Qt Widgets - QAbstractScrollArea::setCornerWidget() 関数徹底解説

Qt Widgets - QAbstractScrollArea::setCornerWidget() 解説

QAbstractScrollArea::setCornerWidget() は、スクロールエリアの角にウィジェットを追加するための関数です。この関数は、スクロールバーの間にウィジェットを表示したい場合に便利です。

機能

• スクロールエリアの角にウィジェットを追加できます。
• ウィジェットは、水平方向と垂直方向のスクロールバーの間に表示されます。
• ウィジェットは、スクロールバーが常に表示されている場合のみ表示されます。

使用例

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スクロールエリアを作成
  QScrollArea scrollArea;

  // ウィジェットを作成
  QWidget widget;
  widget.setStyleSheet("background-color: red;");

  // ウィジェットをスクロールエリアの角に追加
  scrollArea.setCornerWidget(&widget);

  // スクロールエリアを表示
  scrollArea.show();

  return app.exec();
}

コード解説

1. QScrollArea オブジェクトを作成します。
2. ウィジェットオブジェクトを作成します。
3. ウィジェットのスタイルシートを設定します。
4. setCornerWidget() 関数を使用して、ウィジェットをスクロールエリアの角に追加します。
5. スクロールエリアを表示します。

注意事項

• ウィジェットは、スクロールエリアの親ウィジェットである必要があります。
• スクロールバーが常に表示されている場合のみ、ウィジェットが表示されます。
• スクロールエリア内に複数のウィジェットを追加したい場合は、addScrollBarWidget() 関数を使用する必要があります。

• setCornerWidget() 関数は、Qt 4.2 で導入されました。
• ウィジェットは、スクロールエリアの角に配置されます。
• ウィジェットは、スクロールバーによって隠れる可能性があります。

補足

• スクロールエリアの角にボタンを追加して、スクロールエリアの内容を制御することができます。
• スクロールエリアの角にラベルを追加して、スクロールエリアの内容に関する情報を表示することができます。

応用例

• 画像ビューア
• テキストエディタ
• 表計算ソフト

Qt Widgets - QAbstractScrollArea::setCornerWidget() サンプルコード

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スクロールエリアを作成
  QScrollArea scrollArea;

  // ボタンを作成
  QPushButton button("スクロール");

  // ボタンをスクロールエリアの角に追加
  scrollArea.setCornerWidget(&button);

  // スクロールエリアを表示
  scrollArea.show();

  return app.exec();
}

スクロールエリアの角にラベルを追加する

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スクロールエリアを作成
  QScrollArea scrollArea;

  // ラベルを作成
  QLabel label("スクロールエリア");

  // ラベルをスクロールエリアの角に追加
  scrollArea.setCornerWidget(&label);

  // スクロールエリアを表示
  scrollArea.show();

  return app.exec();
}

スクロールエリアの角にカスタムウィジェットを追加する

#include <QtWidgets>

class CustomWidget : public QWidget {
 public:
  CustomWidget() {
    // ウィジェットの初期化
  }

  void paintEvent(QPaintEvent *event) override {
    // ウィジェットの描画処理
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スクロールエリアを作成
  QScrollArea scrollArea;

  // カスタムウィジェットを作成
  CustomWidget widget;

  // ウィジェットをスクロールエリアの角に追加
  scrollArea.setCornerWidget(&widget);

  // スクロールエリアを表示
  scrollArea.show();

  return app.exec();
}

スクロールエリアの角に複数のウィジェットを追加する

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スクロールエリアを作成
  QScrollArea scrollArea;

  // ボタンを作成
  QPushButton button1("スクロール1");
  QPushButton button2("スクロール2");

  // ボタンをスクロールエリアの角に追加
  scrollArea.setCornerWidget(&button1);
  scrollArea.addScrollBarWidget(&button2, Qt::AlignBottom | Qt::AlignRight);

  // スクロールエリアを表示
  scrollArea.show();

  return app.exec();
}

スクロールエリアの角にウィジェットを追加し、スタイルを設定する

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スクロールエリアを作成
  QScrollArea scrollArea;

  // ウィジェットを作成
  QWidget widget;
  widget.setStyleSheet("background-color: red; border: 1px solid black;");

  // ウィジェットをスクロールエリアの角に追加
  scrollArea.setCornerWidget(&widget);

  // スクロールエリアを表示
  scrollArea.show();

  return app.exec();
}

これらのサンプルコードは、QAbstractScrollArea::setCornerWidget() 関数の使用方法を理解するのに役立ちます。

QAbstractScrollArea::setCornerWidget() 以外の方法

QVBoxLayout を使用する

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スクロールエリアを作成
  QScrollArea scrollArea;

  // QVBoxLayout を作成
  QVBoxLayout layout;

  // ウィジェットを作成
  QWidget widget1;
  widget1.setStyleSheet("background-color: red;");

  QWidget widget2;
  widget2.setStyleSheet("background-color: blue;");

  // ウィジェットをレイアウトに追加
  layout.addWidget(&widget1);
  layout.addWidget(&widget2);

  // スクロールエリアにレイアウトを設定
  scrollArea.setLayout(&layout);

  // スクロールエリアを表示
  scrollArea.show();

  return app.exec();
}

QHBoxLayout を使用する

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スクロールエリアを作成
  QScrollArea scrollArea;

  // QHBoxLayout を作成
  QHBoxLayout layout;

  // ウィジェットを作成
  QWidget widget1;
  widget1.setStyleSheet("background-color: red;");

  QWidget widget2;
  widget2.setStyleSheet("background-color: blue;");

  // ウィジェットをレイアウトに追加
  layout.addWidget(&widget1);
  layout.addWidget(&widget2);

  // スクロールエリアにレイアウトを設定
  scrollArea.setLayout(&layout);

  // スクロールエリアを表示
  scrollArea.show();

  return app.exec();
}

QGridLayout を使用する

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スクロールエリアを作成
  QScrollArea scrollArea;

  // QGridLayout を作成
  QGridLayout layout;

  // ウィジェットを作成
  QWidget widget1;
  widget1.setStyleSheet("background-color: red;");

  QWidget widget2;
  widget2.setStyleSheet("background-color: blue;");

  // ウィジェットをレイアウトに追加
  layout.addWidget(&widget1, 0, 0);
  layout.addWidget(&widget2, 0, 1);

  // スクロールエリアにレイアウトを設定
  scrollArea.setLayout(&layout);

  // スクロールエリアを表示
  scrollArea.show();

  return app.exec();
}

これらの方法は、スクロールエリアの角に複数のウィジェットを追加する場合に便利です。

その他の方法

• QStackedLayout を使用して、複数のウィジェットを切り替えることができます。
• QScrollArea::addScrollBarWidget() 関数を使用して、スクロールバーの近くにウィジェットを追加することができます。