Qt Widgets 初心者でも安心!メインウィンドウのアイコンサイズ設定

2024-04-02

Qt WidgetsにおけるQMainWindow::iconSize解説

使用方法

QMainWindow クラスのオブジェクトを取得

まず、メインウィンドウを表す QMainWindow クラスのオブジェクトを取得する必要があります。通常、これは this ポインタを使用して行われます。

QMainWindow *mainWindow = this;

iconSize() メソッドを使用

次に、iconSize() メソッドを使用して、現在のアイコンサイズを取得できます。

QSize currentSize = mainWindow->iconSize();

setIconSize() メソッドを使用

最後に、setIconSize() メソッドを使用して、アイコンサイズを設定できます。引数には、新しいアイコンサイズを表す QSize オブジェクトを渡します。

QSize newSize(32, 32);
mainWindow->setIconSize(newSize);

QMainWindow *mainWindow = this;

// 現在のアイコンサイズを取得
QSize currentSize = mainWindow->iconSize();

// 新しいアイコンサイズを設定
QSize newSize(32, 32);
mainWindow->setIconSize(newSize);

補足

  • アイコンサイズは、ピクセル単位で指定されます。
  • デフォルトのアイコンサイズは、プラットフォームによって異なります。
  • ウィンドウのタイトルバーとタスクバーに表示されるアイコンは、ウィンドウのサイズに合わせて自動的にスケーリングされます。
  • アイコンサイズは、ウィンドウのサイズを変更しても変わりません。


QMainWindow::iconSizeを使用したサンプルコード

アイコンサイズを 32x32 ピクセルに設定

QMainWindow *mainWindow = this;
mainWindow->setIconSize(QSize(32, 32));

アイコンサイズをウィンドウのサイズに合わせる

void MainWindow::resizeEvent(QResizeEvent *event)
{
    QMainWindow::resizeEvent(event);

    // ウィンドウの幅と高さの最小値を取得
    int minSize = qMin(width(), height());

    // アイコンサイズをウィンドウの最小値に設定
    setIconSize(QSize(minSize, minSize));
}

ユーザーがアイコンサイズを選択できるようにする

void MainWindow::setupUI()
{
    // ...

    // アイコンサイズ選択コンボボックスを作成
    QComboBox *iconSizeComboBox = new QComboBox;
    iconSizeComboBox->addItem("16x16");
    iconSizeComboBox->addItem("24x24");
    iconSizeComboBox->addItem("32x32");

    // コンボボックスの現在のインデックスをアイコンサイズに設定
    connect(iconSizeComboBox, QOverload::of(&QComboBox::currentIndexChanged),
            this, &MainWindow::onIconSizeComboBoxcurrentIndexChanged);

    // ...

    // レイアウトにコンボボックスを追加
    QHBoxLayout *layout = new QHBoxLayout;
    layout->addWidget(iconSizeComboBox);
    // ...

    // ウィジェットにレイアウトを設定
    QWidget *widget = new QWidget;
    widget->setLayout(layout);
    setCentralWidget(widget);
}

void MainWindow::onIconSizeComboBoxcurrentIndexChanged(int index)
{
    // 選択されたインデックスに基づいてアイコンサイズを設定
    switch (index) {
    case 0:
        setIconSize(QSize(16, 16));
        break;
    case 1:
        setIconSize(QSize(24, 24));
        break;
    case 2:
        setIconSize(QSize(32, 32));
        break;
    }
}


QMainWindow::iconSize の代替方法

QIcon::setSize() メソッド

QIcon::setSize() メソッドを使用して、アイコンオブジェクトのサイズを設定できます。この方法は、ウィンドウのアイコンだけでなく、他のウィジェットで使用されるアイコンにも適用できます。

QIcon icon("my_icon.png");
icon.setSize(QSize(32, 32));

// アイコンをウィンドウに設定
mainWindow->setWindowIcon(icon);

QStyle::pixelMetric() メソッド

QStyle::pixelMetric() メソッドを使用して、プラットフォーム固有のアイコンサイズを取得できます。この方法は、異なるプラットフォームで一貫したアイコンサイズを確保する場合に役立ちます。

int size = QStyle::pixelMetric(QStyle::PM_SmallIconSize);

// アイコンサイズをウィンドウに設定
mainWindow->setIconSize(QSize(size, size));

ウィンドウスタイルシート

ウィンドウスタイルシートを使用して、アイコンサイズを直接設定できます。この方法は、コードを変更せずにアイコンサイズを変更する場合に役立ちます。

QMainWindow {
    icon-size: 32px;
}

以下に、それぞれの方法の利点と欠点をまとめます。

QMainWindow::iconSize

利点:

  • 使用するのが簡単
  • コード量が少なくて済む

欠点:

  • プラットフォーム固有のアイコンサイズを取得できない

QIcon::setSize()

利点:

  • 他のウィジェットで使用されるアイコンにも適用できる

欠点:

  • コード量が増える

QStyle::pixelMetric()

欠点:

  • コードが複雑になる

ウィンドウスタイルシート

利点:

  • コードを変更せずにアイコンサイズを変更できる

欠点:

  • スタイルシートの知識が必要
  • すべてのプラットフォームでサポートされているわけではない



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