NumPy Standard array subclasses における record.resize() の詳細解説

2024-04-02

NumPy の "Standard array subclasses" における "record.resize()" の詳細解説

この解説では、以下の内容について説明します。

  • record.resize() の概要
    • 構文
    • 引数
    • 返り値
  • record.resize() の動作
    • 配列のサイズ変更
    • データの扱い
  • record.resize() の注意点
    • 制限事項
    • パフォーマンス

record.resize() の概要

構文

record.resize(new_size)

引数

  • new_size: 新しいサイズ。整数またはタプルで指定できます。

返り値

  • なし

record.resize() の動作

配列のサイズ変更

record.resize() は、レコード型配列のサイズを new_size に変更します。

  • new_size が現在のサイズより大きい場合、配列は拡張されます。拡張された部分は、初期化されていない値で заполняется。
  • new_size が現在のサイズより小さい場合、配列は切り詰められます。切り詰められた部分は、破棄されます。

データの扱い

record.resize() は、レコード型配列のデータ型を変更しません。

  • 配列が拡張された場合、拡張された部分は、レコード型配列のデータ型と同じデータ型で初期化されます。
  • 配列が切り詰められた場合、切り詰められた部分は、破棄されます。

import numpy as np

# レコード型配列を作成
rec = np.rec.array([(1, 2), (3, 4)], dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 配列のサイズを変更
rec.resize(3)

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [3 4]
#  [0 0]]

この例では、レコード型配列 rec のサイズを 2 から 3 に変更しています。拡張された部分は、0 で初期化されています。

record.resize() の注意点

制限事項

  • record.resize() は、flexible なデータ型を持つレコード型配列には使用できません。
  • record.resize() は、object 型のフィールドを持つレコード型配列には使用できません。

パフォーマンス

record.resize() は、配列のサイズを変更する効率的な方法です。しかし、配列のサイズが大きく変更される場合、パフォーマンスが低下する可能性があります。

record.resize() は、NumPy の "Standard array subclasses" におけるレコード型配列のサイズを変更するための便利なメソッドです。この解説を参考に、record.resize() を使いこなしてください。



NumPy record.resize() のサンプルコード

配列の拡張

import numpy as np

# レコード型配列を作成
rec = np.rec.array([(1, 2), (3, 4)], dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 配列のサイズを拡張
rec.resize(4)

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [3 4]
#  [0 0]
#  [0 0]]

配列の切り詰め

import numpy as np

# レコード型配列を作成
rec = np.rec.array([(1, 2), (3, 4), (5, 6)], dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 配列のサイズを切り詰め
rec.resize(2)

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [3 4]]

この例では、レコード型配列 rec のサイズを 3 から 2 に切り詰めています。切り詰められた部分は、破棄されています。

新しいレコードを追加

import numpy as np

# レコード型配列を作成
rec = np.rec.array([(1, 2), (3, 4)], dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 新しいレコードを追加
rec.resize(3)
rec[-1] = (5, 6)

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [3 4]
#  [5 6]]

この例では、レコード型配列 rec のサイズを 2 から 3 に拡張し、新しいレコード (5, 6) を追加しています。

特定のインデックスにレコードを挿入

import numpy as np

# レコード型配列を作成
rec = np.rec.array([(1, 2), (3, 4)], dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 特定のインデックスにレコードを挿入
rec.resize(4)
rec[1:1] = np.rec.array([(5, 6)], dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [5 6]
#  [3 4]
#  [0 0]]

この例では、レコード型配列 rec のサイズを 2 から 4 に拡張し、インデックス 1 にレコード (5, 6) を挿入しています。

特定のインデックスのレコードを削除

import numpy as np

# レコード型配列を作成
rec = np.rec.array([(1, 2), (3, 4), (5, 6)], dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 特定のインデックスのレコードを削除
rec.resize(2)

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [3 4]]

この例では、レコード型配列 rec のサイズを 3 から 2 に切り詰め、インデックス 1 のレコードを削除しています。

これらのサンプルコードは、NumPy record.resize() の使用方法を理解するのに役立ちます。



NumPy レコード型配列のサイズを変更する他の方法

np.append()np.delete() を使用して、レコード型配列のサイズを変更することができます。

import numpy as np

# レコード型配列を作成
rec = np.rec.array([(1, 2), (3, 4)], dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 配列の末尾にレコードを追加
rec = np.append(rec, np.rec.array([(5, 6)], dtype=[('a', int), ('b', int)]))

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [3 4]
#  [5 6]]

# 配列の特定のインデックスからレコードを削除
rec = np.delete(rec, 1, axis=0)

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [5 6]]

スライス操作を使用して、レコード型配列のサイズを変更することができます。

import numpy as np

# レコード型配列を作成
rec = np.rec.array([(1, 2), (3, 4), (5, 6)], dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 配列の先頭から2つのレコードを取得
rec = rec[:2]

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [3 4]]

