NumPy Data type routines: obj2sctype() 関数

2024-04-09

NumPyのData type routinesにおけるnumpy.obj2sctype()関数

numpy.obj2sctype()関数は、オブジェクトの型を、NumPyのデータ型またはスカラ型に変換します。これは、NumPy配列にオブジェクトを格納したり、オブジェクトの型をNumPyのデータ型と比較したりする際に役立ちます。

引数

  • obj: オブジェクト
  • default: オプション引数。オブジェクトの型がNumPyのデータ型に変換できない場合に返される値。デフォルトはNone

戻り値

  • オブジェクトの型に対応するNumPyのデータ型
  • オブジェクトの型がNumPyのデータ型に変換できない場合はdefault

import numpy as np

# オブジェクトの型
obj1 = 1  # int
obj2 = "abc"  # str
obj3 = [1, 2, 3]  # list

# NumPyのデータ型に変換
np.obj2sctype(obj1)  # dtype('int64')
np.obj2sctype(obj2)  # dtype('U3')
np.obj2sctype(obj3)  # dtype('object')

# デフォルト値
np.obj2sctype(None, default=np.float64)  # dtype('float64')

詳細

  • numpy.obj2sctype()関数は、オブジェクトの型をNumPyのデータ型に変換する際に、以下の規則に従います。
    • オブジェクトがNumPyのデータ型の場合、そのデータ型をそのまま返します。
    • オブジェクトがPythonの標準型の場合、以下の対応表に基づいてNumPyのデータ型に変換します。
Python型NumPyデータ型
intnp.int64
floatnp.float64
complexnp.complex128
boolnp.bool_
strnp.str_
bytesnp.bytes_
datetime64np.datetime64
timedelta64np.timedelta64
* オブジェクトが上記以外の型の場合、`dtype('object')`を返します。
  • default引数は、オブジェクトの型がNumPyのデータ型に変換できない場合に返される値を指定します。デフォルトはNoneです。


NumPy obj2sctype() 関数のサンプルコード

オブジェクトの型をNumPyのデータ型に変換する

import numpy as np

# オブジェクト
obj1 = 1  # int
obj2 = "abc"  # str
obj3 = [1, 2, 3]  # list

# NumPyのデータ型に変換
np.obj2sctype(obj1)  # dtype('int64')
np.obj2sctype(obj2)  # dtype('U3')
np.obj2sctype(obj3)  # dtype('object')

デフォルト値を指定する

# オブジェクトの型
obj = None

# デフォルト値をfloat64に設定
np.obj2sctype(obj, default=np.float64)  # dtype('float64')

NumPy配列にオブジェクトを格納する

# オブジェクト
obj1 = 1  # int
obj2 = "abc"  # str

# NumPy配列に格納
arr1 = np.array([obj1, obj2], dtype=np.object_)

# データ型を確認
arr1.dtype  # dtype('object')

# オブジェクトの型を確認
arr1[0].dtype  # dtype('int64')
arr1[1].dtype  # dtype('U3')

オブジェクトの型をNumPyのデータ型と比較する

# オブジェクト
obj1 = 1  # int

# NumPyのデータ型と比較
np.obj2sctype(obj1) == np.int64  # True

組み込み型以外のオブジェクト

# 組み込み型以外のオブジェクト
class MyClass:
    pass

obj = MyClass()

# NumPyのデータ型に変換
np.obj2sctype(obj)  # dtype('object')


NumPyのオブジェクト型をNumPyデータ型に変換する他の方法

np.dtype()関数は、文字列やNumPyデータ型オブジェクトを引数として、そのデータ型に対応するNumPyデータ型オブジェクトを返します。

import numpy as np

# オブジェクト
obj = 1  # int

# NumPyデータ型に変換
np.dtype(obj)  # dtype('int64')

# 文字列で指定
np.dtype('int32')  # dtype('int32')

astype()メソッド

NumPy配列のastype()メソッドは、配列の要素のデータ型を変換します。

# オブジェクト
obj = [1, 2, 3]  # list

# NumPy配列に変換
arr = np.array(obj)

# データ型を変換
arr.astype(np.int64)  # array([1, 2, 3], dtype=int64)

np.array()関数は、オブジェクトを引数として、そのオブジェクトに対応するNumPy配列を返します。

# オブジェクト
obj = "abc"  # str

# NumPy配列に変換
arr = np.array(obj)

# データ型を確認
arr.dtype  # dtype('U3')

手動で変換する

単純なオブジェクトの場合、手動でNumPyデータ型に変換することもできます。

# オブジェクト
obj = True  # bool

# NumPyデータ型に変換
np.array(obj, dtype=np.bool_)  # array(True, dtype=bool_)



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