Qt GUI でファイルシステムを操作する: QFileSystemModel::setData() を使った基本的な操作

Qt GUI で QFileSystemModel::setData() を使う

QFileSystemModel::setData() は、Qt GUI フレームワークでファイルシステム情報を表示する QFileSystemModel クラスの重要な関数です。この関数は、モデル内のファイルやディレクトリのデータを変更するために使用されます。

使い方

QFileSystemModel::setData() は以下の引数を受け取ります。

• index: 変更するデータのインデックスを表す QModelIndex オブジェクト。
• value: 新しい値を表す QVariant オブジェクト。
• role: 変更するデータの役割を表す Qt::ItemDataRole 値。

例

以下の例は、QFileSystemModel を使用してファイルの名前を変更する方法を示しています。

// ファイルシステムモデルを作成
QFileSystemModel model;

// モデルをツリービューに設定
QTreeView treeView;
treeView.setModel(&model);

// ルートインデックスを取得
QModelIndex rootIndex = model.index(rootPath);

// ファイルの名前を取得
QString fileName = model.data(rootIndex, Qt::DisplayRole).toString();

// 新しいファイル名を入力
QString newFileName = QInputDialog::getText(nullptr, "ファイル名の変更", "新しいファイル名:", fileName);

// ファイルの名前を変更
model.setData(rootIndex, newFileName, Qt::EditRole);

注意事項

• setData() は、モデル内のデータのみを変更します。実際にファイルシステム上のファイルやディレクトリを変更するには、QFile や QDir クラスを使用する必要があります。
• setData() は、モデルのすべてのビューに反映されます。

• QFileSystemModel::setData() は、ファイルシステム以外にも、さまざまな種類のデータを編集するために使用できます。詳細は、Qt ドキュメントを参照してください。
• Qt GUI でファイルシステムを操作する方法は他にもあります。詳細は、Qt チュートリアルやその他の Qt リソースを参照してください。

Qt GUI で QFileSystemModel::setData() を使ったサンプルコード

// ファイルシステムモデルを作成
QFileSystemModel model;

// モデルをツリービューに設定
QTreeView treeView;
treeView.setModel(&model);

// ルートインデックスを取得
QModelIndex rootIndex = model.index(rootPath);

// ファイルの名前を取得
QString fileName = model.data(rootIndex, Qt::DisplayRole).toString();

// 新しいファイル名を入力
QString newFileName = QInputDialog::getText(nullptr, "ファイル名の変更", "新しいファイル名:", fileName);

// ファイルの名前を変更
model.setData(rootIndex, newFileName, Qt::EditRole);

ファイルのアイコンを変更する

// ファイルシステムモデルを作成
QFileSystemModel model;

// モデルをアイコンビューに設定
QIconView iconView;
iconView.setModel(&model);

// ルートインデックスを取得
QModelIndex rootIndex = model.index(rootPath);

// ファイルのアイコンを取得
QIcon icon = model.data(rootIndex, Qt::DecorationRole).value<QIcon>();

// 新しいアイコンを選択
QIcon newIcon = QFileDialog::getOpenFileName(nullptr, "アイコンの選択", "", "画像ファイル (*.png *.jpg *.ico)");

// ファイルのアイコンを変更
model.setData(rootIndex, newIcon, Qt::DecorationRole);

ファイルの所有者を変更する

// ファイルシステムモデルを作成
QFileSystemModel model;

// モデルをリストビューに設定
QListView listView;
listView.setModel(&model);

// ルートインデックスを取得
QModelIndex rootIndex = model.index(rootPath);

// ファイルの所有者を取得
QString owner = model.data(rootIndex, Qt::OwnerRole).toString();

// 新しい所有者を入力
QString newOwner = QInputDialog::getText(nullptr, "所有者の変更", "新しい所有者:", owner);

// ファイルの所有者を変更
model.setData(rootIndex, newOwner, Qt::OwnerRole);

ファイルのアクセス権を変更する

// ファイルシステムモデルを作成
QFileSystemModel model;

// モデルをテーブルビューに設定
QTableView tableView;
tableView.setModel(&model);

// ルートインデックスを取得
QModelIndex rootIndex = model.index(rootPath);

// ファイルのアクセス権を取得
QFile::Permissions permissions = model.data(rootIndex, Qt::PermissionsRole).value<QFile::Permissions>();

// 新しいアクセス権を設定
QFile::Permissions newPermissions = permissions;

// 新しいアクセス権を設定する
model.setData(rootIndex, newPermissions, Qt::PermissionsRole);

ファイルの作成日時を変更する

// ファイルシステムモデルを作成
QFileSystemModel model;

// モデルをツリービューに設定
QTreeView treeView;
treeView.setModel(&model);

// ルートインデックスを取得
QModelIndex rootIndex = model.index(rootPath);

// ファイルの作成日時を取得
QDateTime creationDateTime = model.data(rootIndex, Qt::CreationDate

Qt GUI でファイルシステムを操作する他の方法

QFile クラスと QDir クラスは、ファイルシステム上のファイルやディレクトリを操作するための低レベルな API を提供します。これらのクラスを使用して、ファイルの作成、読み書き、削除、名前の変更、属性の変更などを行うことができます。

QFileDialog クラスは、ファイルやディレクトリを選択するためのダイアログを提供します。このクラスを使用して、ファイルを開いたり、保存したり、削除したりすることができます。

QMdiArea クラスは、複数の MDI 子ウィンドウを表示するためのコンテナーを提供します。このクラスを使用して、ファイルシステムをナビゲートするためのツリービューと、ファイルの内容を表示するためのテキストエディタなど、複数のウィンドウを同時に表示することができます。

QFileSystemWatcher クラスは、ファイルシステムの変更を監視するためのクラスを提供します。このクラスを使用して、ファイルの作成、削除、変更などのイベントを検出することができます。

その他の Qt ライブラリ

Qt には、ファイルシステムを操作するための他にも多くのライブラリがあります。例えば、Qt Network ライブラリを使用して、ネットワーク上のファイルにアクセスすることができます。

どの方法を使用するべきかは、アプリケーションの要件によって異なります。

• ファイルシステム上のファイルやディレクトリを直接操作する必要がある場合は、QFile クラスと QDir クラスを使用する必要があります。
• ファイルやディレクトリを選択するためのダイアログが必要場合は、QFileDialog クラスを使用する必要があります。
• ファイルシステムをナビゲートするためのツリービューと、ファイルの内容を表示するためのテキストエディタなど、複数のウィンドウを同時に表示する必要がある場合は、QMdiArea クラスを使用する必要があります。
• ファイルシステムの変更を監視する必要がある場合は、QFileSystemWatcher クラスを使用する必要があります。