MariaDB の SHOW TRIGGERS コマンド:データベースのトリガーを詳細に理解する

2024-04-09

MariaDB の SHOW TRIGGERS コマンド

コマンドの構文

SHOW TRIGGERS [schema_name] [trigger_name];
  • schema_name: トリガーが存在するスキーマの名前を指定します。省略すると、現在のデフォルトスキーマのトリガーが表示されます。
  • trigger_name: 表示したいトリガーの名前を指定します。省略すると、スキーマ内のすべてのトリガーが表示されます。

コマンドの出力

SHOW TRIGGERS コマンドは、以下の情報を表示します。

  • Trigger: トリガーの名前
  • Table: トリガーが設定されているテーブルの名前
  • Event: トリガーが実行されるイベント (INSERT、UPDATE、DELETE)
  • Timing: トリガーの実行タイミング (BEFORE、AFTER)
  • Created: トリガーの作成日時
  • SQL Statement: トリガーの実行内容

使用例

例1: 現在のデフォルトスキーマ内のすべてのトリガーを表示する

SHOW TRIGGERS;

例2: test_schema スキーマ内の my_trigger という名前のトリガーを表示する

SHOW TRIGGERS test_schema.my_trigger;

補足

  • SHOW TRIGGERS コマンドは、SELECT 権限を持つユーザーであれば誰でも実行できます。
  • トリガーの詳細な動作を理解するには、トリガーの定義を確認する必要があります。トリガーの定義は、SHOW CREATE TRIGGER コマンドを使用して確認できます。
  • トリガーは、データベースの複雑さを増す可能性があるため、慎重に使用してください。


SHOW TRIGGERS コマンドのサンプルコード

現在のデフォルトスキーマ内のすべてのトリガーを表示する

SHOW TRIGGERS;
Trigger | Table | Event | Timing | Created | SQL Statement
------- | -------- | -------- | -------- | -------- | --------
my_trigger1 | customers | INSERT | BEFORE | 2023-11-14 10:23:54 | INSERT INTO orders (customer_id, order_date) VALUES (NEW.id, NOW());
my_trigger2 | products | UPDATE | AFTER | 2023-11-14 10:24:01 | UPDATE product_history SET price = OLD.price, quantity = OLD.quantity WHERE product_id = NEW.id;

特定のスキーマ内のすべてのトリガーを表示する

SHOW TRIGGERS test_schema;

出力例:

Trigger | Table | Event | Timing | Created | SQL Statement
------- | -------- | -------- | -------- | -------- | --------
test_trigger1 | test_table | DELETE | BEFORE | 2023-11-14 10:24:08 | SEND EMAIL '[email protected]' WHEN NEW.id > 10;

特定のトリガーの詳細を表示する

SHOW TRIGGERS test_schema.test_trigger1;

出力例:

Trigger | Table | Event | Timing | Created | SQL Statement
------- | -------- | -------- | -------- | -------- | --------
test_trigger1 | test_table | DELETE | BEFORE | 2023-11-14 10:24:08 | SEND EMAIL '[email protected]' WHEN NEW.id > 10;

特定の条件に合致するトリガーのみを表示する

SHOW TRIGGERS WHERE Table = 'customers' AND Event = 'INSERT';

出力例:

Trigger | Table | Event | Timing | Created | SQL Statement
------- | -------- | -------- | -------- | -------- | --------
my_trigger1 | customers | INSERT | BEFORE | 2023-11-14 10:23:54 | INSERT INTO orders (customer_id, order_date) VALUES (NEW.id, NOW());
  • 上記のサンプルコードは、MariaDB 10.5.12 で動作確認しています。


MariaDB でトリガーを表示する他の方法

INFORMATION_SCHEMA データベースには、TRIGGERS というビューがあり、データベース内のすべてのトリガーに関する情報が表示されます。

SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.TRIGGERS;

出力例:

TRIGGER_NAME | TRIGGER_SCHEMA | TRIGGER_TYPE | TRIGGER_EVENT | TRIGGER_TABLE | TRIGGER_ACTION | TRIGGER_TIME | TRIGGER_DEFINITION
------------- | -------------- | ------------- | -------------- | -------------- | -------------- | -------------- | --------------------
my_trigger1 | test_database | BEFORE | INSERT | test_table | INSERT INTO orders (customer_id, order_date) VALUES (NEW.id, NOW()); | BEFORE | ...
my_trigger2 | test_database | AFTER | UPDATE | test_table | UPDATE product_history SET price = OLD.price, quantity = OLD.quantity WHERE product_id = NEW.id; | AFTER | ...

MySQL Workbench は、MariaDB を含む MySQL データベースを管理するための GUI ツールです。MySQL Workbench を使用してトリガーを表示するには、以下の手順を行います。

  1. MySQL Workbench を起動し、MariaDB サーバーに接続します。
  2. ナビゲーションパネルで、Schema > Tables を展開します。
  3. トリガーを表示したいテーブルを選択します。
  4. テーブルの Triggers タブを選択します。

出力例:

MySQL Workbench でトリガーを表示: [無効な URL を削除しました]

mysqldump を使用する

mysqldump は、MySQL データベースのバックアップを取るためのコマンドラインツールです。mysqldump を使用してトリガーの定義をダンプするには、以下のコマンドを実行します。

mysqldump --no-data --triggers test_database > triggers.sql

このコマンドは、test_database データベース内のすべてのトリガーの定義を triggers.sql というファイルにダンプします。

直接 SQL ファイルを編集する

トリガーの定義は、*.sql ファイルに保存されています。データベースサーバーにアクセスできる場合は、直接 SQL ファイルを編集してトリガーを表示することができます。

注意事項:

  • トリガーの定義を編集する前に、必ずバックアップを取ってください。
  • トリガーの定義を誤って編集すると、データベースが動作しなくなる可能性があります。

MariaDB でトリガーを表示するには、SHOW TRIGGERS コマンド、INFORMATION_SCHEMA ビュー、MySQL Workbench、mysqldump などの方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて使い分けることが重要です。




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