MariaDBのsys_get_config関数 vs SHOW VARIABLES:違いは何?

2024-04-02

MariaDB の sys_get_config 関数は、サーバー構成パラメータの値を取得するために使用されます。これは、データベースの動作を理解したり、特定の設定がどのように影響するかを確認したりする場合に役立ちます。

構文

SELECT sys_get_config(option_name);

引数

  • option_name: 取得したい構成パラメータの名前。大文字と小文字が区別されます。

戻り値

  • 設定パラメータの値。文字列、数値、またはブール値として返されます。

-- データベースの最大接続数を取得
SELECT sys_get_config('max_connections');

-- InnoDBバッファープールのサイズを取得
SELECT sys_get_config('innodb_buffer_pool_size');

-- ログファイルの場所を取得
SELECT sys_get_config('log_file');

詳細

  • sys_get_config は、すべての MariaDB バージョンで使用できます。
  • sys_get_config は、セッション変数ではなく、サーバー全体の構成パラメータの値を取得します。
  • パラメータ名が不明な場合は、SHOW VARIABLES ステートメントを使用して、利用可能なすべての設定パラメータとその説明を確認できます。

補足

  • sys_get_config は、SELECT ステートメント内でのみ使用できます。
  • 複数の設定パラメータの値を取得したい場合は、IN 句を使用して、一度に複数のパラメータ名を指定できます。

SELECT sys_get_config('max_connections'), sys_get_config('innodb_buffer_pool_size');

SELECT sys_get_config(option_name)
FROM information_schema.parameters
WHERE option_name IN ('max_connections', 'innodb_buffer_pool_size');

補足説明

パラメータ名の取得

特定のパラメータ名の値を取得したい場合は、以下の方法で取得できます。

  • 直接パラメータ名を指定する
SELECT sys_get_config('max_connections');
  • information_schema.parameters テーブルを使用する
SELECT option_value
FROM information_schema.parameters
WHERE option_name = 'max_connections';

パラメータ値の確認

取得したパラメータ値の意味が分からない場合は、以下の方法で確認できます。

  • MariaDB のドキュメントを参照する

MariaDB のドキュメントには、各設定パラメータの詳細な説明が記載されています。

  • SHOW VARIABLES ステートメントを使用する

SHOW VARIABLES ステートメントを実行すると、利用可能なすべての設定パラメータとその説明が表示されます。

パラメータ値の変更

sys_get_config 関数は、パラメータ値を取得するためだけの関数です。パラメータ値を変更するには、SET ステートメントを使用する必要があります。

-- max_connections の値を 100 に変更
SET max_connections = 100;

注意

パラメータ値を変更する前に、変更の影響を理解しておくことが重要です。変更によってデータベースの動作が不安定になる可能性もあります。

sys_get_config 関数は、MariaDB の設定パラメータの値を取得する際に役立ちます。この関数を使うことで、データベースの動作を理解したり、特定の設定がどのように影響するかを確認したりすることができます。



MariaDB の sys_get_config 関数 - サンプルコード集

基本的な使用例

-- データベースの最大接続数を取得
SELECT sys_get_config('max_connections');

-- InnoDBバッファープールのサイズを取得
SELECT sys_get_config('innodb_buffer_pool_size');

-- ログファイルの場所を取得
SELECT sys_get_config('log_file');

複数の設定パラメータの値を取得

-- max_connections と innodb_buffer_pool_size の値を取得
SELECT sys_get_config('max_connections'), sys_get_config('innodb_buffer_pool_size');

-- information_schema.parameters テーブルを使用して複数の値を取得
SELECT option_name, option_value
FROM information_schema.parameters
WHERE option_name IN ('max_connections', 'innodb_buffer_pool_size', 'log_file');

パラメータ名の取得

-- パラメータ名のリストを取得
SELECT option_name
FROM information_schema.parameters;

-- 特定のパラメータの説明を取得
SELECT description
FROM information_schema.parameters
WHERE option_name = 'max_connections';
-- max_connections の値を 100 に変更
SET max_connections = 100;

-- innodb_buffer_pool_size の値を 8GB に変更
SET innodb_buffer_pool_size = 8G;

-- log_file の場所を変更
SET log_file = '/var/log/mariadb/mariadb.log';

パラメータ値を変更する前に、変更の影響を理解しておくことが重要です。変更によってデータベースの動作が不安定になる可能性もあります。

条件付きで値を取得

-- データベースが稼働している場合のみ、max_connections の値を取得
SELECT IF(@@global.innodb_status & 1, sys_get_config('max_connections'), NULL);

-- MySQL バージョンが 8.0 以上の場合のみ、innodb_buffer_pool_size の値を取得
SELECT IF(version() >= '8.0.0', sys_get_config('innodb_buffer_pool_size'), NULL);

スクリプト内で使用

-- 設定パラメータの値を取得して、処理に利用するスクリプト

SET @max_connections = sys_get_config('max_connections');

-- 処理

-- 処理完了後、接続数を元に戻す
SET max_connections = @max_connections;

応用例

  • データベースのチューニング
  • パフォーマンスの問題の調査
  • 設定パラメータの変更の影響確認
  • スクリプトによる自動化

sys_get_config 関数は、MariaDB の設定パラメータの値を取得する際に非常に役立ちます。上記のサンプルコードを参考に、さまざまな用途で活用してみてください。



MariaDB の設定パラメータの値を取得するその他の方法

SHOW VARIABLES ステートメントを使用すると、利用可能なすべての設定パラメータとその値が表示されます。

SHOW VARIABLES;