# 配列の末尾から1つのレコードを取得
rec = rec[:-1]

# 結果
print(rec)
# [[1 2]]

list.extend() と list.pop()

レコード型配列をリストに変換し、list.extend()list.pop() を使用してサイズを変更することができます。

import numpy as np

# レコード型配列をリストに変換
rec_list = rec.tolist()

# 配列の末尾にレコードを追加
rec_list.extend([(5, 6)])

# リストをレコード型配列に変換
rec = np.rec.array(rec_list, dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [3 4]
#  [5 6]]

# 配列の特定のインデックスからレコードを削除
rec_list.pop(1)

# リストをレコード型配列に変換
rec = np.rec.array(rec_list, dtype=[('a', int), ('b', int)])

# 結果
print(rec)
# [[1 2]
#  [5 6]]

これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。

  • np.append()np.delete() は、柔軟性がありますが、record.resize() よりもパフォーマンスが低下する可能性があります。
  • スライス操作は、シンプルですが、複雑な操作には適していません。
  • list.extend()list.pop() は、最も汎用性の高い方法ですが、最も複雑な方法でもあります。

状況に応じて適切な方法を選択してください。




Pythonプログラマー必見!NumPy static ma.MaskedArray.__new__(): データ分析をレベルアップ

static ma. MaskedArray. __new__() は、ma. MaskedArray オブジェクトを作成するための静的メソッドです。このメソッドは、データ、マスク、およびオプションのデータ型を指定して、新しい ma. MaskedArray オブジェクトを作成します。



PyArray_ITER_RESET() を使ったサンプルコード: 実践で学ぶイテレータ操作

イテレータは、配列などのデータ構造を要素ごとに順にアクセスするための仕組みです。 NumPy では、PyArray_IterNew() 関数を使ってイテレータを作成できます。PyArray_ITER_RESET() は、すでに作成済みの イテレータを最初の要素に戻します。 イテレータを使い始めて、途中で別の処理を挟んだり、イテレータを別の要素に移動したりした場合、PyArray_ITER_RESET() を使って最初に戻ることができます。


NumPy C-API: void PyArray_UpdateFlags() 関数徹底解説

void PyArray_UpdateFlags(PyArrayObject *arr, int flagmask)引数 arr: 更新対象の NumPy 配列オブジェクトへのポインタ flagmask: 更新するフラグのビットマスク引数


NumPy C-API を用いたメモリ管理: void PyDimMem_FREE() 関数を中心に

void PyDimMem_FREE() は、NumPy C-API におけるメモリ管理関数の一つで、NumPy 配列のメモリ割り当てを解除します。機能NumPy 配列が保持するメモリブロックを解放します。配列がヌルポインタの場合は無効です。


NumPy C-API: NpyIter_GetMultiIndexFunc 関数詳解

引数 multi_index: 現在のイテレーションにおけるマルチインデックスを格納するポインタ iter: NumPy イテレータ引数multi_index: 現在のイテレーションにおけるマルチインデックスを格納するポインタiter: NumPy イテレータ



NumPyの多項式における polynomial.polynomial.Polynomial.deriv() 関数の詳細解説

polynomial. polynomial. Polynomial. deriv() は、NumPyの多項式モジュールにおける関数で、多項式の導関数を計算します。この関数は、多項式係数のリストを受け取り、導関数の係数のリストを返します。導関数の定義


NumPy C-API の char *doc を使ったドキュメントストリング取得:サンプルコード付き解説

char *doc は、以下の関数で使用できます。PyArray_Descr_GetDoc(): データ型記述子のドキュメントストリングを取得します。PyUFunc_GetDoc(): Ufunc のドキュメントストリングを取得します。PyModule_GetDoc(): モジュールのドキュメントストリングを取得します。


numpy.distutils.misc_util.allpath() 関数の代替方法

NumPy の numpy. distutils. misc_util. allpath() 関数は、NumPy パッケージングにおいて、指定されたディレクトリとそのサブディレクトリ内のすべてのファイルのパスをリスト化する関数です。これは、NumPy のインストールやアンインストール時に、必要なファイルをすべて処理するために使用されます。


他の方法:NumPy スカラーと numpy.str_ 以外にもできる文字列処理

このガイドでは、NumPy スカラーと numpy. str_ の基礎から応用までを、分かりやすく、かつ実践的に解説します。NumPy におけるスカラーは、配列とは異なり、単一の値を表すデータ型です。数値、文字列、論理値など、様々な種類のデータ型を持つことができます。


NumPy C-API: int PyTypeNum_ISEXTENDED() 関数の詳細解説

int PyTypeNum_ISEXTENDED() は、NumPy C-API における重要な関数の一つであり、オブジェクトが NumPy 拡張スカラー型であるかどうかを判断するために使用されます。この関数は、NumPy 配列やその他の NumPy オブジェクトを扱う C 言語のプログラムにおいて、オブジェクトの種類を判別する際に役立ちます。