON_TABLE('[{"name": "John Doe", "age": 30}, {"name": "Jane Doe", "age": 25}]',
'$[*]',
COLUMNS(name VARCHAR(255), age INT));
JSON_PATH()
関数を使用して、JSON データ内の特定の値を抽出できます。これは、複雑な JSON 構造から特定の情報を取り出す場合に便利です。
-- オブジェクトからキー "name" の値を取得
SELECT JSON_PATH('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name');
-- ネストしたオブジェクトから値を取得
SELECT JSON_PATH('{"name": "John Doe", "address": {"street": "123 Main Street", "city": "Anytown"}}', '$.address.city');
JSON_QUERY()
関数を使用して、JSON データに対して XPath 式を実行できます。これは、複雑な JSON データを操作する際に柔軟性と強力な機能を提供します。
-- オブジェクトからすべての "name" キーの値を取得
SELECT JSON_QUERY('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name');
-- 配列内のすべての要素を取得
SELECT JSON_QUERY('[1, 2, 3, 4, 5]', '$[*]');
外部ライブラリ
MariaDB には標準で JSON データを操作するためのライブラリがいくつか用意されています。さらに、必要に応じて外部ライブラリをインストールして使用することもできます。
GUI ツール
JSON データを操作するための GUI ツールもいくつか存在します。これらのツールは、複雑な JSON 構造を視覚的に操作したり、編集したりする場合に便利です。
MariaDB は JSON データを操作するための豊富な機能を提供しています。上記で紹介した方法はほんの一例であり、他にも様々な方法で JSON データを操作することができます。
自分に合った方法を見つけて、JSON データを有効活用しましょう。
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