-- または
SHOW VARIABLES LIKE '%max_connections%';

information_schema.parameters テーブルには、すべての設定パラメータとその説明が格納されています。

SELECT *
FROM information_schema.parameters;

-- または
SELECT option_name, option_value
FROM information_schema.parameters
WHERE option_name = 'max_connections';

mysqldump コマンドを使用して、設定パラメータを含むデータベースのダンプを取得できます。

mysqldump --defaults-file=/etc/my.cnf --all-databases > database.sql

ダンプファイルには、SHOW VARIABLES ステートメントの出力が含まれます。

環境変数

一部の設定パラメータは、環境変数を使用して設定できます。環境変数の値を取得することで、パラメータの値を確認できます。

-- 例:max_connections の値を取得
echo $MYSQL_MAX_CONNECTIONS

オペレーティングシステムのツールを使用して、設定ファイルを開き、パラメータの値を確認することもできます。

-- 例:my.cnf ファイルを開く
vim /etc/my.cnf
  • すべての設定パラメータとその値を確認したい場合は、SHOW VARIABLES ステートメントを使用するのが最も簡単です。
  • 特定のパラメータの値のみ確認したい場合は、information_schema.parameters テーブルを使用するのが効率的です。
  • 設定パラメータの値をスクリプトで取得したい場合は、sys_get_config 関数を使用するのが便利です。
  • 環境変数を使用して設定されているパラメータの値を確認したい場合は、環境変数の値を取得します。
  • 設定ファイルの内容を確認したい場合は、オペレーティングシステムのツールを使用します。

sys_get_config 関数は、MariaDB の設定パラメータの値を取得する便利な方法の一つです。状況に合わせて、上記の方法を使い分けてください。




WEEK関数とSUBSTRING関数:週番号から年と週番号を抽出する

概要:WEEK関数は、以下の2つの形式で使用できます。返される週番号は、ISO 8601規格に基づいています。デフォルトの開始曜日は月曜日です。オプションで開始曜日を日曜日から土曜日まで指定できます。詳細:形式1: 日付のみを指定する場合、WEEK関数はその日付を含む週番号を返します。週番号は、1月1日が含まれる週を1週目とし、年を跨いでカウントされます。



VALUES vs VALUE: MariaDBのINSERT INTO構文におけるそれぞれの役割

VALUES構文は、複数の列に同時にデータを挿入するために使用されます。例:この例では、顧客テーブルに山田太郎という名前、30歳、男性というデータを挿入します。VALUE構文は、1つの列にのみデータを挿入するために使用されます。例:この例では、顧客テーブルの名前列に佐藤花子というデータを挿入します。


MariaDBでTRUE FALSEプログラミングをマスターしよう!

ステップ 1: SQL 文の種類と役割まず、MariaDB で使用される主な SQL 文の種類と役割を理解しましょう。SELECT 文: データベースからデータを検索します。INSERT 文: データベースに新しいデータを追加します。UPDATE 文: データベースの既存データを更新します。


MariaDB の SQL ステートメントと構造における "~" のすべて

パターンマッチは、文字列やテキストデータの一部と一致するかどうかを判断するために使用されます。 "~" は、パターンマッチで使用されるワイルドカード文字です。 以下の例では、LIKE 演算子と組み合わせて、名前が "A" で始まる顧客を検索しています。


MariaDB の Window 関数:データ分析の可能性を広げる強力なツール

各要素の解説expression: 集計対象となる列window_function: 使用する Window 関数OVER: Window 関数を適用する範囲を指定PARTITION BY: データをグループ化する列ORDER BY: データを並べ替える列



上級者向け!直接 MariaDB データベースを編集して仮想サーバーを削除する方法

DROP SERVER ステートメントは、MariaDB から仮想サーバーの登録を削除するために使用されます。仮想サーバーとは、リモートデータベースサーバーへの接続情報を格納した論理的な名前です。構文パラメータserver_name: 削除する仮想サーバーの名前


MariaDBでデータベースを丸裸にする!?SHOW CREATE DATABASEコマンドの全貌

SHOW CREATE DATABASE コマンドは、指定されたデータベースの CREATE DATABASE ステートメントを表示します。これは、データベースの構造と設定を確認したり、データベースを別のサーバーに復元したりする際に役立ちます。


MariaDBで空間データ分析!ST_PolygonFromText関数でポリゴン作成をマスターしよう

ST_PolygonFromText 関数は、以下の引数を受け取ります。text: ポリゴンを表すテキスト文字列。Well-Known Text (WKT) 形式で記述する必要があります。srid: 空間参照系識別子 (SRID)。省略すると、デフォルトの SRID が使用されます。


MariaDB の SQL Statements & Structure で NAME_CONST を使いこなす

NAME_CONST の基本的な構文:IDENTIFIER:英数字、アンダースコア (_)、ドル記号 ($) で始まる文字列最大64文字までNAME_CONST の例:NAME_CONST の利点:識別子に意味のある名前を付けることで、データベース構造を理解しやすくなる


MariaDB SQL Statements & Structure で NumInteriorRings プログラミング

NumInteriorRings は、ポリゴン形状が持つ内側のリングの数を返します。外側のリングは 1 つとしてカウントされ、内側のリングはそれぞれ 1 つずつカウントされます。NumInteriorRings 関数の構文geometry_column: ジオメトリデータ型 (GEOMETRY) のカラム名