Qt WidgetsにおけるQCalendarWidget::currentPageChanged()の詳細解説

Qt WidgetsにおけるQCalendarWidget::currentPageChanged()の詳細解説

QCalendarWidget::currentPageChanged() は、カレンダーウィジェットで現在表示されている月が変更された際に発生するシグナルです。このシグナルは、カレンダーウィジェット内の日付を操作するコードや、カレンダーウィジェットの表示と連動した他のウィジェットを更新するコードで使用されます。

シグナルの仕組み

QCalendarWidget::currentPageChanged() は、カレンダーウィジェットの現在の日付が変更された際に自動的に呼び出されます。シグナルは、void currentPageChanged(const QDate &date) という形式で宣言されています。

シグナルの引数

シグナルには、1つの引数が渡されます。

• date: 現在表示されている月の日付を表す QDate オブジェクト

シグナルの接続

QCalendarWidget::currentPageChanged() シグナルは、QObject::connect() メソッドを使用して、スロットと呼ばれる関数を接続することができます。スロットは、シグナルが呼び出された際に実行される関数です。

シグナルの使用例

以下は、QCalendarWidget::currentPageChanged() シグナルの使用例です。

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QCalendarWidget>
#include <QtCore/QDate>

void onCurrentPageChanged(const QDate &date) {
  // 現在表示されている月の日付を取得
  qDebug() << "Current date:" << date;
}

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // カレンダーウィジェットを作成
  QCalendarWidget calendar;

  // currentPageChanged() シグナルを onCurrentPageChanged() スロットに接続
  QObject::connect(&calendar, &QCalendarWidget::currentPageChanged, onCurrentPageChanged);

  // カレンダーウィジェットを表示
  calendar.show();

  return app.exec();
}

この例では、onCurrentPageChanged() というスロットが currentPageChanged() シグナルに接続されています。onCurrentPageChanged() スロットは、シグナルが呼び出された際に、現在表示されている月の日付を出力します。

その他の注意事項

• QCalendarWidget::currentPageChanged() シグナルは、カレンダーウィジェットの日付がプログラムによって変更された場合にも呼び出されます。
• カレンダーウィジェットの現在の日付を取得するには、QCalendarWidget::selectedDate() メソッドを使用することができます。

Qt WidgetsにおけるQCalendarWidget::currentPageChanged()のサンプルコード

カレンダーウィジェットで現在の日付を表示する

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QCalendarWidget>
#include <QtCore/QDate>

void onCurrentPageChanged(const QDate &date) {
  // 現在表示されている月の日付を取得
  qDebug() << "Current date:" << date;
}

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // カレンダーウィジェットを作成
  QCalendarWidget calendar;

  // currentPageChanged() シグナルを onCurrentPageChanged() スロットに接続
  QObject::connect(&calendar, &QCalendarWidget::currentPageChanged, onCurrentPageChanged);

  // カレンダーウィジェットを表示
  calendar.show();

  return app.exec();
}

カレンダーウィジェットで選択された日付を取得する

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QCalendarWidget>
#include <QtCore/QDate>

void onDateSelected(const QDate &date) {
  // 選択された日付を取得
  qDebug() << "Selected date:" << date;
}

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // カレンダーウィジェットを作成
  QCalendarWidget calendar;

  // dateSelected() シグナルを onDateSelected() スロットに接続
  QObject::connect(&calendar, &QCalendarWidget::dateSelected, onDateSelected);

  // カレンダーウィジェットを表示
  calendar.show();

  return app.exec();
}

カレンダーウィジェットで特定の日付に移動する

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QCalendarWidget>
#include <QtCore/QDate>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // カレンダーウィジェットを作成
  QCalendarWidget calendar;

  // 特定の日付に移動
  calendar.setDate(QDate(2024, 4, 15));

  // カレンダーウィジェットを表示
  calendar.show();

  return app.exec();
}

カレンダーウィジェットの表示範囲を設定する

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QCalendarWidget>
#include <QtCore/QDate>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // カレンダーウィジェットを作成
  QCalendarWidget calendar;

  // 表示範囲を設定
  calendar.setMinimumDate(QDate(2024, 1, 1));
  calendar.setMaximumDate(QDate(2024, 12, 31));

  // カレンダーウィジェットを表示
  calendar.show();

  return app.exec();
}

カレンダーウィジェットのカスタマイズ

• カレンダーウィジェットのスタイルを変更するには、setStyleSheet() メソッドを使用することができます。
• カレンダーウィジェットのヘッダーラベルを非表示にするには、setHeaderVisible() メソッドを false に設定することができます。

QCalendarWidget::currentPageChanged() 以外の方法

QCalendarWidget::selectedDate() メソッドを使用すると、カレンダーウィジェットで選択された日付を取得することができます。

QDate selectedDate = calendar.selectedDate();

QCalendarWidget::setDate() メソッドを使用すると、カレンダーウィジェットで表示されている月を変更することができます。

calendar.setDate(QDate(2024, 4, 15));

QCalendarWidget::setMinimumDate() メソッドと QCalendarWidget::setMaximumDate() メソッドを使用すると、カレンダーウィジェットで表示できる日付の範囲を設定することができます。

calendar.setMinimumDate(QDate(2024, 1, 1));
calendar.setMaximumDate(QDate(2024, 12, 31));

QCalendarWidget::setFirstDayOfWeek() メソッドを使用すると、カレンダーウィジェットの一週間の始まりとなる曜日を設定することができます。

calendar.setFirstDayOfWeek(Qt::Monday);

QCalendarWidget::setHeaderVisible() メソッドを使用すると、カレンダーウィジェットのヘッダーラベルを表示/非表示することができます。

calendar.setHeaderVisible(false);

QCalendarWidget::setWeekdayLabelsVisible() メソッドを使用すると、カレンダーウィジェットの曜日ラベルを表示/非表示することができます。

calendar.setWeekdayLabelsVisible(false);

これらの方法は、QCalendarWidget::currentPageChanged() シグナル以外にも、カレンダーウィジェットを操作する際に役立ちます。