Pandas Resamplingの基本的な使い方
Pandas Resampling: pandas.core.resample.Resampler.aggregateの詳細解説
概要
pandas.core.resample.Resampler.aggregate
は、以下の機能を提供します。
- リサンプリング: データを異なる時間間隔に変換します。例えば、1秒間隔のデータを1分間隔に変換したり、1日ごとのデータを1ヶ月ごとのデータに変換したりできます。
- 集計: リサンプリングされたデータに対して、統計量やその他の関数を適用します。例えば、平均値、標準偏差、最大値、最小値などを計算できます。
- グループ化: データをグループ化してから集計とリサンプリングを行うことができます。
使用例
単純なリサンプリング
import pandas as pd
# データの読み込み
df = pd.read_csv("data.csv", index_col="Date")
# 1日ごとのデータを1ヶ月ごとのデータに変換
df_monthly = df.resample('M').mean()
# 結果の表示
print(df_monthly)
この例では、resample('M')
によって1日ごとのデータを1ヶ月ごとのデータに変換し、mean()
によって各月の平均値を計算しています。
集計とリサンプリング
# 1日ごとのデータの最大値と最小値を1ヶ月ごとに計算
df_monthly = df.resample('M').agg({'Close': ['max', 'min']})
# 結果の表示
print(df_monthly)
この例では、agg({'Close': ['max', 'min']})
によって、Close
列の最大値と最小値を1ヶ月ごとに計算しています。
グループ化と集計
# 国別に1日ごとのデータの平均値を計算
df_monthly = df.resample('M').groupby('Country').mean()
# 結果の表示
print(df_monthly)
この例では、groupby('Country')
によって国別にグループ化し、mean()
によって各国の1日ごとの平均値を計算しています。
引数
pandas.core.resample.Resampler.aggregate
は、以下の引数を受け取ります。
- func: 集計関数。デフォルトは
mean
です。 - args: 集計関数の引数。
- kwargs: 集計関数のキーワード引数。
- fill_value: 欠損値を埋めるための値。デフォルトは
None
です。 - how: 集計方法。デフォルトは
mean
です。 - dropna: 欠損値を含む行を無視するかどうか。デフォルトは
False
です。
補足
pandas.core.resample.Resampler
には、aggregate
以外にも様々な関数があります。詳細は公式ドキュメントを参照してください。- リサンプリングと集計は、時系列データ分析において非常に重要な操作です。
pandas.core.resample.Resampler.aggregate
を使いこなすことで、効率的にデータ分析を行うことができます。
その他の質問
pandas.core.resample.Resampler.aggregate
に関する質問は、お気軽に聞いてください。
Pandas Resampling: サンプルコード集
単純なリサンプリング
import pandas as pd
# データの読み込み
df = pd.read_csv("data.csv", index_col="Date")
# 1日ごとのデータを1時間ごとのデータに変換
df_hourly = df.resample('H').mean()
# 結果の表示
print(df_hourly)
# 1日ごとのデータを1ヶ月ごとのデータに変換
df_monthly = df.resample('M').mean()
# 結果の表示
print(df_monthly)
集計とリサンプリング
# 1日ごとのデータの最大値と最小値を1ヶ月ごとに計算
df_monthly = df.resample('M').agg({'Close': ['max', 'min']})
# 結果の表示
print(df_monthly)
# 1日ごとのデータの平均値と標準偏差を1時間ごとに計算
df_hourly = df.resample('H').agg({'Close': ['mean', 'std']})
# 結果の表示
print(df_hourly)
グループ化と集計
# 国別に1日ごとのデータの平均値を計算
df_monthly = df.resample('M').groupby('Country').mean()
# 結果の表示
print(df_monthly)
# 商品カテゴリー別に1時間ごとのデータの最大値を計算
df_hourly = df.resample('H').groupby('Category').agg({'Close': 'max'})
# 結果の表示
print(df_hourly)
その他
# 1日ごとのデータを1週間ごとにリサンプリングし、各週の最初の日のみにデータを残す
df_weekly = df.resample('W').asfreq('W-MON', fill_value=None)
# 結果の表示
print(df_weekly)
# 1日ごとのデータを1ヶ月ごとにリサンプリングし、欠損値を前値で補完
df_monthly = df.resample('M').fillna(method='ffill')
# 結果の表示
print(df_monthly)
リサンプリングと集計の組み合わせ
# 国別に1日ごとのデータの平均値と標準偏差を1ヶ月ごとに計算
df_monthly = df.resample('M').groupby('Country').agg({'Close': ['mean', 'std']})
# 結果の表示
print(df_monthly)
# 商品カテゴリー別に1時間ごとのデータの最大値と最小値を1週間ごとに計算
df_weekly = df.resample('W').groupby('Category').agg({'Close': ['max', 'min']})
# 結果の表示
print(df_weekly)
応用例
- 時系列データの可視化
- 異常検知
- トレンド分析
- 季節性の分析
- フォーキャスティング
Pandas Resampling: pandas.core.resample.Resampler.aggregate 以外の方法
手動でループ処理
def my_aggregate(df, rule, func):
"""
手動でループ処理による集計とリサンプリング
Args:
df: データフレーム
rule: リサンプリング規則
func: 集計関数
Returns:
集計結果
"""
results = []
for t in df.index.unique():
df_sub = df[df.index <= t]
results.append(func(df_sub))
return pd.DataFrame(results, index=pd.to_datetime(t))
# 1日ごとのデータの最大値と最小値を1ヶ月ごとに計算
df_monthly = my_aggregate(df, 'M', lambda df: df.agg({'Close': ['max', 'min']}))
# 結果の表示
print(df_monthly)
この方法は柔軟性がありますが、コード量が多くなり、複雑な処理を行う場合は難しくなります。
groupby と apply
# 国別に1日ごとのデータの平均値を1ヶ月ごとに計算
df_monthly = df.groupby('Country').apply(lambda df: df.resample('M').mean())
# 結果の表示
print(df_monthly)
# 商品カテゴリー別に1時間ごとのデータの最大値を1週間ごとに計算
df_weekly = df.groupby('Category').apply(lambda df: df.resample('W').agg({'Close': 'max'}))
# 結果の表示
print(df_weekly)
この方法は、グループ化と集計を別々に処理できるため、コードが分かりやすくなります。
これらのライブラリは、時系列データ分析のための豊富な機能を提供しています。
- データ量と処理速度:
- データ量が少なく、処理速度が重要な場合は、
pandas.core.resample.Resampler.aggregate
を使用するのがおすすめです。 - データ量が多い場合は、手動でループ処理や
groupby
とapply
を使用すると、メモリ使用量を抑えることができます。
- データ量が少なく、処理速度が重要な場合は、
- 処理の複雑さ:
- 処理が複雑な場合は、
groupby
とapply
または他のライブラリを使用するのがおすすめです。
- 処理が複雑な場合は、
- コードの分かりやすさ:
- コードの分かりやすさを重視する場合は、
groupby
とapply
を使用するのがおすすめです。
- コードの分かりやすさを重視する場合は、
まとめ
pandas.core.resample.Resampler.aggregate
は、時系列データの集計とリサンプリングを行うための強力なツールですが、他にもいくつかの方法があります。データ量、処理速度、処理の複雑さ、コードの分かりやすさなどを考慮して、最適な方法を選択してください。
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