【完全ガイド】Pythonでテキスト処理:textwrapモジュールを使いこなして効率化

2024-04-02

Python のテキスト処理ライブラリ "textwrap" の解説

主な機能

  • 折り返し
    • 長いテキストを、指定された文字数で折り返して複数行に分割します。
    • 単語の途中で折り返すことも、単語の間に空白を挿入して折り返すこともできます。
  • 詰め込み
    • テキストを指定された幅に収まるように、空白を挿入したり削除したりします。
    • 単語間の空白を調整したり、単語を省略したりして、テキストを詰め込みます。

基本的な使い方

"textwrap" の機能は、主に以下の2つの関数を使って利用します。

  • fill()
    • テキストを折り返して、指定された幅に収まるようにします。
  • dedent()
    • テキストのインデントを削除します。

これらの関数は、以下のような引数を受け取ります。

  • text: 折り返したり詰め込んだりする対象となるテキスト
  • width: 折り返しの幅
  • initial_indent: 最初の行のインデント
  • subsequent_indent: 2行目以降のインデント
  • break_long_words: 単語の途中で折り返すかどうか
  • break_on_hyphens: ハイフンの位置で折り返すかどうか

使用例

例1:長いテキストを折り返す

import textwrap

text = """
これは長いテキストです。
このテキストを、端末の幅に合わせて折り返します。
"""

wrapped_text = textwrap.fill(text, width=80)

print(wrapped_text)

このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

これは長いテキストです。
このテキストを、端末の幅に合わせて
折り返します。

例2:テキストを詰め込む

import textwrap

text = """
これは長いテキストです。
このテキストを、指定された幅に
詰め込みます。
"""

wrapped_text = textwrap.fill(text, width=40)

print(wrapped_text)

このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

これは長いテキストです。
このテキストを、指定された
幅に詰め込みます。

その他の機能

"textwrap" には、上記以外にも様々な機能があります。詳細は、以下のドキュメントを参照してください。

"textwrap" は、Python 標準ライブラリに含まれるテキスト処理モジュールです。長すぎるテキストを、端末や画面の幅に合わせて折り返したり、詰め込みを行うための機能を提供します。

"textwrap" の機能を理解することで、様々なテキスト処理を行うことができます。



textwrap のサンプルコード

長いテキストを折り返す

import textwrap

text = """
これは長いテキストです。
このテキストを、端末の幅に合わせて折り返します。
"""

# 折り返しの幅を指定
wrapped_text = textwrap.fill(text, width=80)

print(wrapped_text)
これは長いテキストです。
このテキストを、端末の幅に合わせて
折り返します。

単語の途中で折り返す

import textwrap

text = """
これは長い長い単語です。
この単語を、途中で折り返します。
"""

# 単語の途中で折り返す
wrapped_text = textwrap.fill(text, width=20, break_long_words=True)

print(wrapped_text)

出力例:

これは長い
長い単語です。
この単語を、途中で
折り返します。

テキストを詰め込む

import textwrap

text = """
これは長いテキストです。
このテキストを、指定された幅に
詰め込みます。
"""

# 詰め込みの幅を指定
wrapped_text = textwrap.fill(text, width=40)

print(wrapped_text)

出力例:

これは長いテキストです。
このテキストを、指定された
幅に詰め込みます。

インデントを削除する

import textwrap

text = """
    これはインデントされたテキストです。
    このインデントを削除します。
"""

# インデントを削除
dedented_text = textwrap.dedent(text)

print(dedented_text)

出力例:

これはインデントされたテキストです。
このインデントを削除します。

段落を折り返す

import textwrap

text = """
これは段落です。

これは別の段落です。

これは3番目の段落です。
"""

# 段落を折り返す
wrapped_text = textwrap.fill(text, width=50)

print(wrapped_text)

出力例:

これは段落です。

これは別の段落です。

これは3番目の段落です。

文字列リストを折り返す

import textwrap

text_list = [
    "これは長い文字列です。",
    "この文字列を、リストの要素ごとに折り返します。",
    "3番目の要素です。"
]

# リストの要素ごとに折り返す
wrapped_text_list = [textwrap.fill(text, width=50) for text in text_list]

print(wrapped_text_list)

出力例:

['これは長い文字列です。', 'この文字列を、リストの要素ごとに', '折り返します。', '3番目の要素です。']

サブセクションを折り返す

import textwrap

text = """
## サブセクション1

これはサブセクション1の内容です。

## サブセクション2

これはサブセクション2の内容です。
"""

# サブセクションごとに折り返す
wrapped_text = textwrap.fill(text, width=50, initial_indent="## ", subsequent_indent="    ")

print(wrapped_text)

出力例:

## サブセクション1

これはサブセクション1
の内容です。

## サブセクション2

これはサブセクション2
の内容です。

独自の置換文字を使用する

import textwrap

text = """
これは長い長い単語です。
この単語を、途中で置換文字を使って
折り返します。
"""

# 独自の置換文字を指定
wrapped_text = textwrap.fill(text, width=20, break_long_words=True,
                            break_on_hyphens=False, replace_whitespace="…")

print(wrapped_text)

出力例:

これは長い…
長い単語です。
この単語を、途中で
置換文字を使って
折り返します。

"textwrap" は、様々な方法でテキストを折り返したり、詰め込みを行うための



Pythonでテキスト処理を行うその他の方法

f-strings は、Python 3.6 以降で導入された機能で、文字列リテラル内に式を埋め込むことができます。f-strings を使って、テキストを簡単にフォーマットすることができます。

name = "John"
age = 30

message = f"Hello, {name}! You are {age} years old."

print(message)

出力例:

Hello, John! You are 30 years old.

str.format() メソッドは、文字列リテラル内にプレースホルダを埋め込み、書式指定を行うことができます。

name = "John"
age = 30

message = "Hello, {}! You are {} years old.".format(name, age)

print(message)

出力例:

Hello, John! You are 30 years old.

Template Strings は、Jinja2 などのテンプレートエンジンを使って、動的なテキストを生成することができます。

from jinja2 import Template

template = Template("Hello, {{ name }}! You are {{ age }} years old.")

message = template.render(name="John", age=30)

print(message)

出力例:

Hello, John! You are 30 years old.

Regular Expressions (正規表現) は、テキストのパターンマッチングや置換を行うことができます。

import re

text = "This is a long sentence."

# 最初の単語を大文字に変換
new_text = re.sub(r"\b(\w+)\b", lambda m: m.group(1).upper(), text)

print(new_text)

出力例:

This Is A Long Sentence.

専用ライブラリ

特定のテキスト処理を行うための専用ライブラリも多数存在します。以下にいくつかの例を紹介します。

  • Beautiful Soup: HTML や XML を解析するためのライブラリ
  • NLTK: 自然言語処理を行うためのライブラリ
  • spaCy: 言語モデルと統語解析を行うためのライブラリ

"textwrap" は、Python でテキスト処理を行うための便利なモジュールです。しかし、他にも様々な方法があります。どの方法を使うかは、処理内容や目的に合わせて選択する必要があります。




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