strtoupper()、ucfirst()、lcfirst()、ucwords():大文字・小文字変換関数の使い分け

2024-04-02

PHPのString関数におけるstrtolower():詳細解説

この解説では、strtolower()の以下の要素について詳しく説明します。

  • 機能概要
  • 使い方
  • 詳細
    • 引数
    • 返り値
    • エンコーディング
    • ロケール
    • マルチバイト文字
    • 類似関数
  • 使用例
  • 注意事項

機能概要

strtolower()は、渡された文字列内のすべてのアルファベット文字を小文字に変換します。数字、記号、その他の文字は変換されません。

使い方

strtolower()は、以下の構文で使用します。

string strtolower(string $str)
  • $str: 変換したい文字列を含む変数

例:

$str = "Hello, World!";
$lower = strtolower($str);
echo $lower; // 出力: hello, world!

詳細

1 引数

2 返り値

strtolower()は、変換された小文字の文字列を返します。

3 エンコーディング

strtolower()は、デフォルトでASCIIエンコーディングに基づいて動作します。つまり、ASCII文字コード範囲 (0x41 から 0x5A) にある大文字は、対応する小文字に変換されます。

4 ロケール

ロケールによって、大文字と小文字の解釈が異なる場合があります。ロケール設定が影響を与えるのは、一部の特殊文字のみです。

5 マルチバイト文字

マルチバイト文字を含む文字列を変換するには、**mb_strtolower()**関数を使用する必要があります。

6 類似関数

strtolower()と関連する関数は以下のとおりです。

  • strtoupper(): 文字列を大文字に変換
  • ucfirst(): 文字列の最初の文字を大文字に変換
  • ucwords(): 文字列の各単語の最初の文字を大文字に変換

使用例

例1:文字列全体を小文字に変換

$str = "HELLO WORLD!";
$lower = strtolower($str);
echo $lower; // 出力: hello world!

例2:部分文字列を小文字に変換

$str = "This is a Test String";
$lower = strtolower(substr($str, 8)); // "Test String" を小文字に変換
echo $lower; // 出力: test string

注意事項

  • strtolower()は、文字列の内容を変更します。
  • マルチバイト文字を含む文字列を変換するには、mb_strtolower()関数を使用する必要があります。

その他

  • 大文字と小文字の区別を無視したい場合は、**strcasecmp()**関数を使用できます。
  • 文字列の特定の位置にある文字を小文字に変換するには、**substr_replace()関数とstrtolower()**関数を組み合わせて使用できます。


strtolower() 関数のサンプルコード

$str = "Hello, World!";
$lower = strtolower($str);
echo $lower; // 出力: hello, world!

部分文字列を小文字に変換

$str = "This is a Test String";
$lower = strtolower(substr($str, 8)); // "Test String" を小文字に変換
echo $lower; // 出力: test string

文字列中の大文字を小文字に変換

$str = "This Is a MiXeD CaSe StRiNg";
$lower = preg_replace('/[A-Z]/', strtolower('$0'), $str);
echo $lower; // 出力: this is a mixed case string

ロケール設定の影響

setlocale(LC_CTYPE, "tr_TR.UTF-8"); // トルコ語ロケール設定

$str = "Merhaba Dünya!";
$lower = strtolower($str);
echo $lower; // 出力: merhaba dünya!

// ロケール設定を元に戻す
setlocale(LC_CTYPE, "");

マルチバイト文字を含む文字列

$str = "こんにちは、世界!"; // マルチバイト文字を含む

$lower = mb_strtolower($str);
echo $lower; // 出力: こんにちは、世界!

大文字と小文字の区別を無視

$str1 = "Hello";
$str2 = "hello";

if (strcasecmp($str1, $str2) === 0) {
  echo "文字列は同じです";
} else {
  echo "文字列は異なります";
}

特定の位置にある文字を小文字に変換

$str = "This is a Test String";
$pos = 8;

$lower = substr_replace($str, strtolower(substr($str, $pos, 1)), $pos, 1);
echo $lower; // 出力: This is a test string

その他

  • 大文字と小文字の変換処理は、さまざまな方法で実装できます。
  • 使用する方法は、目的に合わせて選択する必要があります。


文字列を小文字に変換する他の方法

mb_convert_case() 関数は、マルチバイト文字を含む文字列を小文字に変換するために使用できます。

$str = "こんにちは、世界!"; // マルチバイト文字を含む

$lower = mb_convert_case($str, MB_CASE_LOWER);
echo $lower; // 出力: こんにちは、世界!

strtr() 関数は、文字列中の特定の文字を別の文字に置換するために使用できます。

$str = "Hello, World!";
$lower = strtr($str, "ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ", "abcdefghijklmnopqrstuvwxyz");
echo $lower; // 出力: hello, world!

自作関数

独自の関数を作成して、文字列を小文字に変換することもできます。

function to_lower($str) {
  $lower = "";
  for ($i = 0; $i < strlen($str); $i++) {
    $char = ord($str[$i]);
    if ($char >= 65 && $char <= 90) {
      $char += 32;
    }
    $lower .= chr($char);
  }
  return $lower;
}

$str = "Hello, World!";
$lower = to_lower($str);
echo $lower; // 出力: hello, world!



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