Pandas DataFrame を効率的に処理する:iterrows、apply、itertuples などのイテレーション方法を比較

2024-04-12

Pandas DataFrame.iter メソッドの解説

pandas.DataFrame.__iter__ メソッドは、DataFrame オブジェクトを反復処理するためのインターフェースを提供します。これは、DataFrame の各行を順番に処理したい場合に便利です。

メソッドの詳細

  • 戻り値:DataFrame のインデックス軸に沿ってイテレータを返します。
  • 引数:
    • axis (オプション): イテレーションする軸を指定します。デフォルトは axis=0 (行方向) です。
    • level (オプション): MultiIndex の場合、イテレーションするレベルを指定します。

import pandas as pd

df = pd.DataFrame({'A': [1, 2, 3], 'B': [4, 5, 6]})

# 行方向にイテレート
for row in df:
    print(row)

# 列方向にイテレート
for col in df.itertuples():
    print(col)

出力例

A  B
1  4
2  5
3  6
(Index(0), 1, 4)
(Index(1), 2, 5)
(Index(2), 3, 6)

補足

  • itertuples メソッドは、DataFrame の各行を namedtuple として返します。
  • __iter__ メソッドは、Python の組み込み iter() 関数と同様に使用できます。
  • pandas.DataFrame.iterrows メソッドは、DataFrame の各行を (index, row) のペアとして返します。
  • pandas.DataFrame.apply メソッドは、DataFrame の各行または列に任意の関数を適用することができます。

これらのメソッドも合わせて利用することで、DataFrame を効率的に処理することができます。



Pandas DataFrame.iter メソッドのサンプルコード

行方向にイテレート

import pandas as pd

df = pd.DataFrame({'A': [1, 2, 3], 'B': [4, 5, 6]})

# 行方向にイテレート
for row in df:
    print(row)

# 出力例
# A  B
# 1  4
# 2  5
# 3  6

列方向にイテレート

# 列方向にイテレート
for col in df.itertuples():
    print(col)

# 出力例
# (Index(0), 1, 4)
# (Index(1), 2, 5)
# (Index(2), 3, 6)

特定の列のみをイテレート

# 特定の列のみをイテレート
for value in df['A']:
    print(value)

# 出力例
# 1
# 2
# 3

インデックスと行を同時に取得

# インデックスと行を同時に取得
for index, row in df.iterrows():
    print(index, row)

# 出力例
# 0  A  1  B  4
# 1  A  2  B  5
# 2  A  3  B  6

条件付きでイテレート

# 条件付きでイテレート
for row in df[df['A'] > 1]:
    print(row)

# 出力例
# A  B
# 2  5
# 3  6

辞書への変換

# 辞書への変換
data = df.to_dict(orient='records')

# 出力例
# [{'A': 1, 'B': 4}, {'A': 2, 'B': 5}, {'A': 3, 'B': 6}]

NumPy 配列への変換

# NumPy 配列への変換
data = df.to_numpy()

# 出力例
# array([[1, 4],
#        [2, 5],
#        [3, 6]])


Pandas DataFrame を反復処理する他の方法

forループ

for i in range(len(df)):
    row = df.iloc[i]
    # ...

特徴:

  • シンプルで分かりやすい
  • 処理内容を自由にカスタマイズできる

欠点:

  • ループ処理が冗長になる
  • インデックス番号を直接使用するため、コードが分かりにくくなる可能性がある

iterrows メソッド

for index, row in df.iterrows():
    # ...

特徴:

  • インデックスと行データを同時に取得できる
  • forループよりも簡潔に記述できる

欠点:

  • インデックスを使用しない処理には不向き

apply メソッド

def my_func(row):
    # ...

df.apply(my_func, axis=1)

特徴:

  • 各行に任意の関数を適用できる
  • ベクトル化処理に適している

欠点:

  • 関数を定義する必要がある
  • 処理内容が複雑になるとコードが分かりにくくなる可能性がある

itertuples メソッド

for row in df.itertuples():
    # ...

特徴:

  • 行データを namedtuple として取得できる
  • 列名にアクセスしやすい

欠点:

  • 処理内容によっては namedtuple が使いにくい場合がある

ジェネレータ式

for row in (row for row in df):
    # ...

特徴:

  • メモリ効率が良い

欠点:

  • 処理内容によっては分かりにくくなる可能性がある

これらの方法はそれぞれ異なる特徴を持つため、目的に合わせて使い分けることが重要です。

その他の方法

  • .map() メソッド
  • .transform() メソッド
  • .groupby() メソッド

これらの方法は、特定の処理に特化した方法です。詳細は Pandas のドキュメントを参照してください。




Pandasでタイムスタンプを自在に操る: pandas.tseries.offsets.Second.__call__ のサンプルコード集

Data Offsetsは、特定の時間間隔を表すオブジェクトです。例えば、Secondオフセットは1秒を表し、Dayオフセットは1日を表します。これらのオフセットは、日付や時刻に加算したり減算したりすることで、タイムシリーズデータの操作に役立ちます。



マイクロ秒単位で時系列データを操る! pandas.tseries.offsets.Micro.apply の完全解説

時系列データの分析において、マイクロ秒単位の精度で時間軸を操作したい場合マイクロ秒単位のオフセットを持つタイムスタンプを生成したい場合offsets: マイクロ秒単位のオフセットを表す数値またはTimedelta型オブジェクトオフセットが適用されたTimedelta型オブジェクト


BQuarterBegin.kwds のサンプルコード

BQuarterBegin. kwds は、pandas. tseries. offsets. BQuarterBegin クラスで使用されるキーワード引数の辞書です。この辞書は、四半期の開始日をどのように定義するかを指定するために使用されます。


pandas.tseries.offsets.CustomBusinessMonthBegin.is_year_endの使い方とサンプルコード

pandas. tseries. offsets. CustomBusinessMonthBegin. is_year_end は、pandas ライブラリでカスタムビジネス月始オフセットの日付が年末かどうかを判定する関数です。詳細CustomBusinessMonthBegin は、カスタムビジネス月始オフセットを表すクラスです。


DatetimeIndex と Micro.kwds を使って時間間隔を表現

Micro. kwds は、pandas. tseries. offsets. Micro クラスで使用されるオプション引数です。このクラスは、マイクロ秒単位の時間間隔を表します。Micro. kwds は、以下のオプション引数を受け取ります。



Pandas Data Offsets と BusinessMonthEnd とは?

Pandasは、Pythonでデータ分析を行うための強力なライブラリです。Data offsetsは、日付や時刻の値を操作するための便利な機能です。BusinessMonthEndは、月末の営業日を指すDateOffsetです。例えば、2024年3月10日に対してBusinessMonthEndを適用すると、2024年3月31日になります。


Pandas Series.nsmallest のサンプルコード

pandas. Series. nsmallest は、Series オブジェクトから n番目に小さい値 を取得するメソッドです。データ分析において、最小値やその周辺の値を特定したい場合に役立ちます。使い方:n: 取得したい最小値の個数n: 取得したい最小値の個数


PandasのGeneral utility functionsにおけるPerformanceWarning

この解説では、Pandasの「General utility functions」における「pandas. errors. PerformanceWarning」について、以下の内容を分かりやすく説明します。PerformanceWarningの概要


Pandas Series.nlargest: 様々なサンプルコード

基本的な使い方出力:この例では、series オブジェクトから上位2つの最大値が nlargest_series に格納されます。オプション引数keep='first': デフォルト値。最初の n 個の最大値を返します。keep='first': デフォルト値。最初の n 個の最大値を返します。


Pandas Data Offsets でデータ分析をレベルアップ: pandas.tseries.offsets.QuarterEnd.is_anchored の奥深さ

Pandas の Data Offsets は、時間間隔を定義し、日付ベースのデータ操作を容易にする強力なツールです。pandas. tseries. offsets. QuarterEnd は、四半期末を表すオフセットです。is_anchored 属性は、このオフセットが固定された日付に関連付けられているかどうかを示します。