Qt Widgets アプリケーション全体のデフォルトフォントを設定するには？

Qt WidgetsにおけるQApplication::font()の解説

QApplication::font() は、Qt Widgetsアプリケーション全体のデフォルトフォントを取得または設定するために使用される関数です。この関数は、すべてのウィジェットに適用されるフォントファミリ、サイズ、スタイルなどの属性を指定します。

使い方

デフォルトフォントの取得

// デフォルトフォントを取得
QFont font = QApplication::font();

// フォント属性を取得
QString family = font.family();
int size = font.pointSize();
QFont::Style style = font.style();

// フォント属性を変更
font.setPointSize(12);
font.setStyle(QFont::Bold);

// 変更したフォントをアプリケーション全体に設定
QApplication::setFont(font);

特定ウィジェットのフォント設定

QApplication::font() はウィジェット全体のデフォルトフォントを設定しますが、特定のウィジェットに異なるフォントを設定することもできます。

// 特定のウィジェットのフォントを設定
QWidget* widget = new QWidget();
widget->setFont(QFont("Arial", 14, QFont::Bold));

スタイルシートによるフォント設定

Qtスタイルシートを使用して、ウィジェットのフォントを設定することもできます。

QWidget {
  font-family: Arial;
  font-size: 14px;
  font-weight: bold;
}

注意点

• QApplication::font() は、ウィジェットのフォントのみを設定します。他の要素 (例: メニュー、ツールバー) のフォントは、個別に設定する必要があります。
• スタイルシートを使用してフォントを設定する場合、QApplication::font() で設定したデフォルトフォントは上書きされます。

補足

• Qt Widgets は、Qtアプリケーション開発のためのGUIツールキットです。
• QApplication は、Qtアプリケーションのメインウィンドウを表すクラスです。
• QFont は、フォントファミリ、サイズ、スタイルなどの属性を定義するクラスです。

• 上記以外にも、QApplication::setFont() や QWidget::setFont() などの関数を使用して、フォントを設定することができます。
• Qt Designer を使用して、GUIアプリケーションを視覚的にデザインすることもできます。

Qt WidgetsにおけるQApplication::font()のサンプルコード

デフォルトフォントの取得と設定

#include <QApplication>
#include <QFont>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // デフォルトフォントを取得
  QFont font = QApplication::font();

  // フォント属性を出力
  qDebug() << "フォントファミリ: " << font.family();
  qDebug() << "フォントサイズ: " << font.pointSize();
  qDebug() << "フォントスタイル: " << font.style();

  // フォント属性を変更
  font.setPointSize(12);
  font.setStyle(QFont::Bold);

  // 変更したフォントをアプリケーション全体に設定
  QApplication::setFont(font);

  // ウィジェットを作成して表示
  QWidget window;
  window.show();

  return app.exec();
}

特定ウィジェットのフォント設定

#include <QApplication>
#include <QWidget>
#include <QFont>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットを作成
  QWidget widget;

  // ウィジェットのフォントを設定
  QFont font("Arial", 14, QFont::Bold);
  widget.setFont(font);

  // ウィジェットを表示
  widget.show();

  return app.exec();
}

このコードは、ウィジェットを作成し、そのフォントを "Arial"、14ポイント、太字に設定します。

スタイルシートによるフォント設定

#include <QApplication>
#include <QWidget>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スタイルシートを設定
  app.setStyleSheet("QWidget { font-family: Arial; font-size: 14px; font-weight: bold; }");

  // ウィジェットを作成して表示
  QWidget widget;
  widget.show();

  return app.exec();
}

このコードは、スタイルシートを使用して、アプリケーション全体のウィジェットのフォントを "Arial"、14ポイント、太字に設定します。

• QFont::setStyle() を使用して、フォントスタイルを設定するサンプルコード
• QFont::setPointSize() を使用して、フォントサイズを設定するサンプルコード
• QFont::setFamily() を使用して、フォントファミリを設定するサンプルコード

これらのサンプルコードは、Qtの公式ドキュメントやチュートリアルで参照できます。

QApplication::font() は、Qt Widgetsアプリケーション全体のデフォルトフォントを取得または設定するために使用される関数です。この関数は、すべてのウィジェットに適用されるフォントファミリ、サイズ、スタイルなどの属性を指定します。

QApplication::font() 以外の方法

QFont オブジェクトを使用して、フォントファミリ、サイズ、スタイルなどの属性を個別に設定することができます。

#include <QApplication>
#include <QWidget>
#include <QFont>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // QFont オブジェクトを作成
  QFont font;

  // フォント属性を設定
  font.setFamily("Arial");
  font.setPointSize(14);
  font.setStyle(QFont::Bold);

  // ウィジェットを作成
  QWidget widget;

  // ウィジェットにフォントを設定
  widget.setFont(font);

  // ウィジェットを表示
  widget.show();

  return app.exec();
}

スタイルシートを使用して、アプリケーション全体のウィジェットのフォント属性を設定することができます。

#include <QApplication>
#include <QWidget>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スタイルシートを設定
  app.setStyleSheet("QWidget { font-family: Arial; font-size: 14px; font-weight: bold; }");

  // ウィジェットを作成して表示
  QWidget widget;
  widget.show();

  return app.exec();
}

ウィジェット固有の関数を使用する

QWidget クラスには、setFont() や setStyleSheet() などの関数があり、これらの関数を使用してウィジェットのフォントを設定することができます。

#include <QApplication>
#include <QWidget>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットを作成
  QWidget widget;

  // ウィジェットのフォントを設定
  widget.setFont(QFont("Arial", 14, QFont::Bold));

  // ウィジェットを表示
  widget.show();

  return app.exec();
}

Qt Designer は、GUI アプリケーションを視覚的にデザインするためのツールです。Qt Designer を使用して、ウィジェットのフォント属性を設定することができます。

• アプリケーション全体のデフォルトフォントを設定するには、QApplication::font() を使用するのが最も簡単です。
• 特定のウィジェットのフォントのみを設定するには、QFont オブジェクトを使用するか、スタイルシートを使用することができます。
• ウィジェット固有の関数を使用する方法は、コード量が少なくなるという利点がありますが、他の方法よりも柔軟性が低くなります。
• Qt Designer を使用すると、視覚的に操作できるので初心者でも簡単にフォントを設定することができます。

QApplication::font() 以外にも、Qt Widgets アプリケーションでフォントを設定する方法はいくつかあります。どの方法を使用するべきかは、状況によって異なります。