QCompleter::setPopup() を使用した Qt Widgets のオートコンプリート機能

Qt Widgets で QCompleter::setPopup() を使用する方法

概要

QCompleter::setPopup() メソッドは、Qt Widgets ライブラリで提供されるオートコンプリート機能である QCompleter クラスで使用されるメソッドです。このメソッドは、オートコンプリートウィンドウの表示方法を制御するために使用されます。

使い方

QCompleter::setPopup() メソッドには、以下の引数があります。

• popup: オートコンプリートウィンドウを表す QWidget オブジェクト

このメソッドを使用するには、まず QWidget オブジェクトを作成し、それをオートコンプリートウィンドウとして設定する必要があります。その後、QCompleter::setPopup() メソッドを使用して、オートコンプリートウィンドウを QCompleter オブジェクトに設定します。

例

以下のコードは、QCompleter::setPopup() メソッドを使用して、オートコンプリートウィンドウを QCompleter オブジェクトに設定する方法を示しています。

// オートコンプリートウィンドウを作成
QWidget *popup = new QListWidget;

// オートコンプリートウィンドウを QCompleter オブジェクトに設定
completer->setPopup(popup);

オートコンプリートウィンドウのカスタマイズ

QCompleter::setPopup() メソッドを使用すると、オートコンプリートウィンドウの外観と動作をカスタマイズすることができます。たとえば、オートコンプリートウィンドウのサイズを変更したり、項目の表示方法を変更したりすることができます。

詳細

QCompleter::setPopup() メソッドの詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。

https://doc.qt.io/qt-6/qcompleter.html

補足

• QCompleter::setPopup() メソッドは、Qt Widgets 5.0 以降で使用できます。
• Qt Widgets 5.0 より前のバージョンでは、QCompleter::setCompletionWidget() メソッドを使用する必要があります。

注意事項

• この回答は、プログラミングの知識があるユーザー向けに作成されています。
• Qt Widgets の使用方法については、Qt ドキュメントを参照してください。
• プログラミングに関する質問がある場合は、プログラミングフォーラムやコミュニティサイトで質問することをお勧めします。

Qt Widgets で QCompleter::setPopup() を使用したさまざまなサンプルコード

基本的な例

この例では、シンプルなオートコンプリートウィンドウを作成します。オートコンプリートウィンドウには、アルファベットがリストされます。

#include <QApplication>
#include <QCompleter>
#include <QListWidget>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // オートコンプリートウィンドウを作成
  QWidget *popup = new QListWidget;

  // オートコンプリートウィンドウに項目を追加
  for (char c = 'a'; c <= 'z'; ++c) {
    popup->addItem(QString(c));
  }

  // QCompleter オブジェクトを作成
  QCompleter completer(popup);

  // QLineEdit を作成
  QLineEdit lineEdit;

  // QLineEdit にオートコンプリート機能を設定
  lineEdit.setCompleter(&completer);

  // ウィンドウを表示
  lineEdit.show();

  return app.exec();
}

カスタムアイテムの例

この例では、カスタムアイテムを含むオートコンプリートウィンドウを作成します。オートコンプリートウィンドウには、国の名前と国旗が表示されます。

#include <QApplication>
#include <QCompleter>
#include <QListWidget>

class CountryItem : public QListWidgetItem {
public:
  CountryItem(const QString &name, const QPixmap &flag)
      : QListWidgetItem(name) {
    setData(Qt::UserRole, flag);
  }

  QPixmap flag() const { return data(Qt::UserRole).value<QPixmap>(); }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // オートコンプリートウィンドウを作成
  QWidget *popup = new QListWidget;

  // オートコンプリートウィンドウに項目を追加
  for (const Country &country : countries) {
    QPixmap flag(QString(":/flags/%1.png").arg(country.code));
    if (flag.isNull()) {
      continue;
    }

    CountryItem *item = new CountryItem(country.name, flag);
    popup->addItem(item);
  }

  // QCompleter オブジェクトを作成
  QCompleter completer(popup);

  // QLineEdit を作成
  QLineEdit lineEdit;

  // QLineEdit にオートコンプリート機能を設定
  lineEdit.setCompleter(&completer);

  // カスタムデリゲートを設定
  lineEdit.setItemDelegate(new QItemDelegate);

  // ウィンドウを表示
  lineEdit.show();

  return app.exec();
}

フィルター付きオートコンプリートの例

この例では、フィルター付きオートコンプリートウィンドウを作成します。オートコンプリートウィンドウには、入力された文字列と一致する国の名前のみが表示されます。

#include <QApplication>
#include <QCompleter>
#include <QListWidget>

class CountryItem : public QListWidgetItem {
public:
  CountryItem(const QString &name, const QPixmap &flag)
      : QListWidgetItem(name) {
    setData(Qt::UserRole, flag);
  }

  QPixmap flag() const { return data(Qt::UserRole).value<QPixmap>(); }
};

class FilterModel : public QAbstractItemModel {
public:
  FilterModel(const QList<CountryItem *> &items)
      : QAbstractItemModel(nullptr) {
    this->items = items;
  }

  QModelIndex index(int row, int column, const QModelIndex &parent) const override {
    if (row < 0 || row >= items.size() || column != 0) {
      return QModelIndex();
    }

    return createIndex(row, column, QModelIndex());
  }

  int rowCount(const QModelIndex &parent) const override {
    return parent.isValid() ? 0 : items.size();
  }

  int columnCount(const QModelIndex &parent) const override { return 1; }

  QVariant data(const QModelIndex &index, int role) const override {
    if (!index.isValid() || role != Qt::DisplayRole) {
      return QVariant();
    }

    return items[index.row()]->text();
  }

  void filter(const QString &text) {
    filteredItems.clear();

    for (CountryItem *item : items) {

Qt Widgets で QCompleter::setPopup() を使用しない代替方法

概要

QCompleter::setPopup() メソッドを使用せずに、Qt Widgets でオートコンプリート機能を実装する方法がいくつかあります。

方法

• QComboBox を使用する: QComboBox は、ドロップダウンリストから選択できる項目のリストを提供するウィジェットです。オートコンプリート機能を実装するために、QComboBox に項目を追加し、入力された文字列と一致する項目を自動的に選択することができます。
• QListView を使用する: QListView は、リスト形式で項目を表示するウィジェットです。オートコンプリート機能を実装するために、QListView に項目を追加し、入力された文字列と一致する項目を自動的にハイライトすることができます。
• カスタムウィジェットを使用する: 独自のウィジェットを作成して、オートコンプリート機能を実装することができます。この方法は、より柔軟な制御を提供しますが、より複雑な実装も必要になります。

例

QComboBox を使用する例

#include <QApplication>
#include <QComboBox>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // QComboBox を作成
  QComboBox comboBox;

  // QComboBox に項目を追加
  comboBox.addItem("Apple");
  comboBox.addItem("Banana");
  comboBox.addItem("Orange");

  // ウィンドウを表示
  comboBox.show();

  return app.exec();
}

QListView を使用する例

#include <QApplication>
#include <QListView>
#include <QStandardItemModel>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // QListView を作成
  QListView listView;

  // QStandardItemModel を作成
  QStandardItemModel *model = new QStandardItemModel;

  // モデルに項目を追加
  model->appendRow(QStandardItem("Apple"));
  model->appendRow(QStandardItem("Banana"));
  model->appendRow(QStandardItem("Orange"));

  // QListView にモデルを設定
  listView.setModel(model);

  // ウィンドウを表示
  listView.show();

  return app.exec();
}

カスタムウィジェットを使用する例

この例では、カスタムウィジェットを使用して、入力された文字列と一致する単語を自動的に表示するオートコンプリートウィジェットを作成します。

#include <QApplication>
#include <QLabel>
#include <QLineEdit>
#include <QTimer>

class AutoCompleteWidget : public QWidget {
public:
  AutoCompleteWidget(QWidget *parent = nullptr) : QWidget(parent) {
    lineEdit = new QLineEdit(this);
    label = new QLabel(this);

    lineEdit->setGeometry(0, 0, 100, 20);
    label->setGeometry(110, 0, 200, 20);

    connect(lineEdit, &QLineEdit::textEdited, this, &AutoCompleteWidget::onTextChanged);
  }

private:
  void onTextChanged() {
    // 入力された文字列と一致する単語を検索
    QString text = lineEdit->text();
    QStringList words = {"Apple", "Banana", "Orange"};

    for (const QString &word : words) {
      if (word.startsWith(text, Qt::CaseInsensitive)) {
        label->setText(word);
        break;
      }
    }
  }

  QLineEdit *lineEdit;
  QLabel *label;
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // AutoCompleteWidget を作成
  AutoCompleteWidget widget;

  // ウィンドウを表示
  widget.show();

  return app.exec();
}

注意事項

• QCompleter::setPopup() メソッドを使用しない方法は、より柔軟な制御を提供しますが、より複雑な実装も必要になります。
• カスタムウィジェットを使用する方法は、最も複雑な方法ですが、最も柔軟な制御も提供します。
• オートコンプリート機能の要件に応じて、適切な方法を選択してください。

• Qt Widgets に関するその他の質問については、Qt フォーラムやコミュニティサイトで質問することをお勧めします